コラム・考察風一覧

綿を紡ぐスピンドルについての動画

以前スピンドルについての記事を書いた時の3本。その後、見つけだされた2本。それらにチャルカのスピンドルを加え、計6本のスピンドルをいろんな紡ぎ方で使用している動画を投稿しました。

ホントはもう1本、10年以上前に自作した、菜箸で作ったものがあったのですが、まあ紹介するほどではないかなと思って、止めました。

チラッと写ってはいるんですけどね(汗)。

画像をクリックするとYouTubeへ飛びます

あと、今回の動画内で、道具の名前として、ドロップスピンドル・サポートスピンドルと言わないようにしました。

紡ぎの方式として、ドロップ式・サポート式という言葉を、以下の様な意味で用いています(動画内でも最初にお話しています)。

  • サポート式紡ぎ … 手で支えて回転したり、受け皿などの上で回転させたりする。紡げる糸はスピンドルの重みに影響を受けにくい
  • ドロップ式紡ぎ … 何にも接しておらず、糸で吊るされている状態で回転する。スピンドルの重みに耐えられる糸が紡げる

一般的に、厳密な意味は…ちょっと調べたけど正確なところはわからなかったので(汗)、とりあえず、この動画内・このブログ内ではこのように定義づけてお話しています。

以前書いたこちらの記事では、

(2021.5.9 追記 スピンドルを選ぶとき、作る時に参考になるかもしれない動画をYouTubeに投稿しました。その際、この記事...

道具の名前と、紡ぎ方式の名前でごちゃごちゃわかりにくくなってしまったので、この記事も、書き換え予定です。

今回の動画でもご覧いただいたように、1本のスピンドルでいろんな紡ぎ方ができるスピンドルもあるので、それらをサポートスピンドル・ドロップスピンドルという名前では呼ばない方がいいかなと。

少しずつ修正していきます。

ちなみに、念の為、書いておきますが、動画内での各スピンドルのご紹介に関して、特に何も見返りなどはいただいておりません(汗)

…紹介リンク先に「リンクさせていただきました」という連絡だけしようと思ていたのですが、それもなんだか「紹介してやった」みたいな押し付けがましさがあるような気がしてきてしまい…結局あえて全ての方への連絡を控えました。無礼と感じられたらゴメンナサイm(_ _)m

左端が10年以上前に段ボールの円盤をつけて使っていた菜箸。太目のほうが少し彫りやすいかも


手紡ぎ手織り手縫い服の縫い糸

部屋着として履いていた、地機布13で作ったズボンが、ビリっと…。

作った時に布がギリギリだったので、姿勢には気をつけていたんだけど、ふと忘れてスクワットみたいな体勢になった時にね(汗)。

といっても縫い糸が切れただけ。布が裂けたわけではないので一安心(?)。

思い出したのは、もうずいぶん前だけど、たしか影山工房さんの講習で聞いた話。

地機布13でキュロット。縫い糸は経糸の残糸。縫ってる最中に布をまじかで見て、我ながらいい布だねぇ…と思いながら(汗)手縫い。出来上がりもなか...

手織り布を縫う時、布を構成する糸より縫い糸が強すぎると、布が裂けてしまう可能性もあるといったようなお話だったかと。

私は手紡ぎ手織りの布で何か作る時、縫い糸は同じ手紡ぎ糸を使っています。

以前は別途、縫い糸として紡いだけど、最近は経糸の残りなどを縫い糸に。

何本もの糸が集まって構成された布より、1~2本の縫い糸が切れるのは当然で、縫い糸が切れてくれるおかげで、布が裂けずに済んでいるのだと思います。

手紡ぎ手織りの布を、強靭なミシン糸などで縫製したら?

ハンカチやフキンなら引っ張られたりすることはあまりないかもしれないから、さほど問題ないだろうけど、服の場合はおススメできない気がします…。

まあ実際私はやったことがないから判らないけど。

同じく補修した地機布5の茶綿ズボン


チャルカの使い方・チャルカで綿を紡ぐ動画

なんとか今年中に投稿できました。画像のリンクからYouTubeへ飛べます。

けっこう細かい点を詰め込めたかと思いますが、投稿後に入れ忘れていた事柄に気づいたので、2点補足です。

チャルカの敷き布

柿渋染めのシルクのストール

まず一つ目は、糸を引く範囲の下に、暗めの色の布を敷くと、糸や繊維がよく見えます、ということ。

動画では、見やすいようにと太めの糸にしているので、あまり気にならず、そのままにしてしまいました。

ただ、井の頭公園で紡いでいた時の画像や、以前投稿したブックチャルカの動画では濃い目の布を敷いて紡いでいます。

できればつるっとした布、シルクなどがよいかと思います。紡いでいる最中にも、短い繊維などがけっこう落ちるのですが、綿の布のなかには絡みついてしまってコロコロを使わないと取りにくいものがあったりします。

私が井の頭公園で出店中にいつも敷いていたのは、いただきものの傷物の古い着物をほどいた布。

たぶん絹で、確かではないけど大島とか言ってたかな?(汗) 縮緬の絣?

