2017年に販売を止めたタナ綿(当時の記事はこちら)ですが、諦めきれずに時々検査機関を探していて、この度ようやく検査をお願いすることが出来ました。
洋綿白綿の遺伝子組換え検査の結果
既に結果もいただいてます。私が栽培・販売していたタナ綿は、現在主に出回っている遺伝子組換えの綿ではないとのことで、一安心(画像は拡大可)。
2017年以前にこの綿をお譲りした方、購入いただいた皆様には、ご心配ご迷惑おかけいたしました。
そもそも海外から持ち込まれたらしきタネを安易に栽培・販売してしまって大変浅はかだったと反省しております。
日本では遺伝子組換え綿の栽培は法律違反です
今回の検査結果から、タナ綿は栽培しても法律違反にはなりませんが、やはり少し怖い気もするので、できれば譲渡などはせず、しっかり管理(又は破棄)をお願いいたします(記録があれば返金します)。
といいますのも、検査機関の方に丁寧に説明していただいて、私の理解がどこまで追いついているか不確かではありますが…「現在主に出回っている遺伝子組換えの綿ではない(モンサント系)」というだけで、現在登録されている全ての型(参考・GM Approval Database/GM Crops List Cotton (Gossypium hirsutum L.)/ GM Events)についての検査は、ほぼ不可能だという印象を持ちました。
更に、未登録の遺伝子組換えの型が存在する可能性も0とは言えないようです。
それでも洋綿白綿が遺伝子組換え綿かの判断は検査するしかない
今回のこの検査は農水省の定める検査法に基づいているので、これで「検出せず」であれば、法律上「遺伝子組み換えでない」と言えて、栽培しても違反にならないでしょう。ですが、実質は、100%遺伝子組換えでないとは言えないのではないかと思うのです…。
ああ、私の無知のために面倒な問題な皆さんを巻き込んでしまい、本当に申し訳ないです。
遺伝子組換え農産物の検査をしてくれる機関
さて、今回検査をお願いしたのはこちら 一般社団法人 農民連食品分析センター です。検査にご興味のある方は、遺伝子組換え作物検査のページをお読みになり、メールで問い合せると良いかと思います。
同サイトに国内のワタについて調査研究データが第一、第二報と掲載されています。トップのお知らせからか、「調査データ公開」からご覧になれます(綿を栽培したり情報発信されれている方は、ぜひ知っておいたほうが良い情報かと思います。実際にGM綿の栽培が発覚しています)。
もし、問い合わせる前に不安があるとか、検査結果の詳細をお知りになりたいという方は、わたいとやへどうぞお問合せください。判ることはお答えします。
また、分析センターの方には今回のデータ等はどんどん周知のために使って構いませんと許可をいただいております。とても丁寧に真摯に誠実に対応していただいて、大変ありがたかったです。
白綿を栽培・販売している方へ
この内容にも関連して、もう一つ記事を書くつもりです。特に読んで欲しいのは、和綿でない白綿を栽培されている方です。いわゆる洋綿の白ですね。
以前から栽培されている方はオンライン上でも見かけていましたが、ここ数年で、ぐっと増えてきたと感じています。
フリマサイトに限らずCreemaでも販売されているのが気になっています。それらが遺伝子組換え綿である可能性も低くないのではないかと…、そのことについて書くつもりです。
遺伝子組換えの是非は別にして、単に、前述のとおり日本では現在遺伝子組換え綿の栽培は禁止されていて、法律違反になってしまうからです(たとえ有名無実の法律であっても…(汗))。
2017年にタナ綿がそうなのではないかと疑いを持って以降、心のどこかにいつもずっと引っ掛かっていました。私のような思いをする人を減らすためにも、この情報をもう少し広めた方がよいのではないかと思っています。
私のブログでどれだけ影響が及ぶか判りませんが…。それでも、知っていて何もしないのも、ね。できることをやっておけば精神衛生上も少しマシ!