栽培記録一覧

2023年綿畑・ヌカや微生物(発酵促進材)の散布など

今年も2月に米ヌカを撒きました。

量は約8kg/約50平米。

今年は綿畑に何か撒くのはこれで終わりと考えていたのですが、訳あってご近所畑の方で発酵促進材・微生物資材を使うことになり、綿畑の方にも少しだけ撒いてみることに。

3/31 藍こぼれ種からの発芽

撒いた発酵促進材の種類

発酵促進といえば、いわゆるEM菌を20年以上前にベランダで、生ごみや野菜くずなどに使っていた覚えがあります。

今年あらためていろいろ調べてみて検討、購入したのが

  • コーランネオ
  • カルスNC-R
発酵促進剤には何が入っている?米ぬか以外の気になる成分
コーランネオはこちらの方の動画が判りやすかった

どちらも肥料ではなく、微生物を吸着させた米ヌカ等。米ヌカも肥料というよりは、土を活かす微生物の補充がメイン目的。

(といっても、畑外からの持ち込みにはなってしまいますが…)

雑草や作物残渣など有機物は、そのまま放置しても、元々そこにいる虫や微生物によって、時間をかけて徐々に分解されて土に還ります。その時間を少し早めてくれる微生物の補充と考えています。

【堆肥作りが不要に!?】土壌改良資材 カルスNC-Rで土作り! 土中堆肥化? 生の有機物を活かした省力型 土づくり
カルスメーカーの動画・チャンネル内色々参考になる

実際に発酵促進材を撒いた場所と量

購入した発酵促進材の本来の目的は、ご近所畑の通路を使っての残渣処理。

綿畑のほうは比較実験として、前年施肥した畝に既定の半量程度を撒きました。

この畑内で既にとれているバランスをあまり大きく崩さない程度に…と。

2009年に借り始めた綿畑、これまで施肥というほどの肥料を補充したことがありませんでした。 今年2022年に初めて本格的...

コーランネオ散布から1週間後

3/24に散布、1週間後の3/31が画像の通り。肉眼で見ると分かりやすく色が違いました。草類だけでなく、倒していた綿の木も。

確かに腐食が速く進んでいる感じ。でも今の所、色だけで、触ってポロポロ崩れたりはしない程度。降雨により水分を吸っているせいかもしれませんが…。

まあまだ1週間。

画像は全てクリックで拡大表示可能

コーランネオは、ギフト券や同時購入品があったのでamazonで購入。でもホームセンターが近くにあれば入手できそう?

まだ続けて買うか決めてないけど、昨年もお世話になったたまごやさんにあったのでもし再購入する時はこっちで買おうかな。

土壌酵素活性剤「コーランネオ1kg」(有機物発酵腐熟促進剤)強力糞尿脱臭分解に!発酵促進・肥効増進・地温上昇・地力増強に!【主な特長と用途】本剤は肥料ではありませんが農園芸で使用されるあらゆる有機物及…

カルス散布は3/31

こちらも前年施肥した畝に控えめに散布。セット販売されていたヌカと一緒に撒いてみました。

カルスは紫外線に弱いとのこと、前述のメーカーチャンネルによると撒きっぱなしでは無駄になるとか…土にしっかり混ぜ込むようにと話されていました。

基本ウチの畑は耕さないので、ヌカやこうした資材は、先に散布した後、雑草を刈ったり抜いたりして抑え込みながら土になじませています。

たぶん完全には土中に混ぜ込まれていないけど💦、耕す気はないので、この程度の混ぜ込み具合でも変化があるか、違いがあるかを観察する予定です。

Rye ears coming up, early morning view of cotton garden 20230331 054050 ライ麦出穂 早朝の綿畑全景
3/31 ライ麦も出穂

今年は綿畑には綿実油粕などの肥料をやらない

ベランダのフリージアが例年になく沢山の花を咲かせ続けています。

昨年ベランダの土に撒いていてたボカシ肥や綿実油粕のおかげかと、すこし恐ろしさを感じてしまうほど。

ご近所畑の野菜もよく育っているけど、若干食傷気味。

沢山あってもフリージアはアレンジが難しい

しかも葉野菜の一部は味が薄かったり、水っぽかったり、そういうのは足が早かったりも(品種によるのかもしれないけど)

過ぎたるは及ばざるがごとし。作り過ぎないこと、足るを知ること。

ちょうどいい加減って、難しい。やはり基本的に自然にお任せの方が私には向いている気がします(そもそも考えるのメンドクサイ💦)

peas, brussels sprouts just before flowering & pointy cabbage…20230321 エンドウから開花直前の芽キャベツ、とんがりキャベツなど