このデコボコのおかげもあってか、パタパタするだけでけっこう埃が落ちて手入れは楽な方かと思います。

シルクの縮緬絣??

チャルカでZ撚りにするとき

この画像はS撚りの時の巻き方。動画のようにツムのコマに糸をかけて、反時計回りにハンドルを回す場合です。

Z撚りにするときは、ツムのコマにかける糸のかけ方を反対にして、紡いだ糸を巻く方向も逆になります。

この画像だと糸がツム(麦わら)の向こう側にあるけど、コマの糸のかけ方を変えたら、回転も逆になるので、ツムのこちら側に沿えて回さないと糸が巻かれていきません。

なかなか言葉で説明するのは判りにくいですかね(汗) やってみれば判ると思いますので、とりあえずやってみてください!


綛(かせ)あげのポイントとその意味

8月中旬に素手で生葉染めをしてしまい、染まっていた爪もほとんど目立たなくなったので、ようやく綿の簡易糸紡ぎキット向け動画を作り始めました。

その中で、綛上げについてどの程度くわしく説明するか、少し悩みました。綛上げは、後々の作業に響く大事な作業だと私は思っています。でも、最初に紡ぐ糸の量はさほど多くないでしょうし、初心者向けですから、あまり詰め込み過ぎてもね…と。

とりあえず、「綛(かせ)」とはなにか

綛とは、一本の糸が、一定の円周で、輪の状態になっているもの。

円周×本数で全長がわかります。織物の計算や必要量の目安を計算するのに便利です。

精練・染色・糊付けの際にも、この状態でやるほうが、紡いだ錘(つむ)の状態よりも、浸透・乾燥しやすいわけです。

手紡ぎ綿糸の綛(かせ)

糸を紡いだら必ずといっていいほど、紡いだ糸を綛にする「綛あげ」という作業が必要になります(私は錘のまま撚り止めして緯糸に使うこともありますが(汗))。

独学だけでは気づかなかったかも

私自身は糸紡ぎを綿工房さんに習い、その後はほとんど独学。他の様々な作業や「綛上げ」についても、検索して調べたけど、当時は今よりも情報が少なかったです。

そんなわけで綛上げもほぼ我流でしたが、こちらの講座で綛上げや糸の扱いについて、気づけなかったことをいろいろ教えていただきました。

その後も、その行為の意味を考えたり、それに合わせて自分で工夫を加えたりしています。綛上げの出来は、その後の作業に影響が大きく、なかなか奥が深いです。

綛を保管しやすいようにねじった状態

で、キット用は、綛上げについては最低限の情報にして、より深く紡ぎにハマった人には検索してもらおうかと思って、一応検索してみたら…今でもあんまり情報が見つかりませんでした。

数は増えてる気がするけど、…うーん、それほど詳しくはない。まあ無料で公開されている情報だからそんなものでしょうね。

綛あげのポイント3点

  • 糸の巻き方
  • あみそ糸またはひびろ糸
  • 裏表を意識する

検索でほとんど出てこないのは巻き方。あみそ糸またはひびろ糸については検索するとある程度情報が出てきます。裏表については、これも…ほとんど出てきませんな(汗)。

でも、こちらの記事の画像は、巻き方、振り方の参考になりそうです。動画はこちらとか。

糸同士の接点が小さくなるよう、糸同士の摩擦が少なくなるように巻きます。

前述の記事や動画のように、そういう巻き方ができる道具がありますが、私は持っていないので、手動。

あまりキレイに揃ったダイヤにはできません(汗)

