栽培記録一覧

4月の天気予報と播種計画と綿のない3月の綿畑

ベランダのフリージアも咲いてようやく春らしい気分になってきた、ということで天気予報とにらめっこ。

4月は記録的に暖かくなるという予報もあるけど、この2週間予報をみると、最高気温はそれほど高くない。

最低気温はほぼ10℃以上なので霜も降りそうにない。

ただ、これまでがイマイチ暖かくなかったので、地温はまだ低いのではないかと。

今年の春は雨も多いし、仕事もあるので、畑に行ける日が限られる。

今の所、4月2週目に行けそうなので、予報と当日の地温によって、その日に一回目の種まきしてみようか…種が多くあるものだけでも。

次行ける日が不確かなので、行ける時に播ける時に播いた方がいい気もするけど、やっぱりまだ早い気もして悩む💦

soil temperatures essentially vary rather slowly 20240328 地温は気温より基本的にゆっくりと変化する

冬の間、ブロッコリーやミニキャベツは鳥のエサ。でも食べられるところは食べる。

ブロッコリーは、茎を残して葉をほとんど喰われても、ヒトが食べる分もそれなりに残ってる。

鳥は花蕾を食べないのかな。

鳥だと思うけどハクビシンとかの可能性も?

ブロッコリーは数年前から自家採種を続けたタネ。

これまで特に交雑は見られず、ブロッコリーと言える形状のものがちゃんとできていた。

でも昨年は芽キャベツや他のアブラナ科もタネ採りしたので、交雑を覚悟していたんだけど。

頂花蕾収穫後に出る側花蕾の方が調理しやすくて好き

特に面白い(?)結果はこの葉ボタン風ブロッコリーくらい。何かの交雑か、先祖返りか。

一応花蕾も食べてみたけど、特に変な味はしなかった💦

そしてこの葉は鳥にあまり喰われていないようす。美味しくないのかな??

ハボタン?ブロッコリー?

2023年綿収穫高と販売予定

2023年綿収穫高集計

まだ綿畑には実がだいぶ残っているけど、ちゃんとキレイに実が開くものは少ないだろうということで12月末で計量・集計。

2009~2023年の綿畑の実綿収穫高

表注釈

  • 実綿販売可能な美品~自家用にするしかない状態の綿まで全て含む
  • 「その他和綿」は大島と河内茶、「その他の綿」はタナ・トルファン・敦煌の計
  • 概算年は実綿の数値ではなく、綿(繊維)の数値しか見つからなかったので×3で計算
  • 各品種、栽培面積は年によって違うので、品種ごとの単純比較は不可

2023年綿栽培の振り返り

もうとにかく2ヶ月の渇水猛暑…と思ってたけど、他にもいろいろやってたわ💦

積算温度についてはまた別にまとめる予定。ちなみに、9/20開花以降の実は小さかったり未熟だったり欠けていたりが増えた。2023年は11月中旬に早くも降霜があったせいかも。

まあウチの畑では9月中旬までに開花した実は、ほぼ確実に結実開絮まで行けるだろうと、積算温度を調べ始めた記事の予想通りに。。

発酵促進材などは3月散布が最後。前年に少し撒いた綿実油粕の影響があるかもしれないと思ったが、特に施肥無施肥の畝で違いは見られず。

実験用畑の綿

交配実験の記事にも書いたように、後期の生育があまりよくなくて、2022年の施肥畝を思い出す感じの状態だった。

実験用畑といっているけど、メインは野菜類のご近所畑の一角。残った綿実油粕を施すこともあったので、やはりツルボケか…前年前々年の使用者の分もあったのかも。

2023年、実験用畑での綿の開花は7月中旬~8月上旬が盛んで、それ以降は極端に開花が減り、できた実もわずかでした。 交配...

