製作記録一覧

腰機動画2・裂き織

腰機で地機の腰当を作った動画ですが、ご覧いただいた通り、出来上がったモノはイマイチ長さが足りないような。

実際に地機で織ってみた所、確かに少し余裕がなく、苦しい気もする。で、作り直すかどうかと考え中。

身近で安価な材料で腰機を作る2 裂き織で変形布を織る【音声あり】how to make a back strap weaving machine2 rag rug

そもそも三つ編みにせず、裂き緯糸の後に、続けて、タコ糸を緯糸にして細ベルトとして織っていけばよかったか…あるいは三つ編みを最初から二股にして巻き方を変えてみるのもありか…等など後からいろいろ思いつく💦。

結局どうするかは未定。

いまは今年の収穫綿を綿繰り中。今年は不作で早く終わるかなと予想してたけど、それなりに時間はかかりそう。。

何とか年始の休みの間に終わらせて、収穫高集計の記事・動画も投稿したいと思っているけど、どうなるか。

ひとまず今年も大変お世話になりました!

来年がよりよい年になりますように!


綿紡ぎ糸の太さのミニ動画とCreemaと2024年の寄付報告

繊維の短い和綿では太い糸は紡げないのではないか、というメールを受けて、一旦はそんなことないですと返信をしました。

ただ後から、文字だけだと判りにくかったかな、同じように感じている人もいるかなと思って、動画を作成・投稿しました。

綿の手紡ぎ糸の太さ・細くなりがちなのには理由があるかも?

私も紡ぎを始めてしばらく経つと、糸を細くしていくのはさほど難しくない、それよりも太めを保って紡ぐ方が少しムズカシイ…と感じたことがあります。

ただ、はじめは難しいかもしれないけど、和綿の太い糸は紡げるし、しかも紡ぎ方によっては弾力があって柔らかくて軽い糸を紡ぐことができると思っています。

地機布14に使った糸

あと動画の中で、篠綿をねじって糸に見立てているのですが、あれを最初に見せてくれたのは、綿工房の磯さん

10年くらい前なので、どういう話の流れでそうなったのかは覚えていないのですが💦、後々自分の経験や気づきといろいろ繋がったような感じがしました。

上の画像の糸のアップ

動画でも宣伝してますが、そういった内容をまとめた小冊子「しの綿づくり」もSTORESで販売中ですので、よろしくどうぞ。

一方、ハンドメイド通販サイトCreemaは今年の夏で退会しました。約10年、たくさんの方々にお世話になりました!m(_ _)m

沢山のレビューやメッセージもいただき、それらがすべて消えてしまったのはとても残念です。。

もし再度ご入用のものがありSTORESをご利用いただく場合は、リピーターです等、備考欄に入れていただけますと嬉しいです!おまけがつくかもしれません^^

…とはいえ今年は不作なこともあり、しばらく通販は縮小し、綿繊維や篠綿・キットなどのみの販売になります。

形成不全箇所のある和綿の茶

そういう事情もあり来年は難しいかもしれないなと思いつつ、今年は例年通り、綿と経理業の売上からいくつかの団体に寄附をしています。

寄付先は昨年とほぼ同じで、タグ「寄付」でもご覧いただけます。

…自然農法センターと分析センターは経費に含めるのもありかな??と確定申告に向けて検討中💦 

1996年、農民連食品分析センターは、安全・安心の生産を探求する生産者と市民の募金によって日本の食を守る砦として誕生しました。設立以来、機器や設備のほぼ全てを市民からの募金で稼働を続けてきた世界でも珍しい分析施設です。  しかし、開設から28年を超え、機器や設備が老朽化が進み、様々な場面で更新が求められる状況に追い込ま...

あとは昨年と同じどうぶつ基金と、アニドネもやい

これも毎年同じく、それぞれホントにわずかな額ですが、こうして今年も寄附が出来たのは、通販サイト等での購入、あるいはこのブログやYouTubeを見たりと様々な形で、私を支えてくださる皆様のおかげでもありますm(_ _)m 今年もありがとうございました!!

来年はもう少し政治や経済や社会がよくなればいいなぁ…

タネから育った四季成りイチゴ

地機布16の進捗・織り始め

前の記事で糊付けを終えた綛を、整経用に巻き直して、織り始めるまでの記録。

目次糊付け記録参考サイト・動画など 地機布16の経糸約250gの糊付けの様子を動画にしました。 ...

整経

整経用に糸を巻く時は、地機布12か13頃から、中心に厚紙を差し入れている。その方がスムーズに回転するし、引っ掛かることが少なかったので。

市販のシャツなどに挟まっているようなボール紙?が巻きやすく、反発力もある程度あってちょうどよいよう。

Paper core inserts for warping thread. 整経用糸巻 The resilience of the paper makes harder to pull out.

