剪定一覧

綿の根と不耕起と支柱の関係についての仮説

綿のタネ播き時期真っ只中ですが、成長後の支柱と土と根について、思うところを記録しておきます。

土の状態についての仮説も入るので、逆にもう少し早く、種まき時期の前に書いたほうがよかったかなと思いつつ…

支柱を立てる予定の方にはまだ間に合うか?何かしら参考になれば幸いです!

支柱不要

ウチの綿畑では支柱を使っていません。周囲になにもない台地のような場所で、風は強め、乾燥がちな土ですが、最初期から使わないと決めていました。メンドクサイので💦

強風や実の重みで傾いてきた木に、添えるように刺すことはありますが、それも100本以上あるなかの数本です。

それら添え木が必要になる木も、年々少なくなってきています。

その理由と考えられるのは、主に以下2点。

  • 草を残す不耕起の土
  • 支柱が必要にならないような調整
2022年のご近所実験畑の河内和綿

ちなみに傾いた木は、まず根元周りの動いてしまった土を戻すように踏み固めます。

幹が傾くのは幹とつながる根が動いてしまっているから。浮いて動いてしまった土や根を、自然に元に戻るように、根と土がシッカリ密着するように。

これで大体落ち着きますが、それでもだめな時は、根に当たらない角度で、支えるように斜に棒を刺します(前画像&後述)。

Press down floating soil to straighten out cottonwood trees tilted by strong winds 2022.9 強風による傾きの矯正

不耕起―耕さない土

まず、土の状態は固いとか柔らかいとか、一言では表現できませんし、実際に触ってみなければ伝わらないことも多いのですが、その前提で、言葉で表現してみます。

綿畑は借り始めた約14年前に一度耕したというかスコップで中途半端に💦起こしてから、耕していません。

始めた頃はカチカチで固かった場所も、今は比較的柔らかめ。

どのくらいの柔らかさかというと、大きいスコップを刺しこめば、30~40cmはカンタンに入るくらいです。

逆に、その先を掘るのはまだタイヘン。

Natural Cotton Garden soil softness 20230504 自然農畑の土 柔らか加減 通路→畝・畝
私はどちらかというと非力なほうです

表層30~40cmは、この10年以上の間、抜かない根や積まれた雑草を虫や微生物などが分解することでできた土だと思います。

土の中で起きたこと…根があった場所は空洞になり…この辺の詳細は自然農の本等をご参照ください💦

でも本当は何が起きているのか、土の中では観察もできず、実際には判りません。

2020年の播種の様子→ 私の綿の播種方法は一般的ではありません…以下の記事をご覧くださいその他栽培や作品の記録は以下のブログ・チャンネルをどうぞ!

しかし見える部分でいえば、昨年(収穫量は別にして)それなりの高さに育ったわりに傾く木が少なく、添木もほぼ不要でした。

それは台風が少なかっただけでなく、今の土の状態とウチの綿の根が、バランスのよい状態だったのかなとも思います。

主に草の堆積でできてきたウチの畑の土は、表面近くは柔らかめで、深くなるにつれ固めなのではないかと予想します。

その部分まで根が伸びて、錨の様に、固めの土にしっかり食い込めれば、支柱が無くても倒れにくいのかもしれません。

つまり支柱が無くてもしっかり直立しているためには、土が柔らかすぎるだけでもよくないのではないかと。今のうちの綿畑の土は、綿の生育初期には根を伸ばしやすい柔らかめの表層・中期に固めの深層に届くという、綿が支柱無しでいられるためにはちょうどよい状態なのかもしれません。

更にウチの綿畑では草も残しています。風に吹かれて綿の幹が揺れても、周囲の草やそれらの根があるおかげで、根元の土が多少は動きにくいのではないかとも思います。

木の大きさ・形・重み

支柱を立てずに済ませるには、土の状態以外にも、まず綿の木自体を大きくしすぎないこと。この方が手軽です。

樹形を摘芯や剪定で、バランスよく倒れにくい形を保つように調整します。

四方に伸びる自然な樹形、いわゆる円錐型? とにかく全体にバランスよく。

動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。 ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む...