ただ、多少でも、接する部分が面・線ではなく点であるほうが、染色や糊づけ、乾燥の際にも、ムラが少なくでき、効率もよいのは確かでしょう。

手紡ぎの糸の綛あげはこの方法がおススメ

手紡ぎの糸は摩擦で毛羽立ちやすいので、この巻き方にするのは手紡ぎの糸に優しい方法だと思います。

前述の講座受講以前は、ただグルグル巻くだけの綛を作っていました。

染色の際などに揉まれたためか、糸同士の繊維が絡み合うこともありました。

が、この方法にして、干す際も、糊付けの際にも、はるかに糸をさばきやすいく、乾きやすくなりました。

糸を繰る、別の管などに巻きなおす作業などの際も、糸を引き出しやすく絡みにくいです。

以上、綛あげのポイントのほんの一部ですが、今されている綛あげに満足できていない方の試行錯誤の一助になれば幸いです。

…でもまだまだ、私も気づけていないことがあるかもしれません。また何か改善点などが見つかったら更新していきます。

キットの動画はあと半分ぐらい。できるだけ判りやすくと、なんだかんだ詰め込んでいたら、30分くらいの動画になりそうです。見るのは30分でも作るのは結構な時間がかかります(汗)。当然ですが。

販売は動画とキットのセット予定。動画無しのオプションを作るかもしれませんが、説明書も改訂予定なので、どちらにしろ今より値上げすると思います。

今の価格で、今の内容でご購入希望の方は、Creema または STORES でお早めにどうぞ。


雑草と綿畑の動画 畑に雑草があることのメリット

「綿の結実~畑の雑草とのおつきあい 雑草は不滅です!?」と、少しあおり気味(?)なタイトルですが…

若い人にこの言い回しの元ネタはわかるのだろうか…。

ちなみに動画内で摘芯しているので、以前書いた「摘芯と剪定」に関する記事を少し更新しました→こちら

画像クリックでyoutubeへ

小さいメヒシバが畑にあることのメリット

動画の中で、小さいメヒシバの、私にとって都合のよい点について3点あげました。

  • ちぎりやすい→軽く引っ張ると節でちぎれて根は残る
  • 朽ちやすい→茎も葉も細目でちぎれやすい
  • 根が浅め→深く張る綿の根と競合しにくい

多くの雑草があることのメリット

それ以外にもよい点があるので付け足しておきます。まあこれはメヒシバに限らずかと思いますが。

  • 地中に張った根に、水分と養分を溜め込める→多雨の際、綿が取り込めなかった水分養分が、土から流亡する量を減らせる
  • 雨後、ぐちゃぐちゃして歩きにくくならない
  • 雨後、乾燥した後、土が固くなりにくい
  • 根が張っているおかげで、土の流出や畝の崩壊もしにくい
  • 虫の餌となる植物の多様化→作物を狙いうちされにくい
  • 有機物の供給
  • おおまかに地表を覆うので水分の蒸発を減らせるが、通気もある
  • 地温の変化が緩やか
春のオオイヌノフグリ これも根は浅め

土壌の養分・ペーハーのバランスをとっているなどとも言われていますが、明らかに私にも理屈がわかるメリットは以上かな。

デメリットについては…私にとってはなんでもメリットに考えられ、デメリットが思いつかない…

ということはないけど、それは雑草があることのデメリットというより、畑が借りものであることのデメリットかな。

まあ雑草のデメリットと称する情報は、世間に溢れているので、ここでは書きません。

もちろん、畑でも庭でも、ヒトがいる場所では、ある程度の管理・調整は、ヒトの都合で必要になります。

そうでないと、作物やヒトにとってメリットになる要素も生かせず、デメリットと感じられることが増えていくかも。

で、管理・調整にはそれなりの観察と知識が必要になると思うのです。

知らなければ紫蘇も雑草?

調べて観察して雑草を生かす

藍も雑草

それぞれの雑草についてはもちろん、雑草が存在することのメリットについては、検索すれば他にもいろいろ出てくると思います。モチロン書籍も。

私は約25年前に初めて読んだ『無農薬自然流 野菜づくり―誰でも簡単に野菜ができる』がお気に入り。

情報は古いかもしれませんが、見開きページに、雑草の中で野菜が大きく育っている写真が、今でも印象に残っています。

著者の徳野雅仁氏は近年も、数年に渡る観察の様子を載せた本を出版していたかと。

現在は昔よりはるかにたくさんの著者がたくさんの本を出版しているので、ご興味のある方は、図書館などで読み比べるとよいかと思います。新旧の本、様々あるでしょう。

ちなみに英語のサイトは「benefits-of-weeds」で検索すると、雑草があることの利点についての記事が出てきます。

まあでもネットも本も情報は玉石混交、場所や季節によっても違うもの。自分の目で、自分の土地で観察するのが一番大事かと思います。そのためにも多少の知識が必要なのですが。


