綿紡ぎが上手くいかない時の改善ポイント

これまでYouTubeで投稿してきた、初めて綿を紡ぐ方向けの動画をご覧いただいてる前提でお話しています。

この記事もその前提で書いていますm(_ _)m

綿を紡ぎたいけど紡げない、ちぎれる、糸にならない、そんな時に試して欲しいこと。紡ぐ動作と素材から綿を紡ぐ際のコツを考える(音声有・高画質視聴推奨) Tips for Cotton spinning

糸が千切れる主な原因と対処のまとめ

動画でお話したことをまとめると下図の通り。

この記事を書く時に思いついて作った図なんですが、、、動画撮影時に思いつけば動画内で使えたのに…その方がずっと判りやすくできたかも、と(汗)

まあでも、せっかく映像を見ながらの解説ができるのだから、あまり文字は多くない方がいいかなとも…。

動作の可視化・調整

動画内で使用していたスピンドルはわたいとやで販売している、編針と厚紙でできた簡易スピンドルです。

惜しみなく印をつけたり、シールを貼ったりできます^^;

スピンドルについてもう少しお知りになりたい方は、別記事を参照ください。

あと、動画の中で、たとえば一回転したら1cm引いてるように見えたからといって、同じように真似たら切れてしまうこともあるかもしれません。

それは、篠綿の状態や、紡ぐ糸の太さなどによって、撚りと引きのバランスは変わるため。

(2021.5.9 追記 スピンドルを選ぶとき、作る時に参考になるかもしれない動画をYouTubeに投稿しました。その際、この...
以前スピンドルについての記事を書いた時の3本。その後、見つけだされた2本。それらにチャルカのスピンドルを加え、計6本のスピンド...

ご自身の紡いでいる綿や糸を観察して、いろいろ調整してみてくださいね。

簡易スピンドル単体の販売ページはこちらです。

素材の最適化

綿の品種による違い

和綿と洋綿の違いについてはこちらの記事をどうぞ。

 Contents ヒト都合の使い分け&参考図書植物学上の違いわかりやすい見た目の特徴実の付き方・形状花葉・草姿・草勢などタネの大...

それぞれの綿の繊維のアップ画像は各綿のカテゴリーからご覧になれます。

定規の左)和綿以外 定規の右)和綿

綿の繊維の質

動画内で、未熟・歪(いびつ)な綿の繊維は天然の撚りも弱そう、紡げないことはないけど初めて紡ぐ綿としては推奨しない、とお話しています。

全体的に未熟だったり、一部が歪だったりいろんな綿があるかと思いますが、それはそれで集めて紡いでみると、紡ぎ感の違いなども判って面白いかもしれませんね。

畑で弾けず室内に放置していた綿たち。なんとか繊維にはなっていて使えそうなのだけ選別します。こうした未熟な実の場合、繊維が短い、天然の撚りがか...
収穫量が少なかった時は自分用に混ぜて使ってました

綿繰り器でタネと分けた綿の繊維に短い繊維も含まれてしまうという話も、以前書いた記事があります。

極細の糸を紡ぐわけでもない限り、それほど気にしなくてもいいと思うのですが、紡ぎ慣れないうちは意図せず極細になったりして、千切れることもありますよね💦

綿繰り器といえば、綿のタネ採りが楽になる、早くできる、キレイに繊維とタネに分けられるというとっても便利な道具です。 でも、この「キレイにとれ...

繊維の整え方

動画内で、手で解したのみ・密度不揃いの綿から紡ぐ様子と、カーディングされて密度の整った篠綿から紡ぐ様子をご覧いただいたかと思います。

篠綿の出来は、紡ぎやすさや紡げる糸に影響することは明らかです。

ただ、初めのうちは、整った篠綿で紡ぐ感覚を覚えて、慣れてきたら、手で解しただけの綿を紡いでみるのもおススメです。

綿の色合いをそのまま表現したような糸になるし、紡ぐ過程でも、いろいろ発見があるのではないでしょうか^^

昨年収穫の綿から、品種・色分けして紡いだ糸。画像は緯糸。これまたカードがけせずに紡いだので、ケバケバのデコボコです。 これから織り始め、同...

今回の動画は、作成中にバタバタ家の事があって、何となくまとまりが無いような感じになってしまった気がしていましたが、ブログ記事の上表でなんとかまとまったかな??(汗) 

紡げない初心者の方向け、となってはいますが、結構いろんなレベルの人に、様々なことを改めて認識していただけるような内容でもあるのではないか…と勝手に思っています^^;  


もしご自身で収穫した綿が未熟かどうか判らない、健全に開いた綿を見て触って紡いでみたい方には、わたいとやで栽培・収穫している実綿を上記STORESやCreemaで販売していますので、ご検討ください!

篠綿も、初心者の方が紡ぎやすいように整えたものを、キットや単品で販売しています。

画像などをご覧いただいて参考にしていただくのもよいかと。よろしくどうぞ!