更に、ひと枝にいくつの実まで、一本の木に何本の枝まで…など、その木の状態に合わせて調整していくと、細い木にたくさんの実が付き過ぎて倒れやすくなる、ということは少なくなるのではないでしょうか。

これは私も(貧乏性)できないのですが…ついた実を間引く…ですね💦

でも今年はちょっとやってみようかと。人工的な摘果を。私の場合は、倒伏対策ではなく、量より質を期待して、ですが。

柔軟な和綿の木

これも仮説ですが、和綿の木と和綿でない、いわゆる洋綿の木を比べると、和綿の方がたわみやすい、しなやかなのではないかと。

以前の記事にも書いたのですが、和綿の実が下を向くのは、綿実の重みを受けて、実の付け根の枝のしなる性質のためだろうということです。

台風後の畑で傾いた棉の木を起こしながら、あらためて和綿とそれ以外の木の違いを意識する。 和綿の実は下を向く傾向がある。それは和綿の実と枝を繋...

この性質は木自体、幹や枝などにもあるのではないかと。だとしたら、本来比較的、強風にも耐えやすいはずなのですが、それも育て方次第かもしれない、というのが、次の項。

昔の文献にある和綿栽培法

江戸時代の農業書『綿圃要務』からのお話です。

今回あらためて検索したら、よく参考にさせていただいている木綿庵さんのサイトに『綿圃要務』の現代語訳付きPDFへのリンクがありました(リンク先ページの少し下)。

以前もどこかで読んだのですが、忘れているので💦、このかなり詳しく当時の栽培方法が書かれている文献が現代語訳付きで見られるのは大変ありがたいですm(_ _)m

大和(奈良県)の綿作 - 奈良県天理市で綿作りを通して不登校、ひきこもり、うつ、対人恐怖症など心が閉じこもりがちな人たちを支援する木綿庵

『綿圃要務』(栽培編)にある綿摘みの挿絵では、木の高さは膝上~腰程度。

密植にみえるけど「5尺に10本」とある。一畝2条の約1.5m? だとすると、約30cm間隔? 1本からの収穫は10個だって…。

そうすると、もともと和綿は、大きくしすぎたり、一本からたくさん収穫を求めるものではないのかも。

ヌカだけでも大きくなりすぎ?

でも、ウチの畑では無施肥でも結構大きくなる木もあって、小さく密植を目指したりもしたけど、なかなか難しいです。『綿圃要務』では肥料やってるみたいなんだけど、挿絵はあの小ささ…?今の和綿の大きさは『綿圃要務』時代から品種選抜が進んだ結果なのかな??

支柱を立てるなら

支柱が必要になるくらい大きく育てたい場合は、支柱は最初から、播種時又は双葉時期からあった方がよいかと思います。

根を傷つけないためです。

綿の木のすぐ隣に真っすぐ立てるタイプの支柱なら、種まき時期に立ててしまうのが安心かと。

support for cotton tree 2022.8 耕された土で肥料も与えられ大きく育った和綿は、強風と重みで傾いて、添木が必要になった
前年は耕されていたであろうご近所畑の和綿(2022)

角度をかえて斜に立てるなら、ある程度成長した後でも大丈夫です。が、まぁ実際わたしは後者の方法しかやったことがないので💦 あまり参考にならないかもしれません。

耕す方法も、ビニールマルチをはる方法も、生育が早まるかもしれないけど、根は弱くなるかもしれません。雑草管理は楽でしょうが、土は痩せるかもしれません。

播種のタイミングと一緒で、栽培方法も一長一短、いろいろあります。

できれば耕した畝と耕さない畝など、同時期にいろんな栽培方法を比較してみて、自分に、土地に、栽培したい綿に合う栽培方法が選べるといいのではないかと思います。

比較実験をされている方がいらしたら、ぜひ拝見したいので、もし共有されている情報などがありましたら、お知らせください^^


綿の木の剪定・整枝

動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。

ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む方もいらっしゃるのではないかと。

なぜかというと、収穫期も中盤を過ぎたというのに、綿の木はまだまだ新芽を伸ばし、花を咲かせ続けるから。

【綿栽培】綿花の生育が旺盛過ぎ!剪定したほうがいい?どう整枝する?ハマキムシにやられた葉は切り落としていい? 綿の木の構造から考える!Cotton pruning【音声有・後半虫注意】

