2022年施肥記録まとめ

2009年に借り始めた綿畑、これまで施肥というほどの肥料を補充したことがありませんでした。

今年2022年に初めて本格的な施肥といっていいのではないかという量の肥料を投入。

その時々の記事も書いてきました(タグ「施肥」で見られます)が、最後の記事の後の施肥も併せて、ここでまとめておきます。

2009~2021年の施肥

2009年、借りたばかりの畑は、それまでニンジン畑と通路に使われていた場所。

植物性堆肥

基本自然農を目標に、外から持ち込まず、畑内で回していく予定でしたが、さすがにこの土は…という感じだったので、ひとまず植物性堆肥10リットル/50平米を投入。

…しようとしたのですが、土があまりに固くてスコップですべて起こすことはできず、途中で挫折。所々30~50cm掘り起こして、テキトーに混ぜ込んでました。

といっても少量すぎてほとんど意味無し💦

そんなわけで1年目は、それまで使われていたらしい除草剤のためもあってか、発芽してもすぐ枯れたり、雑草もまばら。当然、綿の木も育ったのはまばらで、それらも木は小さくて収穫もわずかでした。

現在使用している綿のほとんどは島根の義理の両親が栽培してきた和綿です。一部、伎倍幡本舗さんで購入した和綿と、綿工房さんで購入したカリフォル...
昨年自分で育てた棉の収穫分、種つきのまま重さをはかってみました。 全部で1667.6g、色別では白918.7g・茶345.7g・緑4...

木灰

2010年以降で畑に入れたものは、まず種まきの時と、夏場に葉に散布した木灰。鰹節を作る会社で販売していたモノ。

この後2~3年で種蒔きを浸水させることを止めたので、木灰も中止しています。

3月末に播種した藍は、無事発芽していました。火を使わずできる生葉染め、今年はできるといいなぁ。 何となく思い立って、本日棉の播種も済...

玄米浸水発酵液

この少し後頃に始めたのが、玄米浸水発酵液とでもいうのか、玄米を炊く前に数日~数時間浸水させている水を、これまた数日放置したもの。

肥料というより土への菌補充のため。500ml/月くらいなので、意味があったのか不明。

「収穫高」の記事一覧です。

2022年の施肥

ぼかし肥料・綿実油かす

2022年、今年2月3月に初めて畝を限定してボカシ肥料を散布。大体規定量の1/4くらい。その後毎月1回ほど、綿実油粕をこれまた少量ずつ。

どんなものをまいたのかは、前述の「施肥」タグでその時々の記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。

米ぬか

6月下旬くらいに米ぬかを畑全体に。これも2週間~1月に一度、少量ずつを散布してみました。

が、夏の間に撒いたのはちょっとよくなかったかなと思い…秋に少し休んで冬、11月12月にまた少し散布。

自然農の世界では、米ぬかは肥料をやる行為というより、菌の補いと考えるそう。

12/9 11月に撒いたぬか

呼び方はともかく、外から入れているものなので、記録しておきます。

2022年の施肥量まとめ

来年はやりません。お金はかかるし、運搬も面倒、効果は…詳細はまた2022収穫高の記事を書くとして、総合的に考えて続ける程ではないかと。

ぼかし肥料3kg
綿実油粕5kg
米ぬか23kg
2022年の合計施肥量

といいつつ、肥料探しの間にニームという、肥料のような虫よけのようなものがあるのを発見したので、来年は種まきの前に、また使用不使用畝を作って比較してみようかと思っています。虫たちの世界のバランスを崩さない程度に。

11/11 茶綿とコスモス

綿紡ぎが上手くいかない時の改善ポイント

これまでYouTubeで投稿してきた、初めて綿を紡ぐ方向けの動画をご覧いただいてる前提でお話しています。

この記事もその前提で書いていますm(_ _)m

綿を紡ぎたいけど紡げない、ちぎれる、糸にならない、そんな時に試して欲しいこと。紡ぐ動作と素材から綿を紡ぐ際のコツを考える(音声有・高画質視聴推奨) Tips for Cotton spinning

糸が千切れる主な原因と対処のまとめ

動画でお話したことをまとめると下図の通り。

この記事を書く時に思いついて作った図なんですが、、、動画撮影時に思いつけば動画内で使えたのに…その方がずっと判りやすくできたかも、と(汗)