綿の葉の形とリーチングについての仮説

「リーチング(leaching)」を植物や葉などの言葉と一緒にググると、結果の多くは、葉面散布肥料の販売元。

中立な情報と思われるのは、PDFの論文らしき記事『雨と植物―リーチングを中心として―1978 木村和義(岡山大学農業生物研究所)』

もうひとつは出版社のサイトなのでスポンサー関係が不明ですが、カルチベというサイトの記事は比較的偏りが無いように感じました(論文より読みやすいかと)。

雨上がりの緑綿の葉

後者のサイトで紹介されていた、前者の論文と同じ著者の『作物にとって雨とは何か―「濡れ』の生態学―』はこれから読む予定ですが、綿の葉のリーチングについて、今の段階で考えていることを覚え書きしておきます。

植物のリーチングとはカンタンにいうと…

現在一般的には「リーチング=雨などによる、葉からの養分の流出」という意味になっているようです。

雨上がりの和綿の葉

前者の論文では土壌へ落ちた養分の再吸収についても少しだけ言及されていました。

が、葉面散布用品を紹介しているサイトでは、流亡するので肥料の葉面散布を、という説明のみで、再吸収については触れていませんでした。

藤井平司氏の『図説 野菜の生育』では、広い意味でのリーチング「溶解―濾過(ろか)―吸収」を植物の自給体制として述べられています(詳細は同書P98-99,P116-126参照)。

綿の葉の形とリーチングの関係

さて、リーチングの定義についてはひとまずおいておいて。たとえ最終的に土から再吸収されるかもしれないにしても、やはりあまり流出が続いたり、し過ぎたりはよろしくない、というのはどの文献にも書かれていました。

それで、綿の葉の形の違いが、リーチングと関係しているのではないかと思ったのです。

いわゆる和綿・アジア綿は、主なそれ以外の綿の葉と比べて、切れ込みが深いです。

先端も尖っていて、葉脈の谷も深め。

つまり、葉の表面に水を溜め込みにくく、早く流れ落ちやすい形。

和綿・アジア綿の葉
茶綿の葉

対して、和綿でない綿の葉は、切れ込みがそれほど深くないので、和綿よりも水切れはよくなさそうです。

よく言われる和綿・アジア綿が日本に適していると言われる理由に、綿の実のつく向きがあります。

でも、この葉の形も、雨の多い地域に適した形だという理由になるかもしれない、と思うに至りました。

リーチングについても植物についても…判っていないことの方が多い

そう考えると、生育初期の綿の葉がカエデ葉ではなく、丸みのある葉であることも、リーチング的な意味があるのかも?とか。

水分に見舞われる機会といえば、雨や霧ばかりでなく、朝露・夜露もあります。

外気の水分による露だけでなく、植物自体が余計な水分その他を排出することもあるようです。

その露もリーチングと関りがありそうとか。

猛暑・5日雨無しの早朝

それから、夜になると葉が傾く就眠運動も、何か関係があるのではないかと思えます。夜露を根元近くに素早く落とすため、とか。うーん、想像がふくらみます!

左 朝8時頃 / 右 夕方18時頃

でも、こういう研究って進まないんでしょうね。環境や個体差とかもあって難しいという理由もあるけど、もし植物が自分で水分も肥料も調整しているかもしれない、なんてことになったら…まあ、そういうこともあるかもしれません…。


綿繰り具(綿繰り機)について・入手先情報などまとめ

綿繰りの疲れにくい使用方法についての動画を投稿しました→こちら

youtube投稿を始めた頃から撮りたかった動画の一つで、今年の初めから少しずつ進めていたんですが、公開まで半年もかかってしまいました(汗)。

綿繰りキの漢字 「器」と「機」

動画のなかでも少しお話したのですが。「機」と「器」の違いについてはgoogleで検索してみてくださいね。

ずいぶん前に糸紡ぎつながりの友人が「器」の方が合ってそう、というようなことを言っていて、私も「器」の字の方が似合うような(?)気がして、そちらを使うことが多かったです。

今回のサムネも最初「綿繰り器」にしたのですが、動画内の最後で紹介した参考文献『綿繰り具の調査研究』にならって変更してみました(その書籍のなかでは「器」だったような不確かな記憶もあり…)。