でも今の時期に開花しても、これから気温は下がる一方で、成長は鈍化、霜が降りれば木は枯れてしまいます。

収穫できるかもわからない新梢等には見切りをつけて、今、既にある実に注力してほしいと思うわけで。

9/28の綿畑

ただ動画でもお話したように、むやみに葉や枝を落とすのではなく、綿の木の構造を観察し、今ある実、収穫したい充実しかけの実に影響が少ないように剪定することを考えました。

すごく大雑把に表現すると、綿の木は、基本的に【幹→葉→枝】と成長し、下図のような姿になる。枝からも同様に【枝→葉→花】…という感じ。それをまたまた大雑把にまとめて、以下のようなセットと想定しました。

  • 葉1枚、枝1本
  • 葉1枚、実1つ

もちろん、きっかりこのセットの中でしか水分養分のやり取りをしていないわけではなく、周辺で補い合っていると思いますが、実の充実のために、その近い位置の葉が重要なのは間違いないと思います。

鉢栽培などミニサイズの場合、この草姿にはなりにくく、【幹→葉→花】が多い。
逆に大きくなりすぎると草姿が乱れすぎて判りにくいので、初期からよく観察する

つまり、完熟して欲しい実の根元の葉、実の付く枝の根元の葉、同じ枝の葉などはできる限り残した方がよいだろうと考えて整枝をしています。

具体的に私が落としている枝や葉の例としては、以下のようなものです。

  • 隣の綿の木(又は別の作物等)を日陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉
  • 幹の上方についていて、下方の実・葉を陰にしてしまう(実の付いていない)枝や葉

あとは、上の簡略図右側の②赤い枝。①が先に出てある程度育ったころ、登場する側枝。追い側枝みたいな?

これも日照や時期を考慮してカットしたり残したりしています。

似たような感じで、充実中の実の根元から更に葉と蕾が出てくることもあり、これも同様に処理。でも大体こちらは落としてしまいます。間引きですね…。

収穫したい実にとって重要な葉であれば、ハマキムシに巻かれた葉も落とさずに開いて残す。

現在の綿の木の剪定・整枝はこんな感じでやっています。

剪定や摘芯について以前書いた記事もありますが、方法自体はあまり変わってないかな。

とはいえ、これも摘芯と同じで、実際どうなのか判りません。

だって、剪定・整枝したかしないかで、必ずしも完熟までいける実の増減に影響があるのか、本当には検証できないのですから…(少なくとも私には)。

ベランダの洋綿の花が先週からようやく開花。 畑の花と比べると、うちのプランターの綿は、たいていこんな素朴な?貧相な?(汗)花。木も貧相な感...
摘芯すると収穫量が増えるといわれてますが… 本当のところはわからないのではないかと私は思います。 実際には同じ個体...

最近の畑作業とか

ベランダの洋綿の花が先週からようやく開花。

畑の花と比べると、うちのプランターの綿は、たいていこんな素朴な?貧相な?(汗)花。木も貧相な感じだから、節約しているのかな。

もちろんできる実も畑のと比較すると小さめ。今年は摘果して観察する予定。

畑では多すぎる蕾や遅く咲く蕾を落としていたけど、あまり観察はできなかったし、摘果の効果はわかりにい。

今年のベランダの綿は成長が結構揃っているので、無摘果株と摘果株で比較できそうかなと期待している。

いくつか大きく育っている畑の綿の木を剪定。画像は毎年やってる実家の綿の剪定後。

幹から出た最初の結果枝の根元から、再度時期遅れで出てくる枝をカット。

ここ数年なんとなくこのやり方をしていたが、先日読んだ資料にも似たようなことが書かれていた。

この時期遅れで出てくる枝からも蕾がつくけど、たいてい栄養も最初の結果枝に比べると豊富ではなくなるし、時期的にも寒さがやってくるので、良い実が期待できないとのことで、枝自体を剪定するらしい。他の、既に膨らみつつある実のためにも。

(綿の摘芯と剪定についてはこちらの記事もどうぞ!)

