染色記録一覧

地機布16の緯糸用・手紡ぎ糸をグレーに染める

水道凍結防止のため、チョロチョロ出し続けた結果たまった水を、何かに利用したくて、突然思い立った染色作業の記録動画です。

動画では紅茶とくぬぎで2回重ねた、としていますが、実は3回。

【草木染(くさきぞめ)】廃物利用で簡単&お手軽~10年以上前の紅茶の葉とクヌギの殻斗で、節約しながら綿の手紡ぎ糸をグレーに染める(音無し)

ケツメイシ(ハブ草)のサヤを煮出してみたが…

1回目は、決明子(ケツメイシ)での染めに挑戦したのですが、ほぼ染まらず(汗)

決明子の豆の実は炒ってお茶にすると、珈琲のような濃い色。

収穫後のサヤは畑に還していましたが、サヤ裏もいい色なのです。

【綿栽培】綿と共に育てる作物 in 自然農畑―まだ間に合うかもしれない落花生・さつまいも・藍など(音声あり)
ケツメイシ(エビスグサ)が登場する動画

枝なども艶のあるこげ茶のような、染まりそうな色に見えたので、それらで煮出してみたのですが、画像の通り…。

結局この時の染色は途中で中断。残念ですが、サヤなどは畑に還すことにしました。

もしかしたら呉汁処理などをすれば染まったのかもしれませんが…。

若干くすんだ色になった程度

まあお茶としては、いろいろ効用があるらしいし、染まらないということは茶渋が歯に残りにくいのもヨシ。

新芽も豆苗風に炒めて食べられたし(自己責任で💦)、生育旺盛なので緑肥としておススメかも?

煮出した汁の色と染まるかどうかは無関係

手紡ぎ綿糸を染めるには精練と呉汁処理が必要か

私は一度も呉汁処理の経験がありません…たぶん。記憶があやふやではありますが、わざわざ飲用の豆乳を購入してまで染色に使うなんてもったいなくて(汗)。貧乏が染みついていますので、できるだけお金をかけなくても染まるものしか染めてないかと(過去のブログを検索しても見つからず)。

精練は何度かやっています。精練と未精練、両方を染色して比較した記事もあり。

その結果、染材を選べば、手紡ぎ糸は未精錬でも充分染まるとハッキリしました。

草木屋さんの講習会に参加してきました。数年前、秩父で講習が開始された頃から気になっていて、ほぼ独学者の自分としては一度行ってみたか...

未精練&呉汁無しでも綿を染めやすい染材

今回の紅茶・くぬぎ両方ともタンニンが多く含まれているらしく、そのおかげで綿もよく染まるようです。

タンニンを多く含むもの…ただタンニンにもいろいろあるらしいし、含有量も様々。決明子もタンニンを含むと書いてある記事もあったけど、全く染まらなかったので、何が違うのか、難しい💦

食品廃棄物で、手に入りやすいものとしては…

  • 栗の皮(イガや渋皮・木も)
  • 玉ねぎの皮(少量でもよく染まる)
  • 紅茶
秩父講習の時の栗の木(少量でもよく染まる)

他にもあるかもしれませんが、これまで自分自身で手紡ぎの糸を染めたことのある染材で、かつ、入手しやすいモノはこの2つ。

過去の染色については、染色記録のカテゴリーをどうぞ!

渋くて暗めでシックな感じの色にしたかったので、鉄サビ媒染にしてみました。使い古しのスチールタワシに塩と酢をふりかけて放置し、錆びさせています...


アロエベラ汁と太陽による染色実験

ベランダに垂れたアロエベラの汁が、数日後、濃いえんじ色になっていたのを見て、柿渋を連想しました。

柿渋は火を使わず綿を染められる数少ない染料。日光である程度色が濃くなります。

ただ、製造の発酵過程は私にはちょっと無理なので、時々購入していました。

アロエベラと日光だけで染めるちょっとした実験記録  火を使わない染色 ※糸染めではありません。紙を染めています
短いけど動画にもまとめました

が、近年私が使うのは木材や紙にほんの少し、しかも経年で固まってきてしまう点など、微妙なところではありました。

丁度、春に柿渋染液を使い切ってしまったこともあり、ベランダで邪魔になってきてるアロエベラが柿渋の代用になったらよいなーということで実験してみたわけです。

画像だと判りにくいですが、まとめると…

実験に登場する液は3種類。

  1. カット直後の汁
  2. カット翌日の汁
  3. 2に塩+水を足して3日後の汁

で、とりあえず言えることは、以下の比較から、日光によって色が濃くなのはたしか、かと思われます。

上は対比の為の無染色の厚紙円盤
  • 左端/カット翌日液を塗り+日光→3日後日光
  • 中央/ カット翌日液を塗り+日光

裏面はさほど色が違わないように見えるのは、裏返す時間がバラバラだったせい?

いい加減な実験でスイマセン(汗) 濃度による違いについても、これだといまいちよく判らないんですよねー。つまり濃度より日照時間が大事なのか?? その実験にはもっと時間が必要です…。

上の画像の裏面

最近私が柿渋を塗るのは、木材や紙がメイン。湿気防止や汚れのごまかしなどに使っていました。昔は糸も染めたこともあるけど、やっぱり少し糸が固くなるので、最近はやってませんでしたが。

水を混ぜて薄まった液の方でも、日光を当てるとそれなりに染まってるのを見ると…糸も少しだけ染めてみようかな? 

