綿の手紡ぎ糸の糊(のり)付け・ほぐしやすい綛上げ(追記あり)

手紡ぎ糸の糊付け風景を動画にしました。

使ったのは地機布15の試織用である、少量の細めの糸。

数年前に生葉で染めた綿を、紡ぎ車で紡いだ糸です。

【糊付けと綛上げ】綿の手紡ぎ糸を経糸に使用する際の糊付け方法と、糊付け糸をほぐしやすい綛上げの仕方(糸は少量・糊は片栗粉を使用) 誤)脱水層→正)脱水槽

糊付けの糊

現在、糊付けに使われているのは以下のようなものが多いようです。

  • ふのり
  • 洗濯糊
  • 片栗粉・小麦粉など

人伝てですが、ふのり(しょうふのり?)は糊落ちがよいと聞いたことがあります。私にはよくわかりません。。

個人的には、継続して入手しやすいもの、身近なものを選べばよいと思います。たぶん昔の人も、その地で手に入りやすい何かしらのデンプン糊を使っていたのでしょうし。

織りを始めた頃の私は、洗濯糊を買ってきて使ったこともありましたが、数年前から、常に家にある片栗粉で統一して継続することにしました。

デンプンも、小麦粉や馬鈴薯など原材料によって糊化温度や粘度に差があるようで。

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記録をとる

繰り返し同じ糊で糊付けするうちに、ベスト・ベターな分量が判ってくる。その為に必ず記録を残して比較・検討することが必要、と考えたわけです。

記録していなかった初期は、とりあえず濃い目にしがちで、綛上げもちゃんとできてなかったから、ほぐす作業がとても大変でした。

今と違ってネットの情報も少なくて。

今回の糊付けの分量は…

  • 綿の手紡ぎ糸(細め・約40番手) 15g
  • 片栗粉 糸の15%で約2.5g
  • 溶く水 糸の倍ccにしたかったけど、諸々の事情で140cc
  • 足し水 糸の倍ccにしてるけど、今回は無し

これまで書物で調べた、あるいは人に教えてもらった糊の量は、それぞれの人や扱う糸によってかなり幅がありました。

現在の私の使用量、方法は、それらと、これまでの私の記録・検討の結果です。片栗粉の分量は、基本的に糸の10~15%の間。糸の細さや繊維の質、状態によって変えています。

といっても、私もまだ5~6件しか記録を残していないのですが(汗)、今の所、これくらいでちょうどよいかなと。

もちろん綿の手紡ぎ糸の場合です。機械紡績の糸の場合は、もっとずっと少なくていいと思います。

工程その他

〇できあがった糊に椿油を落とす記述を時々見かけます。

油で糸の滑りをよくするためかと勝手に解釈していましたが、粘度を増す効果があるとか。

私は精練をしない(綿の繊維の油をむりに落とさない)ので、糸の滑りをよくするための油添加の必要はないと考えていましたが、粘度を高めることができるのなら足してもいいかも。でも忘れちゃうんだよな💦

追記 その後、糊付け時の油添加をやってみました。確かに粘度は上がり、上がり過ぎで何度か濯ぎ直すくらいでした(汗)。これはこれで記録して量の調整が必要になるので、使い続けるか微妙です…。

〇 フタをして放置するのは、浸透を待つ間に表面が乾いてしまわないように。ムラができてしまうので。

〇 絞って綛を開く過程を、今はベランダでしていますが、以前は洗濯機の脱水槽で絞って、ベランダで綛をほぐしていました。

上に吊るした竿にかけてほぐしていたから、腕も首も疲れて疲れて。

この体勢にして、綛上げ方法も変えたので、糊付けはだいぶ楽になりました。

以前通った機織教室では、室内で、機の一部を利用して絞って解していました。もちろん床が濡れないように古タオルを敷く等して。その準備が面倒なので私はベランダ(汗)。

糊が浸透しやすく・乾燥しやすい綛上げ

8月中旬に素手で生葉染めをしてしまい、染まっていた爪もほとんど目立たなくなったので、ようやく綿の簡易糸紡ぎキット向け動画を作り始め...

綛あげの時の巻き方については、以前書いた記事があるので、そちらをどうぞ。

綛上げ器の仕組み(水振り)で糸振りしている動画を、この記事内でリンクをはってあります。

今回も検索してみたけど、手で糸を振ってる綛上げ動画が見つかりませんでした。

染色やってる人でもただ巻くだけの綛あげしてたりして、もったいないなと…。

こうやって巻くのは、ただキレイだからというだけではないんですよー!

ひびろ糸(あみそ糸)

綛に数か所入れる、綛の糸をまとめる糸(紐?)をあみそ糸又はひびろ糸と言います。

糸の始めと終わりを結び付けて、判りやすくしたり、糸が乱れるのを防ぐ役目などがあるようです。

ひびろ糸は、綛を広げた時のことを考えて余裕のある長さ。

これまでは画像や動画の様に束を分ける箇所を8の字にしていましたが、8の字だとズレやすく、余ったひびろ糸が綛に絡んで扱いにくくなることがあるので、同動画でもお話した通り、変更予定。

ひびろ糸がずれて邪魔だと感じることはこれまでもあったけど、深く考えてはいなかった。

撮影して客観的に見ると、明らかにジャマしてる…実際糊付けをしてる時は、その作業に必死で、とにかく早く解して干さなきゃと思っているので、頭の片隅で煩わしく感じていても、作業中にどんどん追いやられて、忘れてしまってたんですね…。

で、今後やってみようという結びがこの画像。ちょっと絡めてるだけで、難しくはないかな。

以前、このひびろ糸の結び方を教えてもらった時は、ああこんな結び方もあるんだなと思っただけで、その結びの何がどういいのかという説明もなく、私自身も深く考えなかった。

だから楽な8の字をずっと続けてしまったけど、ようやく気づけました。

思い出すと、昔々購入した綛の仕付け糸は8の字ではなくこんな感じだった気もする。

これで本番の地機布15の時はよりスムーズにできるかな?

追記・糊落としについてはこちらの記事をどうぞ!

先日、東京渋谷の田中直染料店で、経糸の糊を落とす、ネオプライマーゼという澱粉分解酵素を購入しました。 数年前から、耳にはしていたのですが、こ...