ベランダと実験用畑の綿

残暑の続いた9月の綿畑の様子を動画にまとめました。

前回動画までの渇水・猛暑からの不作予想に反して、綿の実はそれなりに開いています。

ただ虫やケモノの影響は例年より多い気がします、という内容です。

【綿栽培】9月の自然農綿畑 綿の実の開絮のようす/綿の実を喰う虫/綿の木を倒すケモノ?

一方で今年のベランダ、発芽実験に使った苗が3株残っていますが、ようやく9月に入って開花が増え、調子が出てきた感じ💦

まあ開花しても落ちるものもあって、現在残っているのは20個ほど。

7月下旬に開花した2つは開絮済

今年は深さ15cm程度のプランター。高さ30cmくらいになったところで摘芯、今現在は高さ150cmを越えて、少し傾き気味。

摘芯した位置で2本に分かれ、その先でそれぞれ2本に分かれたので、主な枝は4本。

でもこれから咲きそうな蕾はもうなさそう。

Cotton in planters on veranda has about 20 cotton bolls 20231002 ベランダ和綿 今現在約20個 発芽実験に使った和綿の茶

実験用畑は順調に見えていたけど、収穫量は期待外れ💦まるで昨年の綿畑のよう。

開く実の数も少ないし、充実した実も少ないし、木は大きく育っていたけど…ツルボケ?

Thinning out buds 20230804 摘蕾 一枝に多すぎる蕾を間引く

まあ、こちらの畑は翌年1月に返却予定の為、早くから剪定したり蕾を落としたりしているので、収穫量が思ったより少ないのはそのせいもあるかも??

今年は実験用畑で交配実験を試みています。前回の記事の、開花から開絮までの積算温度調査は、こっちの実験の副産物のようなもの。

ただ、毎日は畑に行けないので、開花タイミングの合う数も少ないし、けっこう実も落ちてしまって…。

左)実の外側 右)実の内側

まあ時間がかかるのは承知の上。気長に、来年も挑戦予定。


綿の開花から開絮までの積算温度を調べてみる(追記あり)

渇水綿畑のその後の動画を投稿しました。

動画内で積算温度について取り上げていますが、少し判りにくかったかもしれないな…ということで、以下でその表を載せて、追加で解説していきます。

ちなみに積算温度というのは…よく桜の開花や作物の収穫適期予想で使われる言葉。

【綿栽培2023/自然農】(虫注意)開花から開絮(かいじょ・綿の実が開くこと)の日数と積算温度しらべ他・乾いた綿畑のその後のようす

正確には検索してみていただければと思いますが、ここでの意味をざっくり言うと、植物のある段階からある段階までの気温の累計のようなもの(累積温度のほうが判りやすい??)。

綿の積算温度を調べる目的

降霜前開絮の限界開花日を知るため。

綿の開花から開絮までの積算温度を調べて、例年の初霜の日から逆算し、霜が降りるまでに開絮が間に合わなそうな蕾は迷わず間引けるかなと思いまして。

開絮まで行けるか不確かな新しい蕾にまわす栄養などを、既存の大きくなりかけている実の熟成の方にまわしてくれるんじゃないか…という推測のもと、これまでも10月以降の蕾は落とすことが多かったのです。

ただ何となくそうしていたので、その辺、もう少しハッキリできるかなと。

2015/12/15

ハベスタのデータ

ハベスタというサービスを知った時に前述のことに思い至ったのでした。

本か資料で綿の積算温度は見た覚えがあるのですが、具体的な数字は思い出せず…。

それにウチの畑・ウチの栽培方法では、きっと一般のそれとは違う結果になるのではないかと思い、実際に調べることにしました。

栽培している野菜の収穫時期を知りたいですか?ハーベストタイマーは、気象庁のデータを元に積算温度を設定し、野菜の収穫時期を知るためのサービスです。家庭菜園愛好家、農家(生産者)、野菜のバイヤーさんに役立ちます。

ただ残念ながらこの調査を思いついたのが遅くて、綿畑の開花についての今年の記録は不足気味。

観測地点は一番近いと思われる場所・品種は全て洋綿(和綿以外)

記録の前提

●実験用畑は雨不足期に週1で灌水。草生・草マルチ・少量有機肥料・ビニルマルチ無

●綿畑は約2月雨不足、元々乾き気味。草生・草マルチ・無施肥(一部前年のが残ってるかも)

●収穫日=開絮日は綿の実がある程度開いた状態の日とした。「殻にヒビが入る」~「殻が反り返る」の中間ぐらい。ひび割れから反り返りまで夏場で3~5日かかると思われる(気温・湿度・日照などによる)

中身について考察みたいな

〇綿畑のデータは開花日記録不足のため1件だけ。一番積算温度が低い、短い日数で開絮。やはり乾燥気味なため?…まぁ今のところ1件だけなので何とも(汗)

〇実験用畑のデータ内で日数の差は真夏の3~4日なので、大差ないかと、、1週間違うと微妙かな?真夏の1週間と冬の1週間全然違うけどー。

〇霜テストは昨年の初霜気温の日(6℃以下)。今年はもっと早い或いは遅い可能性もアリ、すると限界開花日も左右される…予報は結局予報なので、やっぱり目安にしかならないけど。

〇霜テストの昨年の初霜気温の日付は、綿畑の場合もう少し早い。開絮限界開花日もそれに合わせて早いハズ…。

積算温度以外の要素

  • 日照
  • 水分
  • 温度

温度の条件をクリアしても日照が足りない(木の下の方の実とか)、水分量が足りない或いは多い場合、逆に積算温度はまだ足りなくても、日照や乾燥加減によって早く実が開く可能性もある。

