(以下は私の栽培している綿についてのデータです。同品種でも栽培地・方法・年によって質の違いがあると思います)
紫蘇綿のタネの出所・特徴

以前ふとんのマスダさんが配布していたタネを頂き、2009年から栽培を続けています。
木が赤みを帯びているから紫蘇綿と呼ばれているらしいのですが、島根から来た和綿も赤みがかった木です(汗)。しかも、紫蘇綿は栽培当初から、赤みがかった木と、赤みの少ない、緑の木がありました。紫蘇綿はそういうものなのか、他の種が混ざってしまっていたのかは不明です。
紫蘇綿の成長・他の和綿との違い

双葉や花、出来る実に違いは見られません。茎はほぼ緑。赤い木も、松江の和綿や茶の和綿と比べると若干赤みが薄い気がします。
木も綿も、成長の仕方も、島根の和綿よりも丈夫でしっかりした印象です。草姿に違いはあまりないのですが、紫蘇綿のほうが、その年の気候にあまり左右されない感じ。
それから松江の和綿と比べ、開花や開絮が早く、全体的な生育速度が幾分速いような印象も受けますが、明確なデータはありません。
でもなんとなく、寒い地方にはこちらの方が向いているような気がしています。

赤みの強い他の和綿たちより、葉緑素が多いと思われるので、その分早くなってもおかしくはないのかも…と思いましたが、数年の栽培中何度か赤木の方が実が早く開いているのを発見しました。
葉緑素の光合成する効率が違うのかも? 赤木と緑木ではっきり比較しようと試した年は、不作で。結局きちんと比較するにはまだまだかかりそうです。
繊維は若干コシが強いような感じがしないでもない、程度(汗)。混ぜてしまうとまったく判別ができません。
紫蘇綿の赤木と緑木について、詳細はこちらの別記事をご覧ください。