まあでも、せっかく映像を見ながらの解説ができるのだから、あまり文字は多くない方がいいかなとも…。

動作の可視化・調整

動画内で使用していたスピンドルはわたいとやで販売している、編針と厚紙でできた簡易スピンドルです。

惜しみなく印をつけたり、シールを貼ったりできます^^;

スピンドルについてもう少しお知りになりたい方は、別記事を参照ください。

あと、動画の中で、たとえば一回転したら1cm引いてるように見えたからといって、同じように真似たら切れてしまうこともあるかもしれません。

それは、篠綿の状態や、紡ぐ糸の太さなどによって、撚りと引きのバランスは変わるため。

(2021.5.9 追記 スピンドルを選ぶとき、作る時に参考になるかもしれない動画をYouTubeに投稿しました。その際、この...
以前スピンドルについての記事を書いた時の3本。その後、見つけだされた2本。それらにチャルカのスピンドルを加え、計6本のスピンド...

ご自身の紡いでいる綿や糸を観察して、いろいろ調整してみてくださいね。

簡易スピンドル単体の販売ページはこちらです。

素材の最適化

綿の品種による違い

和綿と洋綿の違いについてはこちらの記事をどうぞ。

 Contents ヒト都合の使い分け&参考図書植物学上の違いわかりやすい見た目の特徴実の付き方・形状花葉・草姿・草勢などタネの大...

それぞれの綿の繊維のアップ画像は各綿のカテゴリーからご覧になれます。

定規の左)和綿以外 定規の右)和綿

綿の繊維の質

動画内で、未熟・歪(いびつ)な綿の繊維は天然の撚りも弱そう、紡げないことはないけど初めて紡ぐ綿としては推奨しない、とお話しています。

全体的に未熟だったり、一部が歪だったりいろんな綿があるかと思いますが、それはそれで集めて紡いでみると、紡ぎ感の違いなども判って面白いかもしれませんね。

畑で弾けず室内に放置していた綿たち。なんとか繊維にはなっていて使えそうなのだけ選別します。こうした未熟な実の場合、繊維が短い、天然の撚りがか...
収穫量が少なかった時は自分用に混ぜて使ってました

綿繰り器でタネと分けた綿の繊維に短い繊維も含まれてしまうという話も、以前書いた記事があります。

極細の糸を紡ぐわけでもない限り、それほど気にしなくてもいいと思うのですが、紡ぎ慣れないうちは意図せず極細になったりして、千切れることもありますよね💦

綿繰り器といえば、綿のタネ採りが楽になる、早くできる、キレイに繊維とタネに分けられるというとっても便利な道具です。 でも、この「キレイにとれ...

繊維の整え方

動画内で、手で解したのみ・密度不揃いの綿から紡ぐ様子と、カーディングされて密度の整った篠綿から紡ぐ様子をご覧いただいたかと思います。

篠綿の出来は、紡ぎやすさや紡げる糸に影響することは明らかです。

ただ、初めのうちは、整った篠綿で紡ぐ感覚を覚えて、慣れてきたら、手で解しただけの綿を紡いでみるのもおススメです。

綿の色合いをそのまま表現したような糸になるし、紡ぐ過程でも、いろいろ発見があるのではないでしょうか^^

昨年収穫の綿から、品種・色分けして紡いだ糸。画像は緯糸。これまたカードがけせずに紡いだので、ケバケバのデコボコです。 これから織り始め、同...

今回の動画は、作成中にバタバタ家の事があって、何となくまとまりが無いような感じになってしまった気がしていましたが、ブログ記事の上表でなんとかまとまったかな??(汗) 

紡げない初心者の方向け、となってはいますが、結構いろんなレベルの人に、様々なことを改めて認識していただけるような内容でもあるのではないか…と勝手に思っています^^;  


もしご自身で収穫した綿が未熟かどうか判らない、健全に開いた綿を見て触って紡いでみたい方には、わたいとやで栽培・収穫している実綿を上記STORESやCreemaで販売していますので、ご検討ください!

篠綿も、初心者の方が紡ぎやすいように整えたものを、キットや単品で販売しています。

画像などをご覧いただいて参考にしていただくのもよいかと。よろしくどうぞ!