と、あくまで目安だし、他の要素も絡むのでまあアテにはならないのですか。

それでももしご興味のある方は、ご自身の栽培方法環境ではどうなるか、調べてみてはいかがでしょーか? そしてよかったら教えてください^^

2014/11/15

別にこれが正解というわけではなくて主に単なる好奇心💦

まあ後々何が役に立つか判りません。これも綿を栽培・観察するうえでの楽しみ方のひとつということで。

でももし今年の初霜がすごーく遅くて、めっちゃ暖冬になったら、蕾を落としたことを後悔するかもしれません…。

結局やっぱり9月中は蕾を残しそう💦

2020/12/24

ちなみに開花日をメモして花につけている白いテープは、浸水発芽実験でも使った、一定期間で分解するテープ。

…とはいえ、やっぱりあんまりこういうものが畑にあるのは好きじゃない…まあ仕方なく^^;。

Table of Contents浸水タネと無浸水タネの発芽日数の差タネ殻をかぶったままの発芽今回の実験のふりかえり 浸...

追記9/3~9/5

9/3 綿畑で開花していた和綿にもメモづけ

9/5 追記

〇開花後に実が落ちても、一緒に白いタグメモが落ちてしまって風に飛ばされたりしないように、根元近くの枝にも軽く絡めて結んでいます。

生分解するとはいえ、できれば畑に還したくないので、できるだけ回収するため。

〇ハベスタはweb版がおすすめです!


紡ぎ車トラベラーのその後・2度目の修理!

1度目の修理も代替品による応急処置ではあったので、耐久値は未知数でしたが、先日、ひと月ももたずに千切れてしまいました。

毎日短時間でも使ってたので仕方ないのかな…でも、まさかこんなに早くとは(汗)…ということで、早速再度、応急処置!

足踏み式の紡ぎ車、アシュフォード社製トラベラーの動画を投稿しました。 といっても、購入は10年前。その間、トラベラーもマ...

この部分、3次元にS字のような動きなので、やはりマグネットシートには無理があったのかもしれませんし、そもそも劣化していたのかも。

ネジの辺りが千切れたのかと思ったら、そうでもなくて。

ネジ近くもひびが入ってるし、ネジ頭がつぶれかけてる。ネジも変えた方がいいかなと思いつつ、今回はネジはこのまま。

ただ、この前、ネジに空けた穴はガイドのためだけで、遊びが無かった。そのせいで余計に負荷がかかっていたのかも…?

それで今回はパンチ穴を開けてみました。素材はベルト芯。

これも10年以上前に購入して半端に残っていたモノなので、どこまで持つか判りませんが(汗)。

一枚でもいいかと思ったんですが、何となく半端に残っていたのが丁度2枚分だったので、今回も2枚重ねにしました。

穴開け位置に少し失敗しましたが、なんとか問題なく回転、紡げています。

ちなみに正規品として販売されているのは、2タイプあって、シリコンみたいな棒状のものと皮素材の板状のもの。

今後、皮のハギレみたいなゴミが出ることがあれば、次回壊れた時の為にとっておこうかな(汗)


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雨不足の綿畑 ふた月雨降らずか…?

雨で大変な地方もあった一方、こちらは雨不足。6月初めの大雨の後、ほぼ降ってなくて、降ってもパラパラ。10mm以下。

どのくらい降っていないか実感するために(汗)、一目でわかる(?)グラフにしてみました。

クリックで大きくなります

横軸が2008~2023年、縦軸は降水量。

棒の色は月別で、約5日ごとに以下の色のグラデーションになってます(日数は多少誤差があるかも)。

  • 7月 紫
  • 6月 青
  • 5月 灰

今年2023年7月は22日まで。

グラフに使ったデータは気象庁の過去データ。観測地点は畑から一番近いところ。

播種から成長までの重要な時期であるこの3か月に、万遍無く雨が降って欲しい。そうするとこのグラフも均等なグラデーションになるハズ……

過去の気象データ検索

が、今年は6月月初の大雨後、ほとんど降らず。この先も約2週間、雨予報はありません。予報通りなら、2か月雨無し。

しかも晴天の暑い日が続き、土はカラッカラ。ここまで乾くのは久しぶり。雑草が生えそろわなかった初期以来かな。

雨が降らなくても、夏の早朝には露がつくのですが、今年はそれも見られず…。

深さ約10cmより下は湿り気のある土

地表を覆う刈草の下を少し掘ると、多少湿り気が残っているので、既に根が地中深く伸びているものは生き残りそうです。

が、花は咲いてもなんだか小さいし、今年も不作かな。

綿畑は水遣りしない(できない)ので、雨が降らないとお手上げ。ひとまず今後の成り行きを見守るしかない。

雨不足だと雑草も勢いがないので、その点は楽なんだけどねー。

水不足で成長できず小さいまま枯れた綿

実験用のご近所畑も同じくカラカラだけど、水道設備があるし(週一くらいで水遣りしてる)、既にそこそこ大きく育っているので、こちらは枯れる心配はなさそう。

綿には水も肥料もやってないけど、他の作物向けに撒いてる水や綿実油粕の影響はあるだろうな。

Brown cotton to Green cotton & Peanuts at the base 20230724 茶綿~緑綿と落花生 #cottongarden #naturalfarming