今回あらためて『「機」と「器」の違い』で検索して10サイトくらい見てみましたが、説明されている違いを読んでも、どちらにもあてはまるような気がしてきてしまったり。それに現在はあまり厳密に使い分けはされていないような記載も。

まあ工場で使われるような綿繰り機や電動の綿繰り機はやっぱり「機」だろうなと思いますが、それ以外、普通の手動の綿繰り道具は、結局どっちでもいいのかな、と(汗)。

google検索して出てくる販売サイトでは、「綿繰り機」が多いようです。「綿繰り器」でググっても勝手に「綿繰り機」で検索されるし!(「綿繰り器」で指定して検索すると12,400件、「綿繰り機」で検索すると25,800件でした)

ちなみに、Wikiの「綿繰り機」では、最初読み始めは使い分けされているのかなと思ったら、読み進めていくとそういうわけでもなさそうでした(他の内容もちょっと疑問な点があったり(汗)

動画・綿繰り具の疲れにくい使用法まとめ

  • ローラー同士の隙間の調整 こまめに
  • 道具の固定 自分にとって楽な姿勢で
  • やたらに回さない ローラーの全面を使って効率よく回す
  • 休憩を入れる ついでに手入れ
  • 使用中の注意 音・ハンドルからの手ごたえ

中古の綿繰り具の入手先情報 2020.7現在

中古の綿繰り具の入手先として、動画内で紹介しているのは、

  • オークション
  • 骨董市

私が時々チェックしているのは有名どころヤフオク。でもここは、「綿繰り」で検索しても、タグのせいか、関係ない道具も出てきますので、間違えて買わないように注意です(間違えないか)。

以前は、ネットオークションサイトをまとめて検索できるこちらのサイト を使うこともありましたが、結局ヤフオクメインでした。

最近は、メルカリにもあるようです。私、メルカリは使ったことが無いので、何となく…どうなんでしょう(汗)

骨董市情報は以前からこちらのサイトを参考にさせてもらってます。

参考になるかわかりませんが、10年前に川越の骨董市で購入した価格は4000円でしたが、サービスしてくれて3500円でした。持って行った実綿の綿繰りも試させてくれました。

新品の綿繰り器の入手先情報 2020.7現在

ググればまあ出てくるのですが、私の知っているところで、検索上位に出てこないところがいくつかあるので、とりあえず、知ってる限り集めてみました(綿繰り具のページにリンクしています・順不同)。

ちなみにわたいとやは、泉工房さんの綿繰り具以外は、体験程度の短時間ですが使用経験があります。他にも何か情報がありましたら、お知らせいただけますと嬉しいです。

綿繰りについての関連記事

綿のタネをとる方法・手でとる手順と綿繰り器と

綿繰り動画の補足 洋綿の綿繰り

実綿の繊維とタネを手で分ける動画

綿とタネを分ける方法による繊維の違い

綿繰りの前に

綿繰りの時間

B級実綿の綿繰り

新旧?綿繰り器

綿繰りしない猫

 


綿つむぎ用のスピンドルの選び方~初心者向けの紡ぎ方

(2021.5.9 追記 スピンドルを選ぶとき、作る時に参考になるかもしれない動画をYouTubeに投稿しました。その際、この記事も多少書き換えが必要と感じ、少しまとめ直しました。「初心者さんには、手で支えて、手で回すサポート式紡ぎが、どのくらいの撚りを加えたかを認識しやすいという理由で、おススメ」と考えていることに変更ありません)

私はコレクターではないので、使ったことのあるスピンドルはこれだけ。右から、

始めた頃は菜箸で手作りしたのもあったりしました。

動画作成の際、他に2本発掘されました(汗)

綿に向いてるのは?

紡ぐ方式にも道具にも、その紡ぐ繊維に向いたものがあると思います。

ちなみに私が持っているスピンドルは、すべて綿や短繊維向き。

これらのスピンドルで羊毛も紡げないことはありませんが、カギ部分からはみ出るような太めの糸は難しいです。

太めの糸を紡いでも、あっという間に糸がたまって、巻くことができなくなりますから、あまり実用的な使い方ではないかと思います。

サポートとドロップ

基本的にスピンドルで糸を紡ぐ方法は、その紡ぎスタイルによって、大まかに2種類に分類されるようです。

  • サポート式 … 主に床やテーブルなどに置いて、コマのように回す・手で回す
  • ドロップ式 … 主に空中に吊るして回す

よく「サポートスピンドル」と言われる道具は、円盤とカギ部分が遠いもの、「ドロップスピンドル」は近いものという理解がわかりやすいかと思います(カギ状の部分がない場合は、尖っているか、くぼみがある)

