最初は緑綿全般、栽培や紡ぎ方についての動画を作るつもりでした。
が、すごーく長く、大変になりそうだったので、とりあえず今回は、繊維の色についての動画になりました。
そしたらほとんど既に記事にしている内容のような…?ブログの動画化? まあ情報が特に変わったわけではない…(汗)
緑綿の色 まとめ
綿の実自体の色の変化
- 実のバリエーション
- 一つの実のなかでの色調
- 房のなかでの色調
- タネの周囲の色調
これらについて、一部、以前書いた記事はこちら↓
経年による色の変化
- 基本的に経年の変色自体は止められない(畳や竹と同じ)
- 促進・停滞させることはできる
- 数回に限り、色を戻す方法もある
アルカリ度による変化(動画でやった比較実験)
- 撚り止めのみ
- アルカリ浸水
- 酸→アルカリ
- アルカリで煮る
前述の記事にも書いてますが、あらたにこの実験についての考察も、また後日、別記事にする予定です。
後日追加した記事↓
【追記】動画内ではアルカリ剤として、炭酸ナトリウム(ソーダ灰、炭酸ソーダ、炭酸塩)を使用しています。重曹や他のアルカリ洗剤などでもアルカリ溶液はできますので、挑戦する場合は、少しずつ濃度を変えてお試しくださいm(_ _)m 酸性水はクエン酸。これもお酢などで代用可能です。
緑綿の色のウラオモテ
- 染色不要=染色の楽しみがない=染色しなくて済んでいろいろ節約
- 色が不安定=好きな色が保てない=違う色が楽しめる
- 色が移り変わる=同上
私はこの色も、変色した色も、肌触りも好きで育てています。色つやもあって美しい色だと思っています。
もし同じようにこの緑綿が気に入られた方、興味のある方は、ぜひタネから育てて欲しい。色の移り変わりをご自身で見てみて欲しいです^^
緑綿のタネはこちらで販売中。種取済みの繊維も。
実綿はこちら。
余談
ちなみに、「よい点悪い点」と言いたくないなという気持ちで、「ウラオモテ」と書いてみました。
人工物や人に関することなら、メリットデメリットと書くことにさほど躊躇いはないのですが、自然のものにそういうのは何となく違和感があって。
どちらにしろ、それはヒト側の都合でしかない。それに、そのヒトもそれぞれ好みがありますから、何をよいと思うか悪いと思うかはそれぞれで。
だから色が変わることについても「劣化」ではなく、「変化」。違う色になるだけ。本質的には、色に優劣はないという考えです。
優劣や善悪、正誤や利害という評価につながる言葉には、普段からできるだけ注意しています。個人的には、ヒトは結局好きか嫌いかでしか判断できないのではないかと思っています。何が正しいのかはその時代のヒトの基準で判断するだけのことかと。
エコとかオーガニックとか評価や価値に繋がる抽象的な言葉も、ホントはできるだけ使いたくない。まあ、販売促進で使うことはありますよ(汗)。でもかなり控えめにして、具体的な事実・考えを述べてる、つもり。