渇水綿畑のその後の動画を投稿しました。
動画内で積算温度について取り上げていますが、少し判りにくかったかもしれないな…ということで、以下でその表を載せて、追加で解説していきます。
ちなみに積算温度というのは…よく桜の開花や作物の収穫適期予想で使われる言葉。
正確には検索してみていただければと思いますが、ここでの意味をざっくり言うと、植物のある段階からある段階までの気温の累計のようなもの(累積温度のほうが判りやすい??)。
綿の積算温度を調べる目的
降霜前開絮の限界開花日を知るため。
綿の開花から開絮までの積算温度を調べて、例年の初霜の日から逆算し、霜が降りるまでに開絮が間に合わなそうな蕾は迷わず間引けるかなと思いまして。
開絮まで行けるか不確かな新しい蕾にまわす栄養などを、既存の大きくなりかけている実の熟成の方にまわしてくれるんじゃないか…という推測のもと、これまでも10月以降の蕾は落とすことが多かったのです。
ただ何となくそうしていたので、その辺、もう少しハッキリできるかなと。
ハベスタのデータ
ハベスタというサービスを知った時に前述のことに思い至ったのでした。
本か資料で綿の積算温度は見た覚えがあるのですが、具体的な数字は思い出せず…。
それにウチの畑・ウチの栽培方法では、きっと一般のそれとは違う結果になるのではないかと思い、実際に調べることにしました。
ただ残念ながらこの調査を思いついたのが遅くて、綿畑の開花についての今年の記録は不足気味。
記録の前提
●実験用畑は雨不足期に週1で灌水。草生・草マルチ・少量有機肥料・ビニルマルチ無
●綿畑は約2月雨不足、元々乾き気味。草生・草マルチ・無施肥(一部前年のが残ってるかも)
●収穫日=開絮日は綿の実がある程度開いた状態の日とした。「殻にヒビが入る」~「殻が反り返る」の中間ぐらい。ひび割れから反り返りまで夏場で3~5日かかると思われる(気温・湿度・日照などによる)
中身について考察みたいな
〇綿畑のデータは開花日記録不足のため1件だけ。一番積算温度が低い、短い日数で開絮。やはり乾燥気味なため?…まぁ今のところ1件だけなので何とも(汗)
〇実験用畑のデータ内で日数の差は真夏の3~4日なので、大差ないかと、、1週間違うと微妙かな?真夏の1週間と冬の1週間全然違うけどー。
〇霜テストは昨年の初霜気温の日(6℃以下)。今年はもっと早い或いは遅い可能性もアリ、すると限界開花日も左右される…予報は結局予報なので、やっぱり目安にしかならないけど。
〇霜テストの昨年の初霜気温の日付は、綿畑の場合もう少し早い。開絮限界開花日もそれに合わせて早いハズ…。
積算温度以外の要素
- 日照
- 水分
- 温度
温度の条件をクリアしても日照が足りない(木の下の方の実とか)、水分量が足りない或いは多い場合、逆に積算温度はまだ足りなくても、日照や乾燥加減によって早く実が開く可能性もある。
と、あくまで目安だし、他の要素も絡むのでまあアテにはならないのですか。
それでももしご興味のある方は、ご自身の栽培方法環境ではどうなるか、調べてみてはいかがでしょーか? そしてよかったら教えてください^^
別にこれが正解というわけではなくて主に単なる好奇心💦
まあ後々何が役に立つか判りません。これも綿を栽培・観察するうえでの楽しみ方のひとつということで。
でももし今年の初霜がすごーく遅くて、めっちゃ暖冬になったら、蕾を落としたことを後悔するかもしれません…。
結局やっぱり9月中は蕾を残しそう💦
ちなみに開花日をメモして花につけている白いテープは、浸水発芽実験でも使った、一定期間で分解するテープ。
…とはいえ、やっぱりあんまりこういうものが畑にあるのは好きじゃない…まあ仕方なく^^;。
追記9/3~9/5
9/5 追記
〇開花後に実が落ちても、一緒に白いタグメモが落ちてしまって風に飛ばされたりしないように、根元近くの枝にも軽く絡めて結んでいます。
生分解するとはいえ、できれば畑に還したくないので、できるだけ回収するため。
〇ハベスタはweb版がおすすめです!