  • 「サポートスピンドル」はサポート式で紡げますし、ドロップ式でも紡げます。
  • 「ドロップスピンドル」はドロップ式で紡げますが、テーブルや床に置いて回すサポート式はできません。ただ、手で支えて(サポートして)回すことはできます。

どうです、ややこしくなってきたでしょう(笑)

この「紡ぐ方式」と、「道具の名称」とがごっちゃになって、ややこしいというか、わかりにくい(んー?という記述も時々見かけるので、私の理解が間違ってるのかなと、いつも不安になる)

でも、これでたぶん合ってると思います。間違ってたら教えてください(汗)。

道具の名前は、「スピンドル」で統一した方が、間違いがない気がします…ということで、上記、修正しました。サポートでもドロップでもどちらでも使えるものもあるし…私はもう今後「スピンドル」でいきます!

初めてスピンドルで綿を紡ぐなら

わたしのおススメする初心者向けの綿の紡ぎ方は、手で回すサポート式の紡ぎ方。

その理由は以下2点。

  • 撚り加減のコントロールがしやすい
  • どれくらい撚りをかけたかを自覚しやすい

受け皿などでコマのようにエイヤっと回すサポート式だと、はじめは撚り加減がわかりにくいかと思うのです。慣れてくれば、手に伝わる加減で判ってきます…カンのいい人はすぐできるかも(汗)。

でもやはり初めて紡ぐとき、感覚をつかみやすいのは、手で回しやすいスピンドルを使って、手で一回転ずつ回す方式だと、私は思っています。

なので、手で回しやすいスピンドル、持つ部分が細すぎず太すぎず、自分の手に合う大きさ太さ、長さのものがよいかと思います。

紡ぐ感覚に慣れてきたら

繊維の繋がる感覚と千切れる感覚に慣れてきたら、その頃に糸の強さも安定してくると思います。

すると空中に吊るすドロップ式で、一気にたくさんの撚りをかけられるようになります。

その時のためにも、あまり重すぎないスピンドルを選びましょう。重すぎると、最初、手で支えて回すときに疲れます。

また、それなりに糸を強くしないと、吊るしたときの重みによって切れてしまいます。重みに耐える強い糸を紡がなくてはなりません。

強い糸だけを紡ぎたければそれでもいいのですが、いろんな糸を紡ぎたければ、軽めのものを選んでおき、後から重しになるものを工夫して付け足してはいかがでしょうか。

綿の紡ぎ初心者向き・オススメのスピンドル

ということで、私の綿の紡ぎ初心者向けのお勧めスピンドルは、

  • 手で一回転ずつ回しやすい
  • よく回転する程度の重み、大きさの円盤があって、でも疲れない軽さ

細い糸、太いふんわりした糸など、もし作りたい糸のイメージがあるなら、それに向いたスピンドルを選ぶのももちろんよいと思います。

ただ、それらで上手くできなかった、または最初から自信がないという場合は、上記のようなスピンドルで始められると、上手くいきやすい、紡ぎがスムーズにはじめやすいかもしません。

スピンドルを手作りする時に大事なこと

手作りするにしても、最初は軽いものをおすすめします。

それこそ、自分で重さはカスタマイズできるし^^

手作りする時に大事なことは…

  • きちんと円の中心に軸棒がくるようにする
  • 円盤がぐらぐら動かないように固定させる

スムーズによく回転するように作りましょう^^

羊毛用のスピンドルで綿を紡ぐときは

繊維の長めな羊毛用のスピンドルは、比較的重めのものが多いので、繊維の短めな綿をドロップ式で紡ぐのは難しいです。サポート式で紡ぐなら特に問題はないかと思います。糸にかかる重みが問題にならないからです。