枝先も摘芯して、これから咲く花の蕾も木の状態を見ながら落としていく。

台風で傾いた木を起こすので手一杯なのに、今週から収穫もぽろぽろ始まって何だか忙しい。

でもそういえば今年は葉巻虫被害が少ないような?全くないわけではないけど、まだそれほど目立たない。

これからなのか、木が強く、虫を寄せ付けにくくなったのか?今年は順調に育ったオクラが身代わりになってくれたのか。オクラのほうが葉っぱが大きいから巻きやすい? いやいや大き過ぎてもね?


綿の育て方1 開花まで

<Ⓒ2014 旧わたいとやHP>

栽培方法は人それぞれ、土地の環境、土の構造によって様々です。正解はわかりません。

基本的には他の作物と同様にお考えいただき、ご自身で様子を観察しながら工夫して、少しずつでも年々栽培を続けられるとよいと思い、その際に何かしらお役に立てればと記録しています。

また、栽培方法や考えなどは日々更新されますので、タグや検索で日々の記録もご確認いただけますと幸いです(このページも徐々に追記更新予定)。

ちなみに日本では一応、栽培自体が法律違反になっている綿の品種があります。詳細はこちらです。知らずに育てたり販売している方も見受けますので、購入・譲渡の際にはご注意ください。

開花以降は別記事へ

<Ⓒ2014 旧わたいとやHP> 開花までは「綿の育て方1~開花まで」をご覧ください。 Co...

畑の基本情報・自然農自然栽培

私は綿栽培の開始時(2008年)からずっと、無農薬・ほぼ無施肥(施肥歴の記事はこちら)・不耕起草生で育てています(参考文献・リンクカテゴリーにある徳野雅仁氏の本がきっかけ)。もともと雑草畑だったり畦道だったりした土地で試行錯誤しながらの栽培でした。

以下のような畑とは、成長過程や速度が違うと思います。

○ 毎年耕起、耕して一時的に土を柔らかくしている
○ 肥料をやり続けている
○ 黒マルチで土を被膜している

わたしは、上記のことを、していません。それを踏まえて、参考になるところ、ならないところ、ご自信で判断してこの情報を利用してください(無断転載・引用等禁止・リンク時出典記載必須)。

栽培は埼玉県南部と茨城県西部(2022以降わずか)。採種地は埼玉県南部の畑です。

綿のタネ

タネは油分を含んだ産毛に包まれていて、水に浸してもなかなか沈みません。

綿の栽培方法として、播種前に一晩水に漬けると言われていますが、しっかり浸水させるには、重石をする、ビニールに入れる等、何かしら工夫が必要になります。

ヒトの手で水に浸すのは、水分を吸わせてタネの発芽を促す為、発芽時期を揃える為。

播種直前に灰をまぶすのは、タネ同士を離れやすくする為と、アルカリで水分を浸透しやすくする為だそうです。

現在私は浸水させず、そのまま播種しています。

栽培を始めて数年は浸していましたが、播く面積から播種量を計算して浸しておいても、実際畑で播くと余ったり少なかったりするし、追加播種する分は、浸していなくても十分発芽していたので、余計な手間をかけるのは止めました。

追記 発芽実験動画&記事

思い付きで始めた実験、意外な、面白い結果になりました。 何度かに分けていますが、実験の方法は同じ。キッチンペーパ...
Table of Contents浸水タネと無浸水タネの発芽日数の差タネ殻をかぶったままの発芽今回の実験のふりかえり 浸...