【ご注文・質問前に確認いただきたいこと】○作品説明文の内容にご理解ご納得いただける方とのみお取引いたします。説明文を読まれない・取引ナビで連絡が取れない・対応が不誠実である等、お取引相手として適さない行為がなされた場合、購入者キャンセルとし、以降のお取引をお断りしますのでご了承ください。○作品や配送についてのご質問など...

ベランダ3年目の和綿 開絮の様子と寄付報告(追記あり)

今年で3年目のベランダの鉢植え和綿、現在開いた実は12個となりました。

もう最初の頃に開いた実などは落ちそうなんだけど、ギリギリ持ちこたえてる感じ?

摘まずに落ちてくるまで放置の予定。なんとなく(汗)

states of Cotton bolls of potted cotton in its 3rd year 20221105 ベランダ3年目の鉢綿の実の付き具合

台風が続けて来た際に折れた枝のふたつの実は、ひとつはキレイに開き、ひとつは小さく未熟な姿でした。

残りあと9個、どれもそこそこ重みもあり小さ過ぎでもないので、それなりの実が開きそうです。

ところで過去の画像を探して、この綿のルーツを見つけました。

この右手前の鉢。今の鉢の倍以上大きい鉢で、2株栽培していました。

枯れた後も根の冬越しに少し期待しつつ、そのまま残していたんだけど、冬の間に鉢を割ってしまいまして(汗)。

2020/8/21

手持ちの鉢が今の小さめのものしかなかったので、とりあえずそれに植え替えておいたのでした。

そもそも和綿の冬越しに期待していなかったし、鉢を増やしたくなかったので。それでも1株は生き残って、今年が3年目。

2021/1/18 右側の鉢の綿を植え替えた

2021年11月、昨年の今頃の記事はこちら。

タグ「ベランダ」で、3年目の今年の様子や、これまでの記事がご覧いただけます。

それと、この昨年の記事で寄付報告をしていますが、今年もすでにいくつかの団体に寄付を終えました。

これまで宿根で数年間、実をつけ続けたのは和綿ではありませんでした。 この昨年播種の和綿も、2年目を期待せず春頃小さい鉢に...

昨年と同じどうぶつ基金と、アニマルドネーション。加えて、今年初めて自然農法国際研究開発センターにも。

こうした寄附ができるのはSTORESCreema等で購入することで、私を支えてくださる皆様のおかげでもありますm(_ _)m

こういう形の支援の輪も、普通のことになるといいなぁ。使い途のワカラナイ税金払うよりずっといいんじゃないかと思うよ…。

11/30 追記 こちらの認定NPOにも少額寄附しました。

以前からこちらの活動は時々拝見していて、すごいなぁと思っていたので。

確定申告をすれば節税にもなるよ!

できれば地元でこういう団体が見つかればよかったんだけど…

北九州を拠点に、生活困窮者や社会からの孤立状態にある人々の生活再建を支援してる認定NPO法人です。

綿の木と花の色の変化に関する動画

綿の木の様々な部位が色づく様子を動画にして投稿しました。

通常の意味の「紅葉」から花の色変化の実験まで、内容がばらばらに感じられるかもしれませんが(汗)、「赤みがかる」繋がりでまとめた感じ。

…あんまり興味のある人はいないかな、マニアック過ぎるかなと思いつつ、以下動画の補足です。

綿の花と木の紅葉 ~葉や花色の変化・和綿の赤木と緑木について、つらつらと…若干マニアックな内容かも【部分的に音あり】

赤い木と緑の木という分類

動画でご紹介した「赤木」「緑木」については、たしか、古い文献『綿圃要務』などにも記載があったように記憶しています。

数年前には鴨川和綿農園の小冊子でも見かけました。

どちらも「緑」ではなくて、「青」でしたが。

日本で栽培が広まった4~5百年前の頃から、すでに赤く見せるアントシアニンが出やすい品種、出にくい品種があったということなのでしょうか。

綿好きなら知らない人はいないと思う鴨川和綿農園さん。以前発行されていた冊子『わたわたコットン』の創刊からの4冊は、私が畑をはじめた10年近く...
緑色の木と赤みがかった木 2012年8月1日の紫蘇(シソ)綿の画像。 この畝は全て紫蘇綿なのだけど、手前は赤みがかった木、その奥は赤みのない...