ただ、羊毛の経験者ならともかく、紡ぎ自体の初心者が、綿をはじめて紡ぐのに適しているかというと、ベストではないかなと、個人的には思います。

理由は、前述のとおり、撚り加減のコントロール性です。

タクリの優れた点とは

タクリはサポート式でもドロップ式でも紡げます。金属なので結構重め。でもこれは錯覚。大きさや見た目との関係でそう感じるだけみたいです。

もともとは、繊維長めな綿を、細く紡ぐのに適した道具なのではないかと思います。

でも、和綿もふつうに紡げるし、太めの糸も紡げないことはないし、なにより、コンパクトで安くて入手しやすい道具(最近は入手困難らしい)。

タクリのいいと思うところは、最初の糸づくりが楽にできるところです。

綿から引き出す最初の糸は、指で撚って作りますが、時々、それがちょっと難しいという方がいらっしゃるのです。

でもタクリなら、カギ部分を綿に引っ掛けて撚ることで、カンタンに糸を引き出せるので、指が上手に動かない方にもおススメかなと思います。

カギがS字上部型ネジフックのスピンドルでもこの方法は可能だと思いますが、個人的にあのカギネジフックが好きではない(汗)ので、使ったことはありません。

タクリもいいなぁと思うのは最初の糸づくりと、下に置いてよく回転する点。ただ、手で支えながら回すのはイマイチ回しにくいし、私にしては重めだし、回転させるときに糸に触れてしまうのが、私的には気になります。紡いだ糸を巻くのも、巻きにくさを感じたけど…これは慣れかな(汗)

入手先例

タクリは国内ではこちらが一番安いのかな? → アナンダさん


カギ針でできた簡易スピンドルは、CreemaやSTORESで販売している「初心者向け「綿の簡易糸紡ぎキット・スピンドル付」に入っています(キットについてはこちらの記事もどうぞ!)。

紡げる綿はあるけど…という方には、お試し用に簡易スピンドルのみも販売しています。STORESでどうぞ。

綿の糸紡ぎ用 簡易スピンドル

 

前述の、スピンドル動画についての記事はこちらです。

以前スピンドルについての記事を書いた時の3本。その後、見つけだされた2本。それらにチャルカのスピンドルを加え、計6本のスピンド...

スピンドル・チャルカ・紡ぎ車など、道具による撚りのかかり方の違いについての記事もよろしければご覧ください。

綿の糸紡ぎは2008年にスピンドルで習って、半年後ぐらいにチャルカを購入、回しすぎで肩が痛むようになり(汗)、足踏み式の紡ぎ車を購入したのが...


綿とタネを分ける方法で、繊維が変わる?

綿繰り器といえば、綿のタネ採りが楽になる、早くできる、キレイに繊維とタネに分けられるというとっても便利な道具です。

でも、この「キレイにとれる」ということが、あまりよろしくない場合もあります。

繊維を全部丸ごと根こそぎ…

この画像は綿繰り器でタネとりしたタナ綿の繊維(タナ綿についてはこちら)。画像はクリックで拡大します。

長めの繊維の中に、短い繊維がかたまって混ざっているのがわかりますか。

色の少し違う繊維が混ざってたり。タネから滲み出た油のせいか、タネの破片?のせいかも。

目視で気づいた、短い繊維のところを集めて撮影しています。

綿のタネについている繊維の長さの差

こんなふうに、優秀な綿繰り器が、短い繊維まで丸ごと外してくれちゃうのですね。
こっちは緑綿です。光の加減で分かりにくいかなと思って2枚並べました。

緑が濃く見える部分が、タネの周りの産毛に近い短い繊維。

緑が濃いのが気に入って、気にせず混ぜて紡いでいますが、一部、混ぜきらずにかたまっていたりすると、糸にしたとき、飛び出てたり、その繊維が落ちやすかったり。

それでも太い糸を紡ぐときは、あまり問題にはならないかと思います。ただ、細い細い糸を紡ぐ時は、これをできるかぎり、取り除きます。

この繊維は短いうえに、あまり天然の撚りも強くないような気がします。だからこんな風に色が濃く見えるのかも、と(光の反射が少なくて)。

手でタネをとることのメリットといえるか?

3枚目は緑綿の実を手で、タネと繊維に分けた画像。

手でタネをとる方法は、こちらの記事動画を参考に。

わたしのおススメしている方法でタネをとれば、長い方の繊維から徐々に外していくことになるので、ある程度、長さで選別ができます。画像のように。

現実的には、大量の綿があれば綿繰り器を使わざるを得ません。

綿繰り器を通過したあと、気づけば取り除けますが、気づけないことも多いです。もし短い繊維を混ぜたくなければ、その後のカード掛けや、紡いでいる最中に気づくしかありません。