綿のタネまき

種の大きさの3倍程度の深さに播き、土をかけ少し強めに押えています。

土と密着していたほうが水分を保ちやすいのと、強い根を期待してのことです。少しへこませて、溝になるようにしておくと水分を保ちやすいかと思います。

発芽適温は20~25度といわれることが多いですが、洋綿向けの情報なのか和綿向けの情報なのか不明です。

私は最低気温が12度を超えて、もう降霜の心配がなくなる頃に播いています(畑に行ける日程の都合も考えて)。霜が降りると枯れてしまいます。蜜柑の花が咲く頃、という情報もあります。

適温になっていないうちは、発芽まで日数がかかります。

追記 タネ播きについての動画を投稿しました→まずはこちらの記事からどうぞ!

虫1

発芽直後に双葉をかじられたり、穴を開けられたり、根を食われたりして枯れてしまうことがあります。

左画像程度なら光合成ができるので復活することもありますが、右の画像のようになってしまっていたら、諦めて追加播種します。

間引き

 交雑させたくない和綿同士、洋綿同士は畝を挟むなどして離して播きます。播種時の株間は10~30cm。私は筋播きです。

株間は、その土地の性質や、風の当たり具合、又は高く育てるか、低く横に育てるかなど自分の希望も考慮して決めればいいと思います。後はタネの量と、畑の広さと相談。

ウチは風の強い乾燥気味の畑なので、全体的に背は低めに育ててます。洋綿は大きく横に枝を伸ばす傾向があるので、株間は若干広め、和綿は密植気味。

間引きが苦手な為もありますが、お互い支えあってもくれるだろうし、葉に日照があるような間隔さえあればよいかと。

本葉2、3枚まで育てば虫のせいで枯れる心配は少なくなるので、本格的な間引きはこの頃始めています。

移植

時々、とても元気がよくていい苗がずらっと並んでいる箇所、虫に食われまくった箇所、貧弱な苗ばかりの箇所があって、育ちのよい苗を移植したくなります。

綿の根は直根性で地下に真っ直ぐ伸びるので、その形を崩さないように、周りの土を一緒に、土が湿って形を保てるような状態のときに移植しています。

あまり根が育ちすぎてしまうと移植ゴテではもう移植は難しいと思います。

地上部が小さいからといって根が小さいわけではなく、根が育って、それから地上部が大きくなっているとか。植物は、地下の姿が地上の姿と連動しているのだそうです。

この時期の綿はあまり成長が見られませんが、根を伸ばしているのかもしれませんね。

移植をすると土を動かすことになり、土の中の様々な沢山の生き物の環境を壊すので、できるだけ移植はしたくないのですが。。

追記 移植についての動画を投稿しました→まずはこちらの記事からどうぞ!

摘芯

摘芯すると収穫量が増えるといわれているようですが、実際比べることができていないので、本当かどうか、わかりません。

摘芯しないで高く育ったとしても、実は同じ数だけつけたかもしれません。

たくさんついた蕾が落ちることがあるのは、生理落果だとすれば、植物が自分自身で賄える量の調整をしているのであり、高く育とうが横に育とうが実の数はそれほど変わらない気もします。

でも、横に枝を伸ばすのより、高く伸びて更に枝をつけるのだとしたら、既にある枝先に実をつけるだけの方が、植物にとっては楽なのかもしれませんし。。

なにより、原産地といわれている地域と違い、日本の多くの栽培地では霜が降りるまでに綿の実がある程度熟す段階までいってもらいたい。

いわゆる栄養成長、木の成長の方にいつまでも力を注ぐよりは、ある程度木が大きくなったら、さっさと生殖成長へ移行してくれたほうがよさそうな気がしますが…。

とくに私の畑は全体的に生育速度が遅く、背も高くならないので、この時期の摘心はほとんどしません。大きくなり過ぎそうな時と、それなりに育った株に蕾がたくさん現れ始めたら、もう上には大きくならなくていいよ、という意味で頂芽を摘心するくくらいです。

あとは、秋口に出てくる新芽を摘んだり、蕾を摘んだり。もう今から木が大きくなったり開花したりしても、年内に収穫できると思えない時に。

摘芯と選定については別記事に、より詳細に書いています。また、摘芯の様子を記録した動画もこちらに。よろしければご覧ください。

長くなりましたので、開花以降は別記事にしましたm(_ _)m

摘芯すると収穫量が増えるといわれてますが… 本当のところはわからないのではないかと私は思います。 実際には同じ個体...

