オーガニックコットンについてのもやもや

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オーガニックという言葉は定義が曖昧

認定機関にオーガニック認証されているものは別として、「オーガニック」という言葉の定義自体には曖昧な点があったりして、若干うさんくさいイメージが拭いきれません。

多くの方は漠然と「オーガニック=無農薬」と思われているようですが、認証されているものでさえ、完全に無農薬とは限らないようです。規定内の肥料・農薬は使用可能だとか。

できる限り調べてみましたが、完全に無農薬、と書かれた記事はなどは見つけられませんでした。3年間、使用量などを記録するという記事はあるですが(事実が書かれている記事など情報提供お待ちしております)。

もちろんビニールマルチ等も使用制限はないようです。

オーガニックコットン「だから」その品は優しい??

それでも、通常の環境負荷の大き過ぎる大量生産の綿栽培に比べれば、まだマシなんだろうと思いたいし、オーガニックな方法が世界のスタンダードになればいいなぁと、少しは思います。

ただ、収穫できた綿そのものに、なにか差があるのか、私にはわかりませんし、化学的にも不明、違いはないとされているようです。

もし何か違いを感じるのであれば、それは紡績の仕方、加工の方法などによるのではないかと思います。認定機関のオーガニック認証を受けるには、漂白や染色、精練など紡績や加工の過程にも決まりがあるからです。

市中にあふれる「オーガニック」の多分95%以上は勝手に認証無しで勝手に名乗っているものではないでしょうか…。販売者もSNSなどの発信者も、とくに深い意味なく、販促・集客文句として使っているのでしょうから、受け手側がよく勉強して吟味するしかないかと思います。

ちなみに現在はオーガニックの言葉が氾濫していて、どうでもよくなっているような状態ですが(汗)、本来は、オーガニック認証を受けていなければ、「オーガニック」と謳って「販売」してはいけなかったような…?

まあこれも、もしそうだとしても、有名無実ですね。ただ、誠実な販売文句かというと…? 販売の場では印象操作のための言葉として使われるものだと思います。

その意味でウチの綿はいわゆる「オーガニック」ではありません

私の栽培している綿は、無農薬、無施肥、できるだけ耕さず、草もできるだけ残して栽培しています。有機肥料も入れないし、ビニールマルチなども使いません。自然農とか自然栽培と言われる方法に近いです。

「オーガニックで育ててます」って一言で終わるけど、その意味は不確かでとてもあいまい。買ってくれる人をだますようで、紛らわしい、誤解を招くような言葉はあまり使いたくありません。少なくとも販売の場では。

だからできるだけ具体的に説明しようとして、いつも文章が長くなってしまう(汗) 

先ほど「いわゆる自然農・自然栽培」と言いましたが、実際は、自然農とか自然栽培という言葉も同じで、ヒトによって定義があいまいになってしまっているので、具体的な栽培方法をつらつら並べてる…。

なぜこの育て方なのか

いろいろありますが、まずはお金を使いたくない、無駄な労力をかけたくないと考えてのこと、これが一番大きいです。

それに、畑にいる生き物にできるだけ影響を与えないように、できるだけヒトのせいで環境を変えたくない。畑にしている時点でかなり環境に手を加えているので、できるだけ、ですが。

うちの畑は雑草や虫や微生物を殺さずに済み、鳥の餌場にもなっています。収穫できる作物が、ヒトの体によいか悪いかは判りませんが、私は殺生を減らせるし、罪悪感を感じることが少なく済むのは確かです。

善悪ではなく単なる個人的嗜好。雑草は綿やライ麦と同じように美しいし、虫たちも生き物も境界なく存在している光景が好きなんですね。

この光景のなかに黒マルチの欠片とか存在して欲しくないんだけど…けっこう風で飛んでくる。

そういうのがなくて、さらに周りの畑の方々からの目がもう少し温かいと、もっとストレスなく過ごせるんですが(汗)、いろんな栽培方法への理解が広まるには、まだまだ時間が必要なようです。

 

 

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