とりあえずまだ残っている分は、ご近所の野菜畑やベランダの植物に、少しずつ、ホント―に少しずつ使うだけにします。


2022年の収穫高と考察と販売予定

今年は、綿畑を借り始めた2009年からの収穫量を一覧にしてみました。

2009~2022年の綿畑の実綿収穫高

表注釈

  • 実綿販売可能な美品~自家用にするしかない状態の綿まで全て含む
  • 「その他和綿」は大島と河内茶、「その他の綿」はタナ・トルファン・敦煌の計
  • 概算年は実綿の数値ではなく、綿(繊維)の数値しか見つからなかったので×3で計算
  • 各品種、栽培面積は年によって違うので、品種ごとの単純比較は不可

施肥・無施肥畝での比較

2022年はボカシ肥料や油粕・ヌカを一部の畝に少量施しましたが、あまり大きな差は見られず…。

全体的に木はそれなりに育ち実もつけたにもかかわらず、その割に収量は少なめ。

途中落果や未熟なまま開く実が多かったためです。ツルボケかなー??

左/無施肥(ヌカのみ) 右/ボカシ・ヌカ・綿実油粕

ベランダ鉢綿と実験用畑との比較

不足気味なのは肥料ではなくて、もしかしたら水分かも?と考えたのは、ベランダの小さな鉢がとても調子が良かったため。

ちなみにベランダの3年目の和綿の木からは22個の実、約40gがとれました。畑の土の量と収穫量を比較すると笑える。

ちなみに実験用畑は8本の木で580g。

Picking Cotton. Potted cotton in its 3rd year. 20221217 ベランダの綿摘み 実綿40gでした

綿畑は台地のような所で常に乾燥気味。

思い起こせば、年にもよるけど、大体育ちの良い場所は通路側・南側が多かった。対して良くないことが多いのは中央周辺。

南通路は畝の間の通路と違い、他の畑の人も通るため、土が深いところまでがっちり固められている。そこで土壌水分がせき止められているのかと推測。

あと、2022年は6月に暑くなったり、その頃ヌカ散布したり、諸々綿の生長とのタイミングが合わなかったのかも。

2009年に借り始めた綿畑、これまで施肥というほどの肥料を補充したことがありませんでした。 今年2022年に初めて本格的...

2023年とこれまでとこれから

とりあえず2023年は畝を少しだけ変えて、保水力・土壌水分量を高める工夫をしてみようかと。

ただ総収量は今年ぐらいで充分かな。強いタネ作りの方が大事だし、あまり多収だと綿繰りがタイヘン(汗)

年間の収穫量一覧を見て分かる通り、収穫量は毎年毎年バラバラで、傾向も判らず💦

12/27の綿畑の和綿

「こうだからこうなる」とは言いきれないけど「こうしたらこうなった」とは言える。というか、それしか言えない。結局判らないから。

年末、畑の仲介をしてくれた方に挨拶に行ってその時も話に出たけど、天気は当たり前に毎年違うし、土は場所によって違うし、ヒトによって、作物によって、タネによって、何もかも違う、同じことなどないのだから、毎年毎日実験だねと。

そしてそれを活かしていけるよう、記録は大事。と思って、水分量を測る機械を購入して早速あちこち測ってみた。

ついでに測れた酸性度はpH6.5~7.0で特に問題なし

関東は例年通り、雨が降らず若干乾き気味。「こうだからこうなる」とは言いきれないけど「こうしたらこうなった」から「こうしたらこうなるかも」と言うために、記録を続ける。

はてさて2023年はどんな天気どんな栽培になるでしょう。。とりあえず世界や未来にとって良い年になることを願っています。

販売用の棉・綿・タネ

2023年の播種用タネは、無施肥畝の収穫分を使います。販売用のタネは施肥に関係なく販売予定。

無施肥のタネをご希望の方は、ご注文時の備考欄からお知らせくだされば、在庫のある限りご希望に沿うようにいたします。一応全て分別保管してありますので。

タネはできれば1月中に。実綿・綿(繊維)も追々販売予定です。

タネの販売期間中(売切又は5月頃まで)には、ちょっとしたおまけを選んでいただけるように考えています。

条件は、全作品のなかから1,000 1,500円以上(送料等除く)購入くださった方(スイマセン、訂正しました)。

おまけの種類は…

  • 一昨年の綿のタネ
  • ラグラス
  • ニゲラ
  • オーツ麦・ライ麦
  • ケツメイシ(ハブ草)

…等など、テキトーな栽培過ぎてお金を貰うほどではないタネ類(汗)を予定しています。

ニゲ(クロタネソウ)

それと2022年12月からネコさんと同居しています。2年前TNRしたネコさんに、事情があって同居してもらうことになりました。

まだケージ内で引きこもりがちですが、多少はネコの毛も舞う環境です。

販売用の綿には混ざらないように充分気を遣っているつもりですが、もし万が一でも入っていたら困るという方は購入はご遠慮くださいm(_ _)m

では2023年もよろしくお願いいたします!