動画の最後にちらっと書いた、アロエベラの媒染材としての利用についての英語の記事はこちら。私は「DeepL翻訳」の助けを借りて読みました。実際の詳しい使用方法までは書かれていないようですが…


藍の生葉染め記録2021

昨年のこぼれ種から発芽した藍、育ってきた株は充分な数なのですが、それぞれの茂り方は昨年と比較するといまいち。

前回動画を投稿したのと同じ手順で、今年2回目の生葉染め。 藍の生葉 約950g 綿 約30g+シート綿 約20g 塩 約30g ...
乾いた後はこんな色

まあ、まだこれから増えていくのかもしれません。が、早く染めたいモノがあって、葉の量は多くないのですが、今年初生葉染めを実施したので、それを記録。

  • 葉の量 約117g
  • 塩 約32g
  • 綿100%白シャツ 約100g 

また茂ってきたら、もう少し濃い色になるまで染め重ねてみようと思います。

この春、夏以外に着てる畑用シャツも、汚れをごまかす為に、鉄媒染で柿渋染めしたので、それもついでに並べてみました。

染めたのは、2枚あったダブルガーゼのシャツの1枚を畑用に着用していたもの。

柿渋は少しゼリー状になっていたのを濾して使ったためか、斑。まあ畑だし、OK。

左/今回の生葉染 中/無印二重ガーゼ 右/中の柿渋染

今回生葉で染めたシャツは元々、このガーゼシャツと同じようなオフホワイト。夏の畑用として、汚れと透けを目立ちにくくしたいのですが…今年の夏の着用は難しいかな(汗)


藍の生葉染2020 綿を染める 塩出し3回目

バジルやシソの花が咲き始めて、藍もそろそかと思いきや。

一つか二つ、蕾になりそうな芽があるくらいだったので、今シーズン最後の生葉染めをすることにしました。

前回素手でやって染まってしまった爪に、まだ青い筋がのこっているので、今回はちゃんとゴム手袋を使いましたよ(汗)。

よく染まったので、使ってよかった。

今回は晴天!あっという間に乾いてこの色

染めたのは前回2回目の時の綿。

前回は薄っすらとしか染まっていなかったけど、今回でまあまあ、そこそこ染まりました。

  • 藍の生葉 約320g
  • 綿 約30g+シート綿 約20g
  • 塩 約30g

前回の反省というか、今回は葉を洗った時の水も少し乾かして、他には水分を足さず染めました。浸水していた綿を絞ってから、塩もみで出た汁を、綿に吸わせる感じ。

綿の総量からすると、汁が足りなさそうだったので、先に綿から浸して、シート綿の時はほんの少し水を追加。それでも、1回目の綿とほぼ同じくらいに染まってます。

すごーく大雑把にわかりやすく覚えやすくまとめると、綿1:塩1:藍生葉10、こんな感じ? でもきっと思い出せなくて、来年もブログを見て確認しながらやることになるでしょ~。


藍の生葉染2020 綿を染める 塩出し2回目

前回動画を投稿したのと同じ手順で、今年2回目の生葉染め。

  • 藍の生葉 約950g
  • 綿 約30g+シート綿 約20g
  • 塩 約30g

前回の記事はこちら

動画はこちら、記事はこちら

早朝に畑で収穫してきた藍の葉。

かなりの量だったので、さっさとやってしまおうと焦ったせいか、いまいちな染まり具合でした。

第一に、藍の葉の水気を切るまで待たなかったこと。結構水分が入ってしまいました。

生葉の量は約950gでしたが、1/3くらいは水の量だったかも。

そもそも前日の夕立で、藍自体も水分を多めに含んでいたのではないかと思います。10日間日照りの後だし。

第二に、塩をケチり過ぎて、汁の絞り出しから、綿を浸している時間が、すこし長めになってしまったこと。

だから、最初に入れた綿はそこそこ染まったけど、思い立って後から入れたシート綿はイマイチになってしまったのではないかなーと。

粘度も低い汁でした
左側がシート綿

さらに、もともとの綿が、少し黄ばんだような、変色してしまった綿だったり、晴れの午後に干して、1時間も経たないうちに曇りだして、どしゃぶりの雨となったり…と、つくづくよろしくなかったですねー。

というわけで、まあいろいろいい加減なやり方になってしまいました。

最初の綿は、まあそれなりの染まり方でしたが、シート綿は乾いたら薄っ。

まあ、今回一番よく染まったのは手ですかねぇ。染色用のビニール手袋が中まで濡れてしまって、結局素手でやってしまったのです。

1年経つと、染まってしまった手の不気味さを忘れちゃうんだな(汗)

この分の色素もモッタイナイ。

藍の生葉染め 塩だし方法の注意点…?

「塩だし」とか、私が勝手に言ってるだけですから(汗)

  • 余計な水分は極力入れない
  • 塩をケチり過ぎない
  • 手袋はしたほうがいい
  • 天気予報も大事

でも今回はお天気急変だったのよー。