「綿の結実~畑の雑草とのおつきあい 雑草は不滅です!?」と、少しあおり気味(?)なタイトルですが…
若い人にこの言い回しの元ネタはわかるのだろうか…。
ちなみに動画内で摘芯しているので、以前書いた「摘芯と剪定」に関する記事を少し更新しました→こちら。
小さいメヒシバが畑にあることのメリット
動画の中で、小さいメヒシバの、私にとって都合のよい点について3点あげました。
- ちぎりやすい→軽く引っ張ると節でちぎれて根は残る
- 朽ちやすい→茎も葉も細目でちぎれやすい
- 根が浅め→深く張る綿の根と競合しにくい
多くの雑草があることのメリット
それ以外にもよい点があるので付け足しておきます。まあこれはメヒシバに限らずかと思いますが。
- 地中に張った根に、水分と養分を溜め込める→多雨の際、綿が取り込めなかった水分養分が、土から流亡する量を減らせる
- 雨後、ぐちゃぐちゃして歩きにくくならない
- 雨後、乾燥した後、土が固くなりにくい
- 根が張っているおかげで、土の流出や畝の崩壊もしにくい
- 虫の餌となる植物の多様化→作物を狙いうちされにくい
- 有機物の供給
- おおまかに地表を覆うので水分の蒸発を減らせるが、通気もある
- 地温の変化が緩やか
土壌の養分・ペーハーのバランスをとっているなどとも言われていますが、明らかに私にも理屈がわかるメリットは以上かな。
デメリットについては…私にとってはなんでもメリットに考えられ、デメリットが思いつかない…
ということはないけど、それは雑草があることのデメリットというより、畑が借りものであることのデメリットかな。
まあ雑草のデメリットと称する情報は、世間に溢れているので、ここでは書きません。
もちろん、畑でも庭でも、ヒトがいる場所では、ある程度の管理・調整は、ヒトの都合で必要になります。
そうでないと、作物やヒトにとってメリットになる要素も生かせず、デメリットと感じられることが増えていくかも。
で、管理・調整にはそれなりの観察と知識が必要になると思うのです。
調べて観察して雑草を生かす
それぞれの雑草についてはもちろん、雑草が存在することのメリットについては、検索すれば他にもいろいろ出てくると思います。モチロン書籍も。
私は約25年前に初めて読んだ『無農薬自然流 野菜づくり―誰でも簡単に野菜ができる』がお気に入り。
情報は古いかもしれませんが、見開きページに、雑草の中で野菜が大きく育っている写真が、今でも印象に残っています。
著者の徳野雅仁氏は近年も、数年に渡る観察の様子を載せた本を出版していたかと。
現在は昔よりはるかにたくさんの著者がたくさんの本を出版しているので、ご興味のある方は、図書館などで読み比べるとよいかと思います。新旧の本、様々あるでしょう。
ちなみに英語のサイトは「benefits-of-weeds」で検索すると、雑草があることの利点についての記事が出てきます。
まあでもネットも本も情報は玉石混交、場所や季節によっても違うもの。自分の目で、自分の土地で観察するのが一番大事かと思います。そのためにも多少の知識が必要なのですが。