初夏、どうしていいかわからず見過ごしてしまったノラネコ親子に、秋、再会することができました。まだ耳カット(避妊去勢手術)されてない、今度こそTNRを、と思ってあるNPOに相談。ボランティアさんの協力を得て、無事捕獲・手術・リターンした記録。あくまで一例ですが、こうした情報を必要としている方に届きますように。Ama...

2022年施肥記録まとめ

2009年に借り始めた綿畑、これまで施肥というほどの肥料を補充したことがありませんでした。

今年2022年に初めて本格的な施肥といっていいのではないかという量の肥料を投入。

その時々の記事も書いてきました(タグ「施肥」で見られます)が、最後の記事の後の施肥も併せて、ここでまとめておきます。

「施肥」の記事一覧です。

2009~2021年の施肥

2009年、借りたばかりの畑は、それまでニンジン畑と通路に使われていた場所。

植物性堆肥

基本自然農を目標に、外から持ち込まず、畑内で回していく予定でしたが、さすがにこの土は…という感じだったので、ひとまず植物性堆肥10リットル/50平米を投入。

…しようとしたのですが、土があまりに固くてスコップですべて起こすことはできず、途中で挫折。所々30~50cm掘り起こして、テキトーに混ぜ込んでました。

といっても少量すぎてほとんど意味無し💦

そんなわけで1年目は、それまで使われていたらしい除草剤のためもあってか、発芽してもすぐ枯れたり、雑草もまばら。当然、綿の木も育ったのはまばらで、それらも木は小さくて収穫もわずかでした。

現在使用している綿のほとんどは島根の義理の両親が栽培してきた和綿です。一部、伎倍幡本舗さんで購入した和綿と、綿工房さんで購入したカリフォル...
昨年自分で育てた棉の収穫分、種つきのまま重さをはかってみました。 全部で1667.6g、色別では白918.7g・茶345.7g・緑4...

木灰

2010年以降で畑に入れたものは、まず種まきの時と、夏場に葉に散布した木灰。鰹節を作る会社で販売していたモノ。

この後2~3年で種蒔きを浸水させることを止めたので、木灰も中止しています。

3月末に播種した藍は、無事発芽していました。火を使わずできる生葉染め、今年はできるといいなぁ。 何となく思い立って、本日棉の播種も済...

玄米浸水発酵液

この少し後頃に始めたのが、玄米浸水発酵液とでもいうのか、玄米を炊く前に数日~数時間浸水させている水を、これまた数日放置したもの。

肥料というより土への菌補充のため。500ml/月くらいなので、意味があったのか不明。

「収穫高」の記事一覧です。

2022年の施肥

ぼかし肥料・綿実油かす

2022年、今年2月3月に初めて畝を限定してボカシ肥料を散布。大体規定量の1/4くらい。その後毎月1回ほど、綿実油粕をこれまた少量ずつ。

どんなものをまいたのかは、前述の「施肥」タグでその時々の記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。

米ぬか

6月下旬くらいに米ぬかを畑全体に。これも2週間~1月に一度、少量ずつを散布してみました。

が、夏の間に撒いたのはちょっとよくなかったかなと思い…秋に少し休んで冬、11月12月にまた少し散布。

自然農の世界では、米ぬかは肥料をやる行為というより、菌の補いと考えるそう。

12/9 11月に撒いたぬか

呼び方はともかく、外から入れているものなので、記録しておきます。

2022年の施肥量まとめ

来年はやりません。お金はかかるし、運搬も面倒、効果は…詳細はまた2022収穫高の記事を書くとして、総合的に考えて続ける程ではないかと。

ぼかし肥料3kg
綿実油粕5kg
米ぬか23kg
2022年の合計施肥量

といいつつ、肥料探しの間にニームという、肥料のような虫よけのようなものがあるのを発見したので、来年は種まきの前に、また使用不使用畝を作って比較してみようかと思っています。虫たちの世界のバランスを崩さない程度に。

11/11 茶綿とコスモス

ベランダ3年目の和綿 開絮の様子と寄付報告(追記あり)

今年で3年目のベランダの鉢植え和綿、現在開いた実は12個となりました。

もう最初の頃に開いた実などは落ちそうなんだけど、ギリギリ持ちこたえてる感じ?

