動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。
ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む方もいらっしゃるのではないかと。
なぜかというと、収穫期も中盤を過ぎたというのに、綿の木はまだまだ新芽を伸ばし、花を咲かせ続けるから。
でも今の時期に開花しても、これから気温は下がる一方で、成長は鈍化、霜が降りれば木は枯れてしまいます。
収穫できるかもわからない新梢等には見切りをつけて、今、既にある実に注力してほしいと思うわけで。
ただ動画でもお話したように、むやみに葉や枝を落とすのではなく、綿の木の構造を観察し、今ある実、収穫したい充実しかけの実に影響が少ないように剪定することを考えました。
すごく大雑把に表現すると、綿の木は、基本的に【幹→葉→枝】と成長し、下図のような姿になる。枝からも同様に【枝→葉→花】…という感じ。それをまたまた大雑把にまとめて、以下のようなセットと想定しました。
- 葉1枚、枝1本
- 葉1枚、実1つ
もちろん、きっかりこのセットの中でしか水分養分のやり取りをしていないわけではなく、周辺で補い合っていると思いますが、実の充実のために、その近い位置の葉が重要なのは間違いないと思います。
つまり、完熟して欲しい実の根元の葉、実の付く枝の根元の葉、同じ枝の葉などはできる限り残した方がよいだろうと考えて整枝をしています。
具体的に私が落としている枝や葉の例としては、以下のようなものです。
- 隣の綿の木(又は別の作物等)を日陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉
- 幹の上方についていて、下方の実・葉を陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉
あとは、上の簡略図右側の②赤い枝。①が先に出てある程度育ったころ、登場する側枝。追い側枝みたいな?
これも日照や時期を考慮してカットしたり残したりしています。
似たような感じで、充実中の実の根元から更に葉と蕾が出てくることもあり、これも同様に処理。でも大体こちらは落としてしまいます。間引きですね…。
収穫したい実にとって重要な葉であれば、ハマキムシに巻かれた葉も落とさずに開いて残す。
現在の綿の木の剪定・整枝はこんな感じでやっています。
剪定や摘芯について以前書いた記事もありますが、方法自体はあまり変わってないかな。
とはいえ、これも摘芯と同じで、実際どうなのか判りません。
だって、剪定・整枝したかしないかで、完熟までいける実の増減に影響があるのか、同じ木で検証はできませんから。摘芯も同じです。