今回も地機に整経台を斜めに立てかけて、座りながらできるように設置。

糸は地機の棒に通して引き出せるように。

整経台は杭が少し長めのモノを新調。整経長も15m。でも正直少し後悔…💦

Warping 15m:The longest I've ever woven. HandspunCotton 4x 新しい整経台をめいっぱい使って15m弱 綿の手紡ぎ糸の整経

何となく経糸の余りがもったいなくて、長めに織るように設計していたけど。

それよりも、少し短めな布を織ることを都度工夫しながら繰り返す方が、きっと自分にはよかったんだろうなと、今更ながら気づいて。

長ければ長いだけ、糸の負担や弛み歪みもたまるし…次回から5~6mにして、かつ、経糸も余りにくいように工夫する!

でもそうしたら整経台はもう少しコンパクトなものがいいな、と💦

筬通し

筬は以下の記事で組み替えた竹筬。

久々に竹筬の組換えをしたので、記録動画も投稿しました。が、動画のサムネ(タイトル画面)に使った画像は今回組みかえた竹筬...

丸羽(筬羽間に経糸2本) 20本/1cm

巾52cm 経糸1,040本

Warp thread through reed /Handspun cotton 20240425 地機布16の筬通し  #綿 #cottonthread

ただ、丸羽で整経時の輪のまま差し入れていくので、約500組(?)。

機巻き

男巻き?千切り巻き?が一般的?

糸を解かし、筬と綾を進め、引っ張り、巾や糸の張りを保ちつつ経糸を巻いていく。

糸の固定は地機布13の時の綿工房さんの提案からベランダの手すり利用。

ただ、窓を開放したままになるので、一昨年から同居を始めた猫さんが心配だった。カーテン等によるカムフラージュがきいたのか、出ていこうとする気配無し!ほっ。

作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

糸綜絖

巻き終わったら機にセットして、腰側の棒に軽く結んで、糸綜絖づくり。

この次の地機布17も同じ筬で織る予定なので、糸綜絖もこのまま、経糸を継いで使う予定だった。

けど、最後の最後に失敗。織れないことはない程度の失敗だけど…地機布16はこのまま織れるけど…やり直したい(汗)

綜絖(そうこう)=経糸を上下する仕組み

しかも、綾を残しておくつもりが、すっかり忘れて逆の糸を拾ってしまって、残せないことに、これも作り終わった後に気づいて…。

記録に残しててもこれじゃぁね…次の地機布17の設計表に書いておこう。

Making thread heddles 20240504 地機布16の糸綜絖づくり

織り始め

まぁどちらも織れないことない程度の失敗なので、そのまま織り始めている。

が、糸が細く、更に見えにくくなるお年頃もあってか、なかなか進まない。

座り続けているとお尻も痛くなって長時間続けられないし…💦

今年中に終わればいいほう…というか、終われたらスゴイなって感じ。


地機布16の経糸糊付け動画2

地機布16の経糸約250gの糊付けの様子を動画にしました。

綿の手紡ぎ糸の糊付け(地機布16経糸用)の様子と綛上げについて補足

手が早くないので、糸は大体半分に分けて、上手く行った方の2回目に撮影したモノをメインに作成。

以前も試織の糊付け動画を投稿済みですが、今回はもう少し細かく(そのぶん長くなってしまった💦)、方法も少しアップデート。

【糊付けと綛上げ】綿の手紡ぎ糸を経糸に使用する際の糊付け方法と、糊付け糸をほぐしやすい綛上げの仕方(糸は少量・糊は片栗粉を使用) 誤)脱水層→正)脱水槽
2022/01/19投稿

糊付け記録

これまでの糊付け記録の一部はこちら(クリックで拡大)。

これより前にもいくつか記録は残してるんだけど、かなりいい加減な、「スプーン半分」とか「鍋半分」とか💦なので省略。

記録も仕上がり具合もあくまで私の感じ方なので、あんまりアテにはならないかもしれません。

「糊付け」の記事一覧です。

参考サイト・動画など

まず、葛屋中井春風堂さんの『葛塾第四話「でん粉の糊化と老化」』。

本葛なので、私が使った片栗粉とは少し違うのですが、デンプンの変化について、とても分かりやすかったのでおススメ。美味しそう!

葛塾第四話「でん粉の糊化と老化」

油添加による粘度の変化についてはこちら。

このページによると砂糖でも粘度が増すそう。でもベタつきそうなので、油の方がベターかな?

