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染めずに色綿の色を変える

もともと天然の色を持った綿の手紡ぎ糸の、その天然の色を、少しだけ変化させる内容の動画を投稿しました。

以前、緑綿の色の変化を投稿していて、その第二弾、緑以外の茶綿でも実験してみたよ、という動画です。

染めずに色が変わる!? 色綿の色の変化をアルカリやミョウバンで実験/実験に使った水溶液は目次に記載(音声有)

動画ではゆっくり色が見えないかもと、ブログには一覧画像を載せようと思っていたのですが、撮影できてなかったらしく…見つからなかったので、動画から2枚に分けて切り出し。

1/2 篠綿~五倍子+鉄さび
2/2 撚り止め済み~マグちゃん

(画像を無断使用する人対策で入れている透かしの為、少し色のおかしい部分があります)

…糸の巻き方、もう少しきれいに揃えたらよかったですかね^^; まあ、また次の機会に。

地機布17の経糸はグレーに染める予定なので、その時に五倍子の濃度を変えてもう一度やるかも。

処理の内容

  1. 撚り止めなし 紡いだまんま
  2. 撚り止めで水から煮た時間は約15~20分。水分がいきわたったら消火して放置。
  3. アルカリ性水溶液浸水 炭酸塩0.23g/水200ml 数分
  4. アルカリ煮 3と同量で煮る 約10分
  5. 五倍子 0.73g/水150mlで自ら火にかけ沸騰後20分煮出 濾して全400mlにして、半分の200mlで浸水 数分
  6. 鉄さび 古いスチールたわし等+酢や水で放置した液70ml+水を足して200mlにして浸水 数分
  7. 5の残200mlと6と同量の鉄さび液を交互に浸水 数分
  8. みょうばん 1g/水200ml の水溶液に浸水 数分
  9. クエン酸 0.1g/水200ml の水溶液に浸水 数分
  10. マグちゃん+水200ml弱 10分弱

もし同じような実験をされた方がいらしたら、結果など教えてくださるとうれしいです!^^

天気予報をチェックしていると、そろそろ綿の種まきをしてもよさそうな気温になってきました!