和綿以外の綿でも、赤味の強い品種があります。私が栽培しているものでは、緑綿と敦煌の白。

緑綿は赤木と緑木を分けて栽培しています。リンクの記事をご覧いただくと判るように、木も花の色も違います。

必ずしも同じものが同じようにできるわけではないのが植物。 緑綿の畝に、赤い花でない花が咲いているのに気づいたのは7、8年前。 茶綿でも混ざっ...

緑綿の緑木と赤木の繊維の違いはビミョーで、そもそも色も繊維質も不安定なので、どちらも様々似ているモノもあれば違いのハッキリしているものもあり。

敦煌の白は、2019年のスピニングパーティの際に譲られたタネです。翌2020年は播き忘れて、2021年に初めて栽培。栽培歴が2年目と短いのでまだ観察中です。緑綿よりも濃い暗い赤い実が印象的。

敦煌 2022/8/30

秋の紅葉としては、緑綿などの赤木はそもそも葉脈などに赤みのある葉に、そのまま赤い面積が増えていくような。

洋綿の緑木は赤と黄色が混ざってる感じ。

今年は、和綿はどちらも黄色くなってきてるけど、まだまだ緑。

緑綿の白花緑木の紅葉はじめ 2022/10/20

赤木と緑木があるからだからどうなんだ、と言われるかもしれませんが(汗)。ウチの自然農畑では、和綿の緑木は育ちにくいです。大島もシソの緑も。木はそれなりに育つけど、実の立派なものができにくい。小さかったり未熟だったり。もう5年以上になるけど、どちらもやはり今年もイマイチです。

つまり、その環境に合う合わないがあるのではないかと。赤木の和綿が育ちにくい畑では、諦めずに緑木を試してみるといいかもしれませんし、その逆もまた然りかと。推測ですけど。

もちろんその地方(あるいは似た気候の土地)に受け継がれてきた品種であることも、育ちやすさに関係しているのでしょうけど、どちらにしろ、やはり環境に適応していくまで2~3年はタネの採種と播種のサイクルを続けてみたほうがよいと思います。

赤くなってしぼむ花

日本植物生理学会のQ&Aで「ワタ アントシアニン」で検索して出てくる情報から考えると、綿の花が赤くしぼむのは、花びらの老化+日照という条件が揃ってこそ起きる現象のようです。

花びらの老化は、受精が完了し、不要になった花を落とすために起こるのだとか。

サクラはつぼみがピンクで、咲くと白っぽくて、 古くなってくると中心が赤くなるようです これはどう…

ワタは基本的に自家受粉で、開花したらほぼ確実に受精するなら、「老化」の方も確実。

というか、ずっと咲き続ける花は無いし、老化は受精未授精に関係なく起きるよね??(汗)

つまり、花が赤くなるための条件は、充分な日照があったかどうか、と推測できるわけで。

動画内で紹介・過去記事にもある実験でも、そのように考えられるわけです。

綿の花は基本的に開花後、徐々に赤みがかって、一日で閉じる。これは私の栽培している和綿もその他の綿も同じ。 1枚目の画像の左下がこれから開く...

でももし「基本自家受粉」という前提が間違っていたら、また違う推測が出きるかもしれません。

あらたな疑問…だらだらした話

基本自家受粉は間違いないと思いますが…でもそれなら、なぜあんな目立つ花が必要なんでしょうね…稲類や豆類のように目立たない花でもよさそうだけど??

基本自家受粉で遺伝的安定を選ぶけど、時々は他家受粉もして、一定の多様性を保つためとか??

主に一年草園芸草花を中心に、種子から育てる園芸を楽しんでいます。 近交弱勢について調べていて、疑問に…

数年同じ畑で同じ種を継いで栽培していると、徐々に実が小さくなるなどの話を聞きます。

土による連作障害も考えられるけど、自家受粉が続くことによる行き詰まりのせいという考え方もあるのかも…と思っていました(だからこそ大きい実を求めるならタネの選抜が大事かと)。

でもこのQAの回答を見るとそうでもなさそうだなぁと思えてきます…

高校で、メンデルの行った遺伝の実験について学びました。実験で用いられたエンドウの特徴のひとつに、「エ…

自家受粉が最適、もしくはベストではないにしろベターだから、自家受粉で生き続けてきたともいえるのかな??

