綿繰りの前に

カテゴリ<栽培方法>のなかの、
綿の育て方2~開花以降という記事内、
<開絮(かいじょ)>の項目の後、
「綿繰り」の記事の前、辺りのお話。

まず畑で、大まかに翌年播種用として可・不可に分けて収穫。実や木の状態で判断。

未熟なまま開いた実や歪な実は、使えそうな繊維があれば、播種不可分として収穫(2枚目の画像みたいな)、それ以外はそのまま畑に残し、土に還す。

そして綿繰り前にもう一度、翌年播種用として可と分類したものを選別。

特に緑綿は個体差が大きいのであらためて比較。屋外で見た印象と室内での印象も違うことも多い。

より色の濃い実、色の薄い部分の少ない実、暗めの色、明るめの色、繊維の量、長さなど、糸を紡ぐヒトに都合の良いように、私の独断と偏見も加えて選抜。

他の実とも比較しつつ、自分の翌年播種用と、販売用を選ぶ。

で、更に緑綿の場合は、繊維として、緑綿として販売できるような色のもの、白っぽい、薄い色、それ以外の色などに分けていく。こんなことやってるから、手間と時間ばかりかかって、綿繰りが終わらないのだー。

『綿繰りの前に』へのコメント

  1. 名前:大山久美 投稿日:2024/05/31(金) 19:21:47 ID:27b55cf6e 返信

    こんにちは
    実綿とキットを購入させていただきました
    綿との時間がはじまりました!すごく楽しみです
    ところで収穫後、来年の種にするものの保存は、実綿の状態がよいのでしょうか? それとも繊維を取ってしまっても、変わらないものでしょうか?
    綿繰りが楽しく止まらなくなってしまいそうで… はて?待てよ、と思いました

    • 名前:wataitoya 投稿日:2024/05/31(金) 21:12:20 ID:a8749a13c 返信

      こんにちは、コメント&ご購入ありがとうございました!
      綿でいろいろお楽しみいただいているようで嬉しいです^^

      実綿の状態で保存しても、タネにとっては特に問題ないと思います。
      低湿度な環境であれば、常温でも。いわゆる一般的なタネの保管状況で大丈夫です。

      ただ、環境や経過年数によって、タネの油が染み出たりして繊維が汚れることがあるので、
      タネと繊維は分けて保管したほうがよい、と推奨されていることが多いかなと思います。

      過去、私もそうお伝えしてきたのですが、ウチで実綿で保管している綿では、
      1~2年程度ではひどく繊維が汚れるなどの影響はみられませんので
      そんなに気にしなくても大丈夫かなと思います。
      白い綿だとちょっと変色がみられることもありましたが、洗えば落ちるし💦

      というわけで、今は保管は実綿でも綿繰りしてもどちらでもOKと考えています。
      しばらく実綿の状態で愛でてもいいですし、小分けに標本として保存して
      残りを繊維がすぐに使えるように、分けて保管しても。
      実綿の状態を見て、播種用にどの実綿のタネを使うか、考えるのも楽しいですよ^^

      こんな感じで疑問は解決されましたでしょうか??