また今年も暑くなるのか、虫がくるのかわかりませんが、例年通り、時期を少しずつずらして播種・生育させていくつもりです。

画像は実験畑用の苗。それにしても早すぎたかな?💦


綿の手紡ぎ糸の強さ

今回投稿した動画では、私が普段紡ぐ時の基準のような紡ぎ加減、その糸の強さについてお話ししています。

さらに実際に手紡ぎの糸をぶちぶち千切っているシーンがたくさんありますので、どの程度の力加減かを想像していただく助けになるかもしれません。

綿の手紡ぎ糸の強さ・適した撚り加減とは? (音声有) 糸をぶちぶち千切るシーンが出てきます。苦手な方はご注意ください

とはいえ、やっぱり力加減は直に見せても伝えにくいもの。実地の講習などの場合は、私の紡いだ糸を触ったりあるいは千切ったりしてもらうことも。

というわけで見本糸セットを作ってみました。千切るために…というのもなんですが💦

当然ながら、手紡ぎ糸の強さは、紡ぎ手ぞれぞれ、その時々で違います。

たぶん、私の基本の手紡ぎ糸は撚りが弱い方。

ずっと以前、糸車やチャルカで紡ぐ姿を見学した際には、ツムに巻く直前に、追燃として車を2~3回転させる方もいらっしゃいました。

地機布17に向けて経糸のサンプル紡ぎ

何年も持たせる着物やミシンにかける布を作るためだったのかも?あるいは高機や洋機などで経糸を張る力が強いためだったのかもしれません。

そういう糸と比べたら、ほとんど追燃のようなことをしない私の糸は弱いけど軽くて柔らかい糸ともいえるかなと。

私が最初に糸紡ぎを習った、綿工房の磯さんの糸がふんわり柔らかい糸で、とても気持ちよく感じた覚えがあるので、それを目指しているというか、影響している気も。

2/15 畑の四季成りイチゴ

まあでも、別に決まりはないし、綿の繊維の長さや状態にもよるし、すごく細い糸を経糸にする時などは強めに撚りにしたり、その時々でいろいろ…臨機応変に。

動画でも言っている通り、好きなように変えられる、そこが手紡ぎの楽しさであり、よさでもありますよね^^

2/15 畑のオオイヌノフグリ

2024年栽培綿の収穫高と2023年交配の結果

2024年綿収穫高集計

後期不作で収穫は少なかったのに、のんびりだらだら綿繰りを先延ばしにして、ようやく年末休みに入ってから始めたら、思ったより量があってなかなか終わらなかった(汗)。

2009~2024年の綿畑の実綿収穫高

表注釈

  • 各品種栽培面積は年によって違うので、品種ごとの単純比較は不可(全体は約50平米)
  • 2024年「その他の綿」は主に交配テスト綿の計
  • 2023年「その他和綿」は大島と河内茶「その他の綿」はタナ・トルファン・敦煌の計
  • 概算年は実綿の数値ではなく、綿(繊維)の記録しか見つからなかったので×3で計算

2024年綿栽培の振り返り

もうとにかくカメムシ…と思ってたけど、長雨もあったね。

10月以降はホントにほとんど収穫できず、これといって変化もなく、記事も動画も作る気力もなく💦。

本当に早播きしておいてよかった。発芽や成長がバラバラなことがリスク分散になったかな。

交配実験の綿

2023年に交配しでできた実のタネを、2024年に栽培してできた実は、残念ながら特に面白い色だったもせず繊維の長さの変化も無し。

ただ、各2~4本の栽培だったけど、雑種強勢?の影響か、育ちの良いモノ、収穫量の多かったものも。

そのおかげか収穫高の総計が激減ということはなかった。

2023年、実験用畑での綿の開花は7月中旬~8月上旬が盛んで、それ以降は極端に開花が減り、できた実もわずかでした。 交配...

2025年は緑綿の交配予定。

  • (A)緑が濃く見えるけど繊維の短めな綿(多分赤茶と自然交配した)
  • (B)緑は普通で繊維の長めな綿

これで緑が濃くて少し繊維長めな綿を目指してみようかと。

また結果が判るのは2026年になるけど…ボチボチ気長に。

 
上(A) 下(B)

今後の栽培方針を再認識

昨年の収穫高記事にも書いたけど、あらためて。ついついいろいろ手を出したくなるので💦初心に帰るつもりで。


  • 乾燥気味で草や虫の多い畑でそれなりに育つ
  • 収穫できる実は綿繰りしやすい=和綿くらいのボリューム
  • 繊維の長さは和綿程度で十分=機械紡績向きでなくてよい
  • 木がコンパクト。実の数と木の大きさはバランスよく。多収でなくてよい

つまり和綿は今のままで充分、洋綿の色綿が木も実も和綿に似てくるといいなと。

こじんまりした和綿のような洋綿の色綿なら綿繰りのストレスも少ないし、畑もこれまで通り、無施肥・草虫共生で充分だろうと。


茶綿在庫が多いので2025年は少し本数を減らす。その分、種継ぎ用の赤茶などを2~3本ずつ栽培。

夏の畑へ30分かけて自転車へ通って、そこから作業してまた30分…というのが辛くなってきたので、いつまで続けられるか判らないなと思いつつ、少し規模を縮小しつつ今後も考え中。

クサカゲロウというものらしい

現在販売中の綿など

種取り済みの繊維・篠綿・キットなどはSTORESで販売中です!

2024年産のタネや実綿の販売はありませんが、実綿はおまけとして少量同梱することも可能です。

もしどうしても、というご希望がある方は、事前のお問合せや注文時の備考欄などからお知らせくださいね。

タネをお探しの方は、もう少し古くなってしまいましたが、よろしければこちらの記事をご参考に。

私の独断と偏見で(汗)、掲載していますので、ご了承ください。もし載せないで欲しいなどの要請がありましたら、即対応いたしますので、お...


