在来種って?ー変化する植物ー

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いわゆる「在来種」

言葉の定義は曖昧で、ヒトの都合で決められています。

たとえば在来種の定義が「その土地で数十年生存してきた」でよければ、外来種として敵視されているものが随分減りそうです。逆に数千年と言われれば、現在いわゆる和綿といわれているものも、元々は日本に無かった、外来種だといわれてしまうかも。

綿栽培が始められた頃は、まさに外来種だったのでしょうが、当時のヒトにとって有用な綿は、現在のいわゆる外来種のような扱いは受けなかったと思います(まあ、もともと勝手に繁茂する雑草タイプの植物ではないので、有用でなくても影響はさほど大きくはならなかったと思いますが)。

本質的な情報を知りたい

様々な人の様々な価値観で定義づけられた「在来種」という言葉に、私は特に価値を見出せません。元々どこから来た種で、どの土地で何年、どのように栽培されてきたかというような、具体的な情報の方がずっと重要なのです。

私の栽培している和綿は松江の親戚から譲られたものなので元々は伯州綿と思われますが、譲り受けた時と、数年関東で栽培した後で、繊維の質が変わったように感じます。今はもう関東綿とでもいったほうがいいかもしれません。

名前を引き継いでいるけど

和綿には様々な栽培地ブランドのようなものがあるようです。

元々日本にやってきた少量のタネが、大島・会津・弓ヶ浜などそれぞれの土地でそれぞれの特徴を持つに至ったのか、もしくはその地域ごとに別々のルートから輸入されてきたのか、本当のところは判りません。

ですが、その特徴はその土地で栽培されてきたゆえのものではないでしょうか。その特性はいまも確かに引き継がれているのでしょうか?(緑木と赤木の特徴は明らかに違いがありそうですが)。

育て方も育ち方もひとつじゃない

各地で受け継がれてきた品種のタネをどう育てているかというと、黒マルチを使っているところが多いようです。それが悪いというわけではないけど、​失いたくない品種特性があるのなら、昔の人と同じ環境で、昔の人が工夫しておこなっていたであろう栽培方法で育てる必要があるのではないかとも考えられます。

ただ、私は実際にいくつもの和綿を育てて比べたことは無いので、特性をそのまま引き継げるのか、ある程度変化していくものなのか、遺伝子レベルで変化するのか、正確なことはわかりません。

実際には昔の人たちもきっといろいろ栽培方法を変えていたのでしょうし、植物自体も変化し続けているのだから、その頃から伝統+αを続けていて、これからもそうなのでしょう。

植物は植物自身にとって都合の良いように変化していくのは確かでしょうから、私はできるだけそれに任せたいと思っています。

イメージ先行の言葉・ブランド化

ちなみに和綿が「古来から日本で栽培されてきた…」と紹介される文を読んだことがありますが、数百年って「古来」と言えるほどでしょうか? 私の「古来」という言葉のイメージは縄文弥生、せいぜい奈良時代くらい少なくとも千年以上前なので、どうしても違和感を感じてしまいます。

私とは言葉の定義が違うのか、単に深く考えず適当にウケル言葉を選んでいるのか、わかりません。「オーガニック」や「在来」、「自然栽培」という言葉と同じで、紛らわしいので、私は可能な限りそういう言葉を使わずに、具体的・本質的な情報を伝えたいと思っています。

具体的に説明しようとすると長くなってしまうけど、できるだけ誤解なく伝えたい。できればきちんと理解して欲しいし、曖昧な言葉のイメージで飾り立てるようなことはしたくないので。

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