色綿の交配実験2023&これまでの交配・変異の記録

2023年、実験用畑での綿の開花は7月中旬~8月上旬が盛んで、それ以降は極端に開花が減り、できた実もわずかでした。

交配結果は2024年の収穫時期にならないと判りませんが、分別栽培の管理が大変なので、逆に少なくてよかったなと思ったり💦

【綿栽培】茶綿や緑綿などカラードコットンの交配実験2023&これまでの交配・変異の記録

交配については、主にいつもお世話になっている「日本植物生理学会」の記事を参考にしています。

交配実施年の種皮は親世代のもの、という情報は以下の記事が参考になりました。

青色のアサガオと赤色のアサガオを交配しました。母株がどちらであっても同じ結果が出るかもしれませんが、…

また、もし夏に交配した実の色がその秋に変わるのであれば、一本の木に違う性質の棉が吹くはず(それはそれで見てみたい) 。

でもそういうのは見たことがありません。濃淡ぐらいの違いはあるけど…まあ次の収穫でどうなるか、お楽しみということで。

「日本植物生理学会」には他にもいろいろ興味深いQ&Aがあっておススメです。

高校で、メンデルの行った遺伝の実験について学びました。実験で用いられたエンドウの特徴のひとつに、「エ…

これまでの自然交配とみられる実・親と違う綿の記録

実際は、虫媒による自然交配だったか、突然変異か先祖返りみたいな現象なのか判りません。

まず最初の動画でも紹介したカーキ茶。

これは綿を栽培している知人も似たような綿が採れると話していましたので、緑と茶を栽培されている方にはあるあるかも。

今後はこの綿を茶綿として栽培予定。わたいとやで販売する茶綿もこれをメインに。

とはいえいろんな色合いが混ざるものなので、そのように記載もしていますが、できるだけ濃い色を採種・播種用にします。詳細はまた後日。

カーキ茶は既に5年以上分けて栽培中

次に、ボリュームのある洋綿で、白交じりだったり、色が薄かったりするもの。

貰った綿のタネやGM検査済タナ綿のタネ継ぎ目的で栽培する年もあるので、そのせいかも?虫媒による交配は防げないし。

ボリューミーで白交じりの緑や薄茶

近隣で栽培されている方の花粉の可能性も0ではないので、不明なボリューミーな洋綿の白交じりの綿が出来たら、繊維だけは貰って💦タネは畑通路で土を深めに掘って埋めています。

何らかの影響があるかもしれませんが、そこまで私が気にしても…いや、やっぱりゴミとして焼却廃棄のほうがいいかな??と悩みつつ。

洋綿の白・その綿花栽培は法律違反かもしれません。カルタヘナ法違反かもしれない遺伝子組換え綿について(音声有)

和綿でも、白の畝に茶が現れたことがあり…という話は動画の通りです。

交雑の結果の雑種強勢なのか実際の所は不明ですが、木の調子もよく、同じ畝の白の実よりずっと良い実が多めにできていたので、それはそれで翌年も播種。

4~5年継続して分別栽培し、これまで茶が出来続けたタネを2023年に和茶綿として混ぜて播種しました。

それらの和茶綿からは全て和茶綿が収穫できてますが、今年また白の畝から和茶綿が1本出現💦 またふっくらとして良い実ができました。これはどうしようかな。