摘まずに落ちてくるまで放置の予定。なんとなく(汗)

states of Cotton bolls of potted cotton in its 3rd year 20221105 ベランダ3年目の鉢綿の実の付き具合

台風が続けて来た際に折れた枝のふたつの実は、ひとつはキレイに開き、ひとつは小さく未熟な姿でした。

残りあと9個、どれもそこそこ重みもあり小さ過ぎでもないので、それなりの実が開きそうです。

ところで過去の画像を探して、この綿のルーツを見つけました。

この右手前の鉢。今の鉢の倍以上大きい鉢で、2株栽培していました。

枯れた後も根の冬越しに少し期待しつつ、そのまま残していたんだけど、冬の間に鉢を割ってしまいまして(汗)。

2020/8/21

手持ちの鉢が今の小さめのものしかなかったので、とりあえずそれに植え替えておいたのでした。

そもそも和綿の冬越しに期待していなかったし、鉢を増やしたくなかったので。それでも1株は生き残って、今年が3年目。

2021/1/18 右側の鉢の綿を植え替えた

2021年11月、昨年の今頃の記事はこちら。

タグ「ベランダ」で、3年目の今年の様子や、これまでの記事がご覧いただけます。

それと、この昨年の記事で寄付報告をしていますが、今年もすでにいくつかの団体に寄付を終えました。

これまで宿根で数年間、実をつけ続けたのは和綿ではありませんでした。 この昨年播種の和綿も、2年目を期待せず春頃小さい鉢に...

昨年と同じどうぶつ基金と、アニマルドネーション。加えて、今年初めて自然農法国際研究開発センターにも。

こうした寄附ができるのはSTORESCreema等で購入することで、私を支えてくださる皆様のおかげでもありますm(_ _)m

こういう形の支援の輪も、普通のことになるといいなぁ。使い途のワカラナイ税金払うよりずっといいんじゃないかと思うよ…。

11/30 追記 こちらの認定NPOにも少額寄附しました。

以前からこちらの活動は時々拝見していて、すごいなぁと思っていたので。

確定申告をすれば節税にもなるよ!

できれば地元でこういう団体が見つかればよかったんだけど…

北九州を拠点に、生活困窮者や社会からの孤立状態にある人々の生活再建を支援してる認定NPO法人です。

8月の綿畑とベランダ3年目の綿

8月の綿畑、実験用畑の河内和綿、ベランダ3年目の綿の様子などを動画にまとめました。

綿摘みも始まってしまって、いろいろ忙しいんだかなんだかブログ全然投稿してない!と慌てて書いてます。

サブチャンネルやTwitterでは日々の記録などを投稿していますので、ご興味のある方はそちらをどうぞ。

【綿栽培】自然農・綿畑の8月 花盛りから開絮開始~綿の実が開き始まる 大きくなり過ぎたベランダ3年目の綿の様子など、綿ばっか!(音あり・声なし)

で、今回の動画の後半、ベランダ3年目の綿の生育具合がおかしいことについて(汗)

施した肥料は例によってボカシと綿実油粕。

前回の畑での施肥に引き続き、別の肥料もお試しで撒いてみました。 綿のタネ播きまで1カ月半くらいの間に、土が活性化して更に...

といっても、ボカシは4月に数回、綿実油粕はその後5~7月、どちらも1週間にひとつまみ程度だったので、少な目ではあると思うのですが…(暑すぎる時期はやらなかったし)。

やっぱり動画でも言ってた、水の影響かと思われ。綿栽培に水が重要なのはよく知られているし。昔の日本では夏の水遣りが「嫁殺し」と言われていたらしいし、海外でも綿花栽培による水不足の話は検索すればすぐに出てくる。

水が重要なのは知っていたけど、自然農では基本雨水だよりで、気にしても仕方ないので、これほどまでとは…とちょっとオドロキ…ホントに水の影響だとしたら、ですが…、綿の木の生育への影響は、肥料の分量や種類より、水量の方が大きいのかもしれませんね。

7月のベランダ3年目の綿の様子はこちらの記事で、「ベランダ」のタグで他の記事も見られます。

しかし…なんだかフォアグラ用のエサを与えてる気分になるので、来年は肥料は一切やらないことにする。

多少の残肥はあるかもしれないけど、余った水だけやることにして、どれだけ育つかやってみよう。

先月ついていた小さな蕾は、そのまま大きくなることなく黄色くなって落ちたけど、この小さな鉢の割に、それなりに成長。 ...