今春出店中に、タナローンという生地に使われる綿として頂いた種、現在、明らかに実のつき方の違う株がいくつかある。その数本は、他の株に蕾がつくようになっても、その気配がみられず、側枝を伸ばしていた。よく茂って、木の大きさも勢いも、蕾をつけている株に負けていないのに。蕾をつけ出したのは、先に咲いた蕾の実がパンパンに膨らんできた頃。その後も蕾と共に側枝もよく伸ばし続けるので、邪魔になって(汗)、かなり強めに剪定するも、更に勢いよく新芽が伸びる。もう根元から切ってしまおうかと思ったが、これはこれで種が欲しいと、数個の蕾は残すことにした。
単に晩生なのか、ツルボケなのか。この畑の状態からしてツルボケの可能性は低い。晩生だとして、その性質が次世代に受け継がれるのか、これまた不明だ。
以前綿のイベントに行った知り合いが見せてくれた配布資料に、棉にはオスメスがあるので、間引きでメスを残すというようなことが書いてあった。
こちらを読むと、江戸時代の農書にも載っていたようで、このページの前後にいろいろ記載されている。稲の見分けについても(今はこのオスメス説は否定されているという話もあり)。オスメスといっても、雌雄があるわけではなく、実がつきやすい、つきにくいという話だと思っていたが、晩生、という意味もあったのだろうか。
和綿を育てている綿畑は、まだまだ土の状態が原因とみられる育ちのばらつきが大きく、よく実がなる木とならない木の差が判り難い。もともと最初に島根から貰った種も、多分、既に何代もヒトの手で選抜されてきた種だろう、とも思う。自分も、生育のいい、沢山実のなる木の、大きめの実から種を採ってきた。
土地に余裕があれば、いろんな性質の綿を育ててみたい、けどね。。
判り難い画像だけど、手前が蕾が遅かった木で、奥が早かった方。手前はもうかなりカットしてしまった。
コメントありがとうございます。
また、その節は貴重な綿の種を、ありがとうございました。
ご指摘いただいた商標などの件、一応ネットで検索して確かめてはいたのですが、「タナローンという生地に使われる綿の種としていただいた…」と書くと、どうしても冗長な感じになってしまい、つい安易に、短くまとめてしまいました。それが、誤解を招く、判り難い表現になってしまったかもしれません。
今後は、短く言いたい時は、ご提案の「タナ綿」と呼ぶようにしますね。
ご指摘、本当に感謝しております。 Like