まあワタは紀元前から人の手で選抜・交配が続けられてきた栽培植物なのでしょうから、ある程度、自然な流れに思えない部分があってもおかしくないような気もします。

綿の繊維の色の日照による変化

これについては調べきれてないので、自分で気づいて確認できていることだけメモしておきます。

茶綿の茶は日照によって濃くなる、と言われていますが、確かに私の栽培している茶綿は皆その傾向があります。

それが、本当に日照によるものなのか、アントシアニンによるものなのかは不明。

ただ、洗濯や使用を繰り返していると、普通に茶の色は薄くなっていきました。

12月まで待っても実が開かず、さらに持ち帰って室内で開くのを待つこともせず、畑に木ごとそのまま放置した実のなかで、春にキレイに開い...

緑綿の緑は日照によって薄くなる。

これも明らかにそうなんですけど、日照だけが原因なのか、酸化など他の要素もあるのかはワカリマセン。

「緑綿ばらえてぃ」の記事では、さまざまな実の色をご紹介しましたが、こちらは、その色の変化についての記事です。 日照か酸化か経...

綿の木の剪定・整枝

動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。

ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む方もいらっしゃるのではないかと。

なぜかというと、収穫期も中盤を過ぎたというのに、綿の木はまだまだ新芽を伸ばし、花を咲かせ続けるから。

綿花の生育が旺盛過ぎ!剪定したほうがいい?どんなふうに整枝する?ハマキムシにやられた葉は切り落としていいの? 綿の木の構造から考えます Cotton pruning【音声有・後半虫注意】

でも今の時期に開花しても、これから気温は下がる一方で、成長は鈍化、霜が降りれば木は枯れてしまいます。

収穫できるかもわからない新梢等には見切りをつけて、今、既にある実に注力してほしいと思うわけで。

9/28の綿畑

ただ動画でもお話したように、むやみに葉や枝を落とすのではなく、綿の木の構造を観察し、今ある実、収穫したい充実しかけの実に影響が少ないように剪定することを考えました。

すごく大雑把に表現すると、綿の木は、基本的に【幹→葉→枝】と成長し、下図のような姿になる。枝からも同様に【枝→葉→花】…という感じ。それをまたまた大雑把にまとめて、以下のようなセットと想定しました。

  • 葉1枚、枝1本
  • 葉1枚、実1つ

もちろん、きっかりこのセットの中でしか水分養分のやり取りをしていないわけではなく、周辺で補い合っていると思いますが、実の充実のために、その近い位置の葉が重要なのは間違いないと思います。

鉢栽培などミニサイズの場合、この草姿にはなりにくく、【幹→葉→花】が多い。
逆に大きくなりすぎると草姿が乱れすぎて判りにくいので、初期からよく観察する

つまり、完熟して欲しい実の根元の葉、実の付く枝の根元の葉、同じ枝の葉などはできる限り残した方がよいだろうと考えて整枝をしています。

具体的に私が落としている枝や葉の例としては、以下のようなものです。

  • 隣の綿の木(又は別の作物等)を日陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉
  • 幹の上方についていて、下方の実・葉を陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉

あとは、上の簡略図右側の②赤い枝。①が先に出てある程度育ったころ、登場する側枝。追い側枝みたいな?

これも日照や時期を考慮してカットしたり残したりしています。

似たような感じで、充実中の実の根元から更に葉と蕾が出てくることもあり、これも同様に処理。でも大体こちらは落としてしまいます。間引きですね…。

収穫したい実にとって重要な葉であれば、ハマキムシに巻かれた葉も落とさずに開いて残す。

現在の綿の木の剪定・整枝はこんな感じでやっています。

剪定や摘芯について以前書いた記事もありますが、方法自体はあまり変わってないかな。

とはいえ、これも摘芯と同じで、実際どうなのか判りません。

だって、剪定・整枝したかしないかで、必ずしも完熟までいける実の増減に影響があるのか、本当には検証できないのですから…(少なくとも私には)。

ベランダの洋綿の花が先週からようやく開花。 畑の花と比べると、うちのプランターの綿は、たいていこんな素朴な?貧相な?(汗)花。木も貧相な感...
摘芯すると収穫量が増えるといわれてますが… 本当のところはわからないのではないかと私は思います。 実際には同じ個体...