綿の摘芯と剪定 摘芯すると本当に収穫量が増えるのか?

摘芯すると収穫量が増えるといわれてますが…

本当のところはわからないのではないかと私は思います。

実際には同じ個体・環境での比較はできないからです。もし同じ土地で、同じ栽培方法で数年かけて、検体もある程度の数を使って実験をしたら、その土地・栽培方法での傾向は判るかもしれません。

でも、それが他の土地で、違う栽培方法の場合は、同じ結果が出るとは限らないと思います。

実家畑の摘芯済和綿

「綿の育て方1」の記事にも書きましたが

摘芯しないで高く育ったとしても、実は同じ数だけつけたかもしれません。

せっかくたくさんついた蕾が落ちる現象を生理落果だとすれば、植物自身が自分で賄える量の調整をしているのであり、高く育とうが横に育とうが、実の数はそれほど変わらない気もします。

でも、横に枝を伸ばすのより、高く伸びて更に枝をつけるのだとしたら、既にある枝先に実をつけるだけの方が、植物にとっては楽なのかもしれません…。

<Ⓒ2014 旧わたいとやHP> 栽培方法は人それぞれ、土地の環境、土の構造によって様々です。正解はわかりません。 基本的には...

摘芯がつぼみをつけるきっかけを作る?

摘芯すると、栄養成長(木や葉を大きくする活動)から生殖成長(タネを残すための活動)へ移行する、という方もいますが、何か根拠があるのでしょうか?

実際は、摘芯しなくても、時期がくれば蕾をつけます。少なくともウチの綿はそうです。蕾をつけて実が大きくなった後も、木は大きくなり、脇芽も増えていきます。

秋が深まり、夏に開花した実の収穫がひと段落ついたかなという頃にも、まだ新芽が出て、蕾がついて、開花しています。栄養成長を止めたようには思えません。

綿は日本では一年草扱いですが、元は木ですから、一年草のような生殖成長への切り替えがあるのかどうか、そのあたりも疑問です。

何らかの条件が満たされたときに蕾をつけ始めるけれど、木や葉の成長も引き続き行われています。「栄養成長」は「生殖成長」が始まっても続行しているのではないかと思います。

つぼみをつけ始めるきっかけは、温度かもしれないし、日照時間かもしれないし、それらの複合条件かもしれません。その条件の中に、摘心という要素も含まれているかもしれません。

植物とは常に変化し続ける不確かなモノ。ヒトの話や本の情報を鵜呑みにせず、とにかく自分の目で観察することが大事だと、常に思います。

私が摘芯する際の目的と、綿の剪定の仕方

摘芯するのは主に背を低く保つ為。あまり大きくなりそうにない時は摘芯しません。

剪定も、側枝が増えすぎて、最初の側枝の葉に日が当たりにくくなったり、隣の木と重なってきたりしたら、後から出てきたほうの側枝(実の付き方が最初に出てくる枝と違う)を剪定する程度。自己流です。

この後から出る側枝には、上の画像のように強く出てくるものと、次の画像のように、さほど強気でない(?)ものがあるようです。

秋が深まってからは、この先つく蕾が、霜が降りる前に完熟するか?という思いもあり、新芽も蕾も摘んでしまいます。

ベランダの洋綿の花が先週からようやく開花。 畑の花と比べると、うちのプランターの綿は、たいていこんな素朴な?貧相な?(汗)花。木も貧相な感...
動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。 ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む...
メヒシバだらけと言っても、いろんな大きさのメヒシバがあります。今の季節だとカヤツリグサやエノコログサ、スベリヒユやヨモギ、カタバミ、ドクダミもなども生えていますが、なかでも小さめのメヒシバがとても助かる存在だというお話をしています。この動画についての補足記事はこちらです。