腰機動画2・裂き織

腰機で地機の腰当を作った動画ですが、ご覧いただいた通り、出来上がったモノはイマイチ長さが足りないような。

実際に地機で織ってみた所、確かに少し余裕がなく、苦しい気もする。で、作り直すかどうかと考え中。

身近で安価な材料で腰機を作る2 裂き織で変形布を織る【音声あり】how to make a back strap weaving machine2 rag rug

そもそも三つ編みにせず、裂き緯糸の後に、続けて、タコ糸を緯糸にして細ベルトとして織っていけばよかったか…あるいは三つ編みを最初から二股にして巻き方を変えてみるのもありか…等など後からいろいろ思いつく💦。

結局どうするかは未定。

いまは今年の収穫綿を綿繰り中。今年は不作で早く終わるかなと予想してたけど、それなりに時間はかかりそう。。

何とか年始の休みの間に終わらせて、収穫高集計の記事・動画も投稿したいと思っているけど、どうなるか。

ひとまず今年も大変お世話になりました!

来年がよりよい年になりますように!


綿紡ぎ糸の太さのミニ動画とCreemaと2024年の寄付報告

繊維の短い和綿では太い糸は紡げないのではないか、というメールを受けて、一旦はそんなことないですと返信をしました。

ただ後から、文字だけだと判りにくかったかな、同じように感じている人もいるかなと思って、動画を作成・投稿しました。

綿の手紡ぎ糸の太さ・細くなりがちなのには理由があるかも?

私も紡ぎを始めてしばらく経つと、糸を細くしていくのはさほど難しくない、それよりも太めを保って紡ぐ方が少しムズカシイ…と感じたことがあります。

ただ、はじめは難しいかもしれないけど、和綿の太い糸は紡げるし、しかも紡ぎ方によっては弾力があって柔らかくて軽い糸を紡ぐことができると思っています。

地機布14に使った糸

あと動画の中で、篠綿をねじって糸に見立てているのですが、あれを最初に見せてくれたのは、綿工房の磯さん

10年くらい前なので、どういう話の流れでそうなったのかは覚えていないのですが💦、後々自分の経験や気づきといろいろ繋がったような感じがしました。

上の画像の糸のアップ

動画でも宣伝してますが、そういった内容をまとめた小冊子「しの綿づくり」もSTORESで販売中ですので、よろしくどうぞ。

一方、ハンドメイド通販サイトCreemaは今年の夏で退会しました。約10年、たくさんの方々にお世話になりました!m(_ _)m

沢山のレビューやメッセージもいただき、それらがすべて消えてしまったのはとても残念です。。

もし再度ご入用のものがありSTORESをご利用いただく場合は、リピーターです等、備考欄に入れていただけますと嬉しいです!おまけがつくかもしれません^^

…とはいえ今年は不作なこともあり、しばらく通販は縮小し、綿繊維や篠綿・キットなどのみの販売になります。

形成不全箇所のある和綿の茶

そういう事情もあり来年は難しいかもしれないなと思いつつ、今年は例年通り、綿と経理業の売上からいくつかの団体に寄附をしています。

寄付先は昨年とほぼ同じで、タグ「寄付」でもご覧いただけます。

…自然農法センターと分析センターは経費に含めるのもありかな??と確定申告に向けて検討中💦 

1996年、農民連食品分析センターは、安全・安心の生産を探求する生産者と市民の募金によって日本の食を守る砦として誕生しました。設立以来、機器や設備のほぼ全てを市民からの募金で稼働を続けてきた世界でも珍しい分析施設です。  しかし、開設から28年を超え、機器や設備が老朽化が進み、様々な場面で更新が求められる状況に追い込ま...

あとは昨年と同じどうぶつ基金と、アニドネもやい

これも毎年同じく、それぞれホントにわずかな額ですが、こうして今年も寄附が出来たのは、通販サイト等での購入、あるいはこのブログやYouTubeを見たりと様々な形で、私を支えてくださる皆様のおかげでもありますm(_ _)m 今年もありがとうございました!!

来年はもう少し政治や経済や社会がよくなればいいなぁ…

タネから育った四季成りイチゴ