ローラーを通過すると繊維がつぶれるが…

ローラーを通過した後の繊維は、繊維の中空も、天然の撚りも、一旦つぶれてしまっているのではないかとどこかで読んだ覚えがあります。

ただ、これはある程度空気に触れていくうちに戻っていくと思われます。和綿のように撚りが強ければなおさら。ローラーを通さず、手でタネをとるのなら、この心配も必要ないでしょうね。

ビニールに圧縮して長いこと保存されていたりすると、戻りにくくなることはあるかもしれません。

ギュッと押し込まれたビニールから出して直後や、綿繰り器を通った直後の綿は、あまりハンドカーディングに向いていません。ふんわりとよく解された綿のほうが、いろんな作業で扱いやすいものです。

<追記4.11 少し違った観点から検証された記事をご紹介。こちら。たいへん興味深いです!>


遺伝子組換えの可能性がある洋綿の白

巷の綿が遺伝子組換え綿である可能性

以前も書いたとおり、緑や茶のカラードコットン&在来と言われている和綿は、商業的効率的な面から考えてみても、遺伝子組換え処理が行われる可能性はかなり低いのではないかと個人的に考えています。

和綿以外の白・いわゆる洋綿の白のなかに、遺伝子組換えワタが紛れている可能性は、(前述の綿と比べたら)高いのではないかと思える根拠のひとつはこの記事

洋綿白が疑わしい根拠として…

2014年に農林水産省が、種子用として輸入していた中国産ワタ種子に遺伝子組換えのものが混入していることを発見、回収指導となった時の記事です。

2017年のタナ綿の記事にリンクしていた農水省の記事は消えていたので、環境省にリンクしました。この記事のなかで時期・商品名・販売者などが公表されています(「栽培用ワタ種子への遺伝子組換えワタ種子の混入について」でググるともう少し詳しい情報の載ったニュース記事もありました)。

発覚まで約2年間輸入され続け、その間に実際に販売されて市中に出回っていた。つまり購入して栽培している人がいるのは当然、人づてに広まっている可能性も普通にある。

(…でもこんな回収の情報なんて、実際届かない…よほどアンテナ張ってる人でないと。私も結構綿については調べていたつもりだったけど、当時見た覚えがない。それに回収率などの事後報告とかないんですかねー?法律違反と言っても本気じゃないのが見え見えなカンジ?)

分析センターの遺伝子組換え検査の結果も

もうひとつの根拠は、今回分析をお願いした分析センターの過去の調査データです。1報、2報の結果あわせて26検体中、洋綿白と思われる検体(不明含む)は14、そのなかで5検体が遺伝子組換え判定で、そのすべてが、いわゆる洋綿の白(2報の21番がカウントされてない?それとも非?元記事が修正されました)。

少なく見積もっても3個のうち1個が遺伝子組換えワタの可能性がある、と言いきってしまうには検体数が少なすぎると思います。でも疑いを持つには十分な結果かと。

リース用や枝付きも含めて、コットンを販売、栽培、譲渡されるなら

そういうわけで、いわゆる洋綿の白を栽培、販売、譲渡されるなどの可能性がある方で、不安な方は、検査を検討してはいかがでしょうか(個人でも検査してくださいます!)。リスク管理として。

また、購入される方、譲り受ける方は、遺伝子組換えでないことを相手に確認することをお勧めします。それらが必要な情報だと業界に認知されるようになっていくかもしれません。

綿情報として残しておきます

…それとも、もしかしてこれって業界では暗黙の了解的な情報だったのかな?だとしたら空気読めなくてゴメン(汗)。販売や栽培を止めろというわけではなくて、情報として載せておきたかったので。自分が知らなかったし、知りたかったので。知って、それでどうするかはそれぞれの自由だと思います。

赤信号に気づいてて敢えて渡るのは個人の自由だけど、赤信号を知らせないまま、渡ることをお勧めするのはできればやりたくない。そんなことを誰かが目の前でやっていたら…? 死の危険があるわけでもないし、有名無実の法律だし、見て見ぬふりして、言わなくてもいいことだとも思うし。

だから交流のある販売者さんにだけは事前に話したけど、ネットで拝見してるだけの方などには直に声をかけないことにしました。でも、とりあえず綿情報の一つとして、ここに残します。私のように疑問を持って検索したときに、すぐ見つかることを願って。

今話題の種苗法に関わる不安はある。こんな状態なら個人に採種なんてさせない方がいい、なんて言われかねないような?

この記事を書くきっかけになった、和綿でない白綿・タナ綿のお話はタグ「遺伝子組換え」「タナ綿」をご覧ください。