遺伝子組換えの可能性がある洋綿の白

巷の綿が遺伝子組換え綿である可能性

以前も書いたとおり、緑や茶のカラードコットン&在来と言われている和綿は、商業的効率的な面から考えてみても、遺伝子組換え処理が行われる可能性はかなり低いのではないかと個人的に考えています。

反対に、和綿以外の白・いわゆる洋綿の白のなかに、遺伝子組換えワタが紛れている可能性は、(前述の綿と比べたら)高いのではないかと思えます。

根拠のひとつはこの記事

洋綿白が疑わしい根拠として…

2014年に農林水産省が、種子用として輸入していた中国産ワタ種子に遺伝子組換えのものが混入していることを発見、回収指導となった時の記事です。

2017年のタナ綿の記事にリンクしていた農水省の記事は消えていたので、残っていてた環境省にリンクしました。

この記事のなかで時期・商品名・販売者などが公表されています(「栽培用ワタ種子への遺伝子組換えワタ種子の混入について」でググるともう少し詳しい情報の載ったニュース記事もありました)。

環境省の報道発表資料

発覚まで約2年間輸入され続け、その間に実際に販売されて市中に出回っていた。つまり購入して栽培している人がいるのは当然で、普通に考えて、その種が人づてに広まっている可能性もあるでしょう。

(…でもこんな回収の情報なんて、実際届かない…よほどアンテナ張ってる人でないと。私も結構綿については調べていたつもりだったけど、当時見た覚えがない。それに回収率などの事後報告とかないんですかねー?法律違反と言っても本気じゃないのが見え見えなカンジ?)

分析センターの遺伝子組換え検査の結果も

もうひとつの根拠は、今回分析をお願いした分析センターの過去の調査データです。1報、2報の結果あわせて26検体中、洋綿白と思われる検体(不明含む)は14、そのなかで5検体が遺伝子組換え判定で、そのすべてが、いわゆる洋綿の白。

少なく見積もっても3個のうち1個。巷で現在栽培販売されている洋綿の白のうち30%が遺伝子組換えワタの可能性がある、と言いきってしまうにはまだ検体数が少なすぎるかもしれません。

でも疑いを持つには十分な結果かと。

遺伝子組換えワタは、食用や飼料用として流通、消費されていますが、法律上、一般圃場で栽培することはできない仕組みになっています。しかし、遺伝子組換えワタであることを知らずに栽培しているケースが見えてきました。このレポートは、その第2報です。

リース用や枝付きも含めて、コットンを販売、栽培、譲渡されるなら

そういうわけで、いわゆる洋綿の白を栽培、販売、譲渡されるなどの可能性がある方で、不安な方は、検査を検討してはいかがでしょうか(前述の分析センターは個人でも検査してくださいます)。

また、購入される方、譲り受ける方は、遺伝子組換えでないことを相手に確認することをお勧めします。綿の種のやりとりの際に、それらも必要な情報だと業界に認知されるようになっていくかもしれません。そうした情報を掲載しているところはキチンとした販売者だという判断もできます。

裸の王様に直接は言わないけど…綿情報として残しておきます

…それとも、もしかしてこれって業界では暗黙の了解的な情報だったのかな?だとしたら空気読めなくてゴメン(汗)。販売や栽培を止めろというわけではなくて、情報として載せておきたかったので。自分が知らなかったし、もっと早く知りたかったので。知って、それでどうするかはそれぞれの自由だと思います。

赤信号に気づいてて敢えて渡るのは個人の自由だけど、赤信号を知らせないまま、渡ることをお勧めするのはできればやりたくない。法律違反を唆すようなことを誰かが目の前でやっていたら…? 遺伝子組換え綿の国内栽培は、死の危険があるわけでもないし、実際、有名無実の法律だし、見て見ぬふりして、言わなくてもいいことかとも思う。

裸の王様を見て、「裸だ」と心に思うだけで、わざわざ口に出して言わないのも自由だし、王様自身も裸を自覚しても恥ずかしくないなら、こちらは何もすることはない。でも見えない服を買わせてしまう人はなんだかなぁと思うし、そういう人とは関わり合いたくない。

そういうわけで、交流のある販売者さんだけは事前に相談したけど、私が一方的にブログなどを拝見してるだけの方々には特に声をかけていません。私のやっていることに興味がある人なら読んで判断してくれるでしょうと考え、綿情報の一つとして、ここに残しました。将来、私のように疑問を持って検索したときに、すぐ見つかることも願って。

今話題の種苗法に関わる不安はある。こんな状態なら個人に採種なんてさせない方がいい、なんて言われかねないような?

この記事を書くきっかけになった、和綿でない白綿・タナ綿のお話はタグ「遺伝子組換え」「タナ綿」をご覧ください。