2023年綿収穫高集計
まだ綿畑には実がだいぶ残っているけど、ちゃんとキレイに実が開くものは少ないだろうということで12月末で計量・集計。
2009~2023年の綿畑の実綿収穫高表注釈
- 実綿販売可能な美品~自家用にするしかない状態の綿まで全て含む
- 「その他和綿」は大島と河内茶、「その他の綿」はタナ・トルファン・敦煌の計
- 概算年は実綿の数値ではなく、綿(繊維)の数値しか見つからなかったので×3で計算
- 各品種、栽培面積は年によって違うので、品種ごとの単純比較は不可
2023年綿栽培の振り返り
もうとにかく2ヶ月の渇水猛暑…と思ってたけど、他にもいろいろやってたわ💦
積算温度についてはまた別にまとめる予定。ちなみに、9/20開花以降の実は小さかったり未熟だったり欠けていたりが増えた。2023年は11月中旬に早くも降霜があったせいかも。
まあウチの畑では9月中旬までに開花した実は、ほぼ確実に結実開絮まで行けるだろうと、積算温度を調べ始めた記事の予想通りに。。
発酵促進材などは3月散布が最後。前年に少し撒いた綿実油粕の影響があるかもしれないと思ったが、特に施肥無施肥の畝で違いは見られず。
実験用畑の綿
交配実験の記事にも書いたように、後期の生育があまりよくなくて、2022年の施肥畝を思い出す感じの状態だった。
実験用畑といっているけど、メインは野菜類のご近所畑の一角。残った綿実油粕を施すこともあったので、やはりツルボケか…前年前々年の使用者の分もあったのかも。
2023年、実験用畑での綿の開花は7月中旬~8月上旬が盛んで、それ以降は極端に開花が減り、できた実もわずかでした。 交配...
画像の白花緑の木は、根を抜いてみると同じ様な状態。でも北側の木はほとんど収穫できなかった。
南側が先に大きくなって北側は少し成長が遅れたせいもあるかもしれない。
けど、木や根の立派さのわりに収穫量はさほどでもない。綿畑の木の方が木と実のバランスがよい傾向。
南←→北これまで10年以上無施肥で栽培してきたので、ウチの綿は、土の中に自然にある肥料分を吸い込む力が強くなっている可能性もあるかもと思ったけど…
【収穫量】南←→北…それだとここ数年前の不作の理由もつかないし…やっぱり何かしら天気や水分の影響なのか、施肥のタイミングなのか。やっぱメンドクサイな💦 何もやらない方が楽。
ベランダの綿
発芽実験のタネをいくつかそのまま育てた中で、調子が良かったのは和綿の茶。
記録した開花日、確認できている分は10/2分まで開絮済。残る実はあと3つ。
ベランダのプランターには霜が降りないけど、前の空き地に家が建ってしまって日照時間がかなり減ってしまった。。
Asian brown cotton on veranda after 10/2 flowering 20231231 開花10/2以降の実の様子
今後の栽培方針・2024年は栽培や販売の品種を整理する
これまでも自然農で育つ強いタネ、人があまり手を入れなくても育つタネを求めてきたけど、前の交配記事&動画も踏まえて、私が欲しい綿の性質を整理してみた。
- 乾燥気味で草や虫の多い畑でそれなりに育つ
- 収穫できる実は綿繰りしやすい=和綿くらいのボリューム
- 繊維の長さは和綿程度で十分=機械紡績向きでなくてよい
- 木がコンパクト。実の数と木の大きさはバランスよく。多収でなくてよい
つまり和綿は今のままで充分、洋綿の色綿が木も実も和綿に似てくるといいなと。
こじんまりした和綿のような洋綿の色綿なら綿繰りのストレスも少ないし、畑もこれまで通り、無施肥・草虫共生で充分だろうと。
小さめの実なら開絮までの期間も短くすむ…?というのは過ぎた期待でしょーかね💦
綿繰りがストレスな赤茶は、2023年産を最後に販売は中止。タネを継ぐための栽培は数年ごとに。繊維販売は溜まったら。
茶綿はカーキ茶を選抜栽培。タネ販売分も薄い色でボリュームのある綿は除外。実綿・繊維販売分には特に問題なければ含めるかも。
和綿の白も、今年の収穫高を比較すると、白も茶も30~40本の木だったのに対し、それより少ない木だった和綿シソの多収量。
草木も綿もそっくりで見分けがつかないくらいだけど、明らかにウチの畑向きなのはシソ綿だということかと…。なので、こっちに絞ろうかと考え中。
2023年産の実綿は販売中
既にSTORESで販売中ですので、よろしくどうぞ!
Creemaでは在庫の設定などが少し手間な部分があり、一部のみ出品。今後どうするかは検討中。
茶綿の繊維と、色の薄くなっている緑綿の繊維は、特売予定なので、ご興味のある方は時々STORESをチェックしてみてくださいませ。
タネの販売も予定していますが、実綿の方がオススメ。先日の交配の記事などでもわかる通り、親になる綿とそのタネから採れる綿、共にその目で見て触って楽しめます!
綿のタネの販売開始は2月以降の予定
前述の通り、ウチのタネは手作業の手紡ぎ用に選抜していってます。大きくて見栄えのいい綿、機械紡績にかける予定の綿をお求めの方には向かないと思います。
もちろん植物なので、必ずしも選んだタネと同じものができるわけではないけど、一応傾向はそうであること、その特徴などをご理解ご納得の上で、ご検討ください!