あと、唾液も粘度を下げてしまうので、おしゃべりして唾が入らないように注意。

みんなの知恵袋「片栗粉の物性について教えてください」

前の糊付け記事でもリンクした農畜産業振興機構のページ。

この真ん中辺りにある『図3 各種でん粉の糊化特性(RVA)』が、様々なデンプンの、加熱・時間・粘度の関係が何となく判るグラフ💦

独立行政法人農畜産業振興機構は、農畜産業及びその関連産業の健全な発展と国民消費生活の安定のために価格安定業務,補助事業,情報収集提供事業を実施しています。

それから【参考文献・リンク】ページにあるサイトのひとつ。

影山工房さんのブログの糊付けに関する記事は、タグ「糊付け」でみられる。

でも他にもとても参考になる記事がたくさんあるのでおススメ。

富士山麓・富士宮市で機織りを生業とする影山秀雄が、工房を紹介しながら織物にまつわる話を綴ります。
糊付け

同じくこちらもいつも参考にさせていただいている晴織物工房さんのサイト。

読み切れなくて今も新しい発見が💦

以下のリンクは糊付けのページ。

私の今の糊付け方法は、これらのサイトとこれまでの自分の記録などからアレンジしている方法です。

綛上げ同様、まだまだ試行錯誤の途中で、これからも変更していくことになると思います。

…とりあえず次回の綛あげは1周1.5mにしてみようかな。計算にひと手間かかっちゃうけどー。

目次綛あげに必要な道具綛あげ器と綛くり器…?綛くり器…主に、綛→糸玉・糸枠・管綛あげ器…主に、糸玉あるいはツムなどに巻かれた糸→綛綛あげ器...


竹筬組換え&自作筬枠の動画補足(追記あり)

久々に竹筬の組換えをしたので、記録動画も投稿しました。が、動画のサムネ(タイトル画面)に使った画像は今回組みかえた竹筬ではありません💦

筬枠も新たに作ったわけではなく、数年前のもの。

竹筬組換え&筬枠作り 素人による竹筬紹介&分解動画の続き!(音声有) 美しい織り道具・竹筬の筬羽を再利用&それに合わせた筬枠(又は筬框(おさがまち))の自作の様子

ちなみに前回の竹筬動画、中古の竹筬紹介と分解の動画は約2年前の投稿。

ブログの竹筬についての他の記事についてはタグ「竹筬」でご覧いただけます。

竹筬(たけおさ)という織り道具の簡単な紹介動画を投稿しました。 後半は中古筬を組直し用に解体する様子。 前...

筬羽の向き

今回の動画内で、筬羽の向きを中央で変える意味がよく判らないと言っているのですが、なるほどと思う説明を見つけました。

というか、そもそも私はこちらの方のこの記事をみて、自分も組換えてみようと思ったのでした💦(それ以外にもいろいろお世話になりました)

様々な機織り機がありますが、その多くに「筬(おさ)」という部品があります。織物の巾に経糸を保ち、通した横糸を手前に打ち寄せるなどするためです。現代では金属製の…

当時も何度も読んで参考にさせてもらったはずなのに、判って無かったのか忘れてしまったのか…

でもよかった、意味が判らないまま、うろ覚えのやり方に従うことに、何となくモヤモヤしていたので。

まあこの理解が正しいのか、昔の作り手がどう考えてやったことなのか、本当にはワカリマセンが…。

(簡略図)

織っていくと、経糸がこうなるから?

経糸は中心から離れるにつれ、耳側ほど、中心に寄る角度が大きくなるので、筬羽との接触も頻繁になり、力も強くなっていく。

中古の筬羽も、耳側ほど破損が多いのはその為だと思います。

筬羽が真っすぐな場合の簡略図

竹の丸みのある筬羽の場合は、その接触の仕方が違う、少しマシということかと。

まあでも実際どうなんでしょうね、この図はかなりオーバーに作ってますし。

筬羽もここまで丸みのあるものは少なくて、裏表が判りにくい、平たいものが多い気も💦。

全く接触しないわけではないけど

まあそれはウチにある筬が中古のばかりだから、組まれて長い年月が経過する間に丸みが無くなってしまっているのかもしれません。

そもそも筬羽の竹の加工をしたことがないので、よくわかりませんが、丸み方も、竹の部位などによって違うでしょうし。

とりあえず経糸守るためにも、貴重な筬羽を長持ちさせるためにも、幅だし・伸子をしっかり使った方がよいということですね。。

編み糸の浮きを押さえるのは

これも何となくバラバラより揃えた方が美しいし大した手間ではないしと思ってやりましたが💦、経糸に響くほどではないし…どうなのかなと思っていました。

でも筬羽同士の空間を揃えるためにも、やはり凸凹より、同じように嵌っていた方がよさそうです。

地機布16の経糸はこれで紡ぎ終わり―と思って、竹筬組換えに入ったのですが、計算したらもう少しだけ足りなかった…でもあとちょっと!

追記2024.6.17・竹筬の上下に貼るテープのようなもの

そもそも中古の竹筬に貼ってあったのは主に和紙・薄い布、全く無いモノも。

和紙の筬を分解した時、ぬるま湯でキレイに剥げて、糊のようなものはしつこく残らなかったので、たぶん何らかのデンプン糊を使用したのではないかと思いますが、正確にはワカリマセン。

組み直した竹筬の上下に一度だけサージカルテープを貼りましたが、再度その竹筬を組み直す時に、テープの接着剤がシッカリ残ってしまって。キレイに外すのに苦労してとても後悔。

それからは貼ること自体やめました。筬枠があればそんなにカンタンに抜けることもないので。キレイに貼るのも結構大変だし💦

最近こういうテープがあるのを知って、これならキレイに貼れて水で剥がせるかも??と。

少し使ってみた感じでは、切手と同じ感じ。結構粘着力あり。そのうち試してみようと思う。