タイトルの内容について、ある程度をまとめたものは、小冊子『しの綿づくり』として販売していますので、ご興味のある方はどうぞそちらをご覧ください。
今回は、これに関連して「手紡ぎ糸と篠綿の研究セット」を作ってみました。
販売のいきさつとねらい
先日、対面での講習申し込みをいただいたのですが(念の為、しばらくお休みさせていただいています)、その時に改めて、やっぱり糸や篠を触って感じて欲しいなぁと強く感じました。
当然ですが、動画や画像では伝わらないことがどうしてもあります…。
このセットは『しの綿づくり』に書いた一部の内容について、ご自身で検証・理解していただく手助けになるようにと考えて作りました。
特に、以下の様な方にお試しいただけると、よりお役に立てるのではないかと予想しています。
- 『しの綿づくり』を読んだけど、いまいちピンとこなかった方
- 糸の撚り加減に悩まれてる方
- 軽くて柔らかい糸を紡ぎたい方
- 細くて丈夫な糸を紡ぎたい方
- 最初に教わった方法を踏襲し続けている方
紡ぎ方、篠の作り方から変えることで、紡げる糸がどのように変わるか、ご自身でいろいろお試しいただけたらいいなと思います。
研究セットの内容
- 篠綿1g ×4本
- 解説メモ
- 糸サンプル少量×4
篠綿は、機械製綿のシート綿を巻いています。シート綿は数年前にわたやさんから購入した和綿です。
このシート綿を、私が少し手を加えて研究用の篠綿としています。以前、「綿つむぎの会」の初心者さんに紡ぎ比べ用に差し上げていた篠綿を少し変更したもの。
そして気づいたこと、新発見や反対意見などありましたら、ぜひぜひ、どこかでお聞かせいただければ嬉しいです!
糸紡ぎは人それぞれ、様々な楽しみ方があると思います。
こんな感じで、まあ、かなりマニアックな点では、『しの綿づくり』の上をいくこのセットを楽しんでいただける方も、きっとどこかにいらっしゃるのではないかと…(汗)。
どこまで需要があるか不明ですが、不安と期待を抱きつつのお試し販売です。
篠はシート綿を使うのでさほど手間はかからないけど、糸サンプルにはそれなりにこれまでの経験と技術を込めていますので、手応えなどを考慮し、今後、内容物や価格などの見直しを随時予定しています。
ご興味のある方はお早めにどうぞ!
【追記2021/9/21】この研究セットの篠を紡ぐ道具は、スピンドルかチャルカ、和式の糸車がおススメです。足踏み式紡ぎ車や電動紡ぎ機では、篠から繊維を引き出すのに合わせたスピード調整が難しいと思われます。道具による撚り加減の違いについては、以下、以前の記事が参考になるかもしれません。