画像の白花緑の木は、根を抜いてみると同じ様な状態。でも北側の木はほとんど収穫できなかった。

南側が先に大きくなって北側は少し成長が遅れたせいもあるかもしれない。

けど、木や根の立派さのわりに収穫量はさほどでもない。綿畑の木の方が木と実のバランスがよい傾向。

南←→北

これまで10年以上無施肥で栽培してきたので、ウチの綿は、土の中に自然にある肥料分を吸い込む力が強くなっている可能性もあるかもと思ったけど…

【収穫量南←→北

…それだとここ数年前の不作の理由もつかないし…やっぱり何かしら天気や水分の影響なのか、施肥のタイミングなのか。やっぱメンドクサイな💦 何もやらない方が楽。

ベランダの綿

発芽実験のタネをいくつかそのまま育てた中で、調子が良かったのは和綿の茶。

記録した開花日、確認できている分は10/2分まで開絮済。残る実はあと3つ。

ベランダのプランターには霜が降りないけど、前の空き地に家が建ってしまって日照時間がかなり減ってしまった。。

Asian brown cotton on veranda after 10/2 flowering 20231231 開花10/2以降の実の様子

今後の栽培方針・2024年は栽培や販売の品種を整理する

これまでも自然農で育つ強いタネ、人があまり手を入れなくても育つタネを求めてきたけど、前の交配記事&動画も踏まえて、私が欲しい綿の性質を整理してみた。

  • 乾燥気味で草や虫の多い畑でそれなりに育つ
  • 収穫できる実は綿繰りしやすい=和綿くらいのボリューム
  • 繊維の長さは和綿程度で十分=機械紡績向きでなくてよい
  • 木がコンパクト。実の数と木の大きさはバランスよく。多収でなくてよい

つまり和綿は今のままで充分、洋綿の色綿が木も実も和綿に似てくるといいなと。

こじんまりした和綿のような洋綿の色綿なら綿繰りのストレスも少ないし、畑もこれまで通り、無施肥・草虫共生で充分だろうと。

小さめの実なら開絮までの期間も短くすむ…?というのは過ぎた期待でしょーかね💦

綿繰りがストレスな赤茶は、2023年産を最後に販売は中止。タネを継ぐための栽培は数年ごとに。繊維販売は溜まったら。

茶綿はカーキ茶を選抜栽培。タネ販売分も薄い色でボリュームのある綿は除外。実綿・繊維販売分には特に問題なければ含めるかも。

和綿の白も、今年の収穫高を比較すると、白も茶も30~40本の木だったのに対し、それより少ない木だった和綿シソの多収量。

草木も綿もそっくりで見分けがつかないくらいだけど、明らかにウチの畑向きなのはシソ綿だということかと…。なので、こっちに絞ろうかと考え中。

2023年産の実綿は販売中

既にSTORESで販売中ですので、よろしくどうぞ!

Creemaでは在庫の設定などが少し手間な部分があり、一部のみ出品。今後どうするかは検討中。

茶綿の繊維と、色の薄くなっている緑綿の繊維は、特売予定なので、ご興味のある方は時々STORESをチェックしてみてくださいませ。

タネの販売も予定していますが、実綿の方がオススメ。先日の交配の記事などでもわかる通り、親になる綿とそのタネから採れる綿、共にその目で見て触って楽しめます!

綿のタネの販売開始は2月以降の予定

前述の通り、ウチのタネは手作業の手紡ぎ用に選抜していってます。大きくて見栄えのいい綿、機械紡績にかける予定の綿をお求めの方には向かないと思います。

もちろん植物なので、必ずしも選んだタネと同じものができるわけではないけど、一応傾向はそうであること、その特徴などをご理解ご納得の上で、ご検討ください!


2023綿畑のひとまずまとめ&寄付報告

今年は猛暑渇水で木も大きくならず不作予想でしたが、予想は外れてそれなりの収穫量になりそうです。

でも暖冬予報なのに11月中旬に初霜、以降月の半分以上霜が降りて。12月初めにはほとんどの葉が枯れ落ちていました。

雨で大変な地方もあった一方、こちらは雨不足。6月初めの大雨の後、ほぼ降ってなくて、降ってもパラパラ。10mm以下。 ...

まだ木も実も畑に残っていますが、もうこれ以上良い実の収穫は多くなさそうなので、一旦締め切って、正月休み中に収穫高を記録する予定。

綿繰りは…終わらせたいけど終わらないだろうな💦

積算温度の記録や実験用畑の標本などもまとめて動画か記事にする予定💦

【自然農綿畑】タネ・実・木から翌年播種用のタネを選ぶ・自分の育てたい綿、好みの畑風景を目指してタネを選ぼう(声無し)
11月から編集していた動画ようやく(汗)

こちらもギリギリですが、今年の寄附報告。

昨年と同じどうぶつ基金と、アニドネ自然農法センター、YouTubeで活動をみたJVCジャーナリスト等など。

布団に入って寝られるだけで幸せだなぁと思える出来事も世界で多々あった今年は、少し寄付先を広げてみました。

もやいは「日本の貧困問題を社会的に解決する」ために活動しているNPOです。

それぞれホントにホンのわずかな額ですが、それでも今年もこうした寄附ができるのは、STORESCreema等での購入、YouTube視聴やアフィリリンクなど様々な形で、私を支えてくださる皆様のおかげでもありますm(_ _)m 今年もありがとうございました!

とはいえ、いまのところ経理の仕事が続けられているのが大きい💦まぁ、続けられる間は続けていこうと。税金を喜んで払える国になるまでね…


綿の積算温度測定の途中経過~ハベスタからAIでデータ抽出

メインの綿畑では、9/3から開花日を記録しはじめていて、10月半ばからそれらの開絮を確認中。

10/25にも畑で見つけたけど、ガクの枯れ具合からすると2~3日前に開絮とした方が、開絮日として自分の中で設定した基準に近そうなので、10/23開絮としてカウント。

Asian Cotton 9/3 flowering 10/23 opening 20231025 開花903開絮1023 葉の枯れ具合から数日前の開絮と判断 #naturalfarming

9/3開花で9/23開絮確認としたのは、和綿の茶・和綿の白・和綿シソ綿。

ハベスタの観測地点は東京設定、開花から開絮まで約50日、この間の積算温度は約1,190℃。

ベランダの和綿の茶も同時期から開花日を記録し、畑よりほんの少し早く開絮。

  • 9/4開花→10/18開絮
  • 9/9開花→10/24開絮

実が小さいせいか、それとも畑より朝晩の気温が下がりにくいせいなのか??

判らないけど、その後開いた実も少し早めだった。

Asian brown cotton on veranda 9/9 flowering 10/26 opening 20231025 開花9/9→開絮10/26予想

このハベスタ、ハーベストタイマーというアプリは、栽培地・基準日などを設定すると積算温度をカンタンに計算してくれる。

更にそれらを一覧表示できて便利なのだけど、結果の並べ替えなど細かいデータ操作はできず。。

カード明細の様にcsv出力ができたらいいけど、まあそこまで無料に求めるのもね…と思いつつ、ひとまずスクショ画像からOCRでテキストデータを抽出してみることに。

栽培している野菜の収穫時期を知りたいですか?ハーベストタイマーは、気象庁のデータを元に積算温度を設定し、野菜の収穫時期を知るためのサービスです。家庭菜園愛好家、農家(生産者)、野菜のバイヤーさんに役立ちます。

OCRの無料サイトを探すのも面倒だったので、AIに直に画像を流してテキスト化をお願いしてみたら、あっさりやってくれた!

しかも、ChatGPTではなくて、GoogleBardを使ったからだと思うけど、スプレッドシート用に出力してくれたよ~。

とはいえ、二度目は何故かスンナリいかず、てこずった…💦

ちなみにChatGPTは画像アップできず、OCRサイトを紹介された。この点ではGoogleBardの方が使えると言えるかも。

さてOCRの結果は若干修正が必要な箇所もあったけど、まあとりあえず修正して、積算温度で並べ替えてみた。

見事にほぼ和綿と洋綿に分かれた。和綿は1000℃~1200℃。なんか結構差がある💦真夏の1週間分くらいか。

でも上から5行目までは明らかに小さい実だったり、少し歪な房が含まれている実だったので、やはり実の性質に、何かしら影響されるのだと思う。

実験用畑は全て洋綿

このデータに出てこないそういう情報も残しておきたいな~。


ベランダと実験用畑の綿

残暑の続いた9月の綿畑の様子を動画にまとめました。

前回動画までの渇水・猛暑からの不作予想に反して、綿の実はそれなりに開いています。

ただ虫やケモノの影響は例年より多い気がします、という内容です。

【綿栽培】9月の自然農綿畑 綿の実の開絮のようす/綿の実を喰う虫/綿の木を倒すケモノ?

一方で今年のベランダ、発芽実験に使った苗が3株残っていますが、ようやく9月に入って開花が増え、調子が出てきた感じ💦

まあ開花しても落ちるものもあって、現在残っているのは20個ほど。

7月下旬に開花した2つは開絮済

今年は深さ15cm程度のプランター。高さ30cmくらいになったところで摘芯、今現在は高さ150cmを越えて、少し傾き気味。

摘芯した位置で2本に分かれ、その先でそれぞれ2本に分かれたので、主な枝は4本。

でもこれから咲きそうな蕾はもうなさそう。

Cotton in planters on veranda has about 20 cotton bolls 20231002 ベランダ和綿 今現在約20個 発芽実験に使った和綿の茶

実験用畑は順調に見えていたけど、収穫量は期待外れ💦まるで昨年の綿畑のよう。

開く実の数も少ないし、充実した実も少ないし、木は大きく育っていたけど…ツルボケ?

Thinning out buds 20230804 摘蕾 一枝に多すぎる蕾を間引く

まあ、こちらの畑は翌年1月に返却予定の為、早くから剪定したり蕾を落としたりしているので、収穫量が思ったより少ないのはそのせいもあるかも??

今年は実験用畑で交配実験を試みています。前回の記事の、開花から開絮までの積算温度調査は、こっちの実験の副産物のようなもの。

ただ、毎日は畑に行けないので、開花タイミングの合う数も少ないし、けっこう実も落ちてしまって…。

左)実の外側 右)実の内側

まあ時間がかかるのは承知の上。気長に、来年も挑戦予定。