摘芯一覧

2024年6月の綿畑の様子

6月の作業は移植と摘芯と草管理。

といっても、これまでも記事や動画で記録してきたことをやっているだけ。

なので今回の動画では、前半で過去の摘芯その後をまとめ、後半は花特集💦

【自然農・綿栽培2024】2024年6月の作業・畑の様子 摘芯&綿畑の花

畑で栽培している・残している花は主に…

  • 勝手に生えてくる
  • 背が低めか這性
  • 細めの草姿なら背が高くてもOK

あとはやはり自分のその時の好み!花があると和めるし、周りの人も同じだと思う…


一方で綿の花、今年初開花は7/2和綿の茶。

【綿栽培2024/自然農】7/2 和綿の茶の開花 まだ30cm程度の木 花も小さい

昨年と一昨年と比べると約10日早い。

で、毎年のことだけど、木がまだ小さいうちの蕾は小さめで、この先なる実も当然小さかったり、開いた房が歪だったりする。

実を形成するにはまだ栄養不足なうちについた蕾なのかなと。

Opening Asian Cotton boll. The first boll is often incomplete 20220829 河内木綿の開絮 第一果は不完全な実になる傾向あり
2022/8/29 河内和綿の第一果

開花が盛んになる頃にも蕾や花、実が落ちることがあって、綿の木自身による生理落果もあるのかと思っていたけど、ならばそれより前に人口摘果をしてみようかと。

最初につく実は小さいことに加え、木が育つにつれ陰になり、日も当たりにくい。

高さ・葉の数も同等に見える2本を選んで比較

それらの実を先に落としておいたら、その分、後の生理落果は減るかも??と。

基本的にあまり手をかけたくないのだけど💦 数年前からいつか一度試してみようと思っていたことだし。

今年はうちの畑にしては全体的に生育が少し早いので、試して観察してみようと思う。

7/2 白花緑 摘芯後・脇芽登場・蕾も続々

〇 7月中旬までは蕾の生成よりも木の成長に勤しんでもらう木を選抜し、蕾を落とす。

〇できるだけ人口摘果の有無を比較できる木があるものを選ぶ。

…でももうかなり蕾がチラホラしてきたので、間に合えば、ね💦


動画内で紹介した、摘芯有無比較、その後の実を数えた追記のある記事は左記(下記)。

動画内で紹介できなかった移植についてもその下の記事からどうぞ!

摘芯についての私の考えは以前の記事と変わらず、必ずしも一概に、摘芯した方が収穫量が増すとは言えないと思っています。 ...
先日投稿した動画では少し判りにくかったかなと思ったので、新たに画像だけ撮影しました。 先週畑に行った際にまた少し移植をして、その時に。 動...

2023年6月の綿

6月の綿畑の綿

最近、事情があって遠くの綿畑に行けない週ができてしまって、10日ぶりの畑、というのが増えそうです。

これまでより多くの草だらけの自然農らしい(?)畑の風景をお届けできるかと思います💦

自然農の綿畑6月/草整理・植え替え・摘芯などの作業の様子とナスタチウム・藍・ステムレタスなど畑の植物

今回の動画で紹介した移植や摘芯・草に関する内容は以前の動画でも扱っています。

今回投稿した動画の概要欄にリンクを残してありますので、ブログ記事とあわせてそちらもよかったらご覧ください!

よく検索される事柄についての記事へのリンクをまとめました。随時更新予定です。 Table of Contents綿の栽培方法...

実験用ご近所畑の綿

ご近所畑の方は、夏野菜など収穫物がそれなりにあるのもあって、週1~2回は行けてます。

こちらの綿も大きくなっているものは、摘芯済。綿畑同様、背を低く抑えたいのですが、ちょっと心配でこまめにチェックしています。

Cotton flower buds 20230630 茶綿と緑綿のつぼみ

なぜなら、この畑では昨年から引き続き野菜類に綿実油粕を撒いているので、その肥料分を吸ってしまって大きくなりすぎないように。

とはいえ木は大きくてもまだ30cm程度。でも、つぼみが2つ見えてきて…この木の状態で賄えるのか疑問もあり、このつぼみは落とそうかな?と思ってたり。でも葉の数は結構あるんだよな~

6/30 タナ綿の茶

ベランダの綿

発芽実験に使った綿をベランダに植え付けたのですが、虫に喰われたりなんだりで、あまり生き残っていません💦

画像は生き残った中でも大き目のモノ。小さな蕾がついてひとまず一安心。

6/29 発芽実験に使った和綿

去年大きく育った和綿は、4年目の今年は新芽をすこーし見せたものの、大きくはならず…。

植え替えてもみたのですが、やはり昨年で疲れ切ったのか、枯れてしまったようです。残念。

今年で3年目のベランダの鉢植え和綿、現在開いた実は12個となりました。 もう最初の頃に開いた実などは落ちそうなん...

綿の根と不耕起と支柱の関係についての仮説

綿のタネ播き時期真っ只中ですが、成長後の支柱と土と根について、思うところを記録しておきます。

土の状態についての仮説も入るので、逆にもう少し早く、種まき時期の前に書いたほうがよかったかなと思いつつ…

支柱を立てる予定の方にはまだ間に合うか?何かしら参考になれば幸いです!

支柱不要

ウチの綿畑では支柱を使っていません。周囲になにもない台地のような場所で、風は強め、乾燥がちな土ですが、最初期から使わないと決めていました。メンドクサイので💦

強風や実の重みで傾いてきた木に、添えるように刺すことはありますが、それも100本以上あるなかの数本です。

それら添え木が必要になる木も、年々少なくなってきています。

その理由と考えられるのは、主に以下2点。

  • 草を残す不耕起の土
  • 支柱が必要にならないような調整
2022年のご近所実験畑の河内和綿

ちなみに傾いた木は、まず根元周りの動いてしまった土を戻すように踏み固めます。

幹が傾くのは幹とつながる根が動いてしまっているから。浮いて動いてしまった土や根を、自然に元に戻るように、根と土がシッカリ密着するように。

これで大体落ち着きますが、それでもだめな時は、根に当たらない角度で、支えるように斜に棒を刺します(前画像&後述)。

Press down floating soil to straighten out cottonwood trees tilted by strong winds 2022.9 強風による傾きの矯正

不耕起―耕さない土

まず、土の状態は固いとか柔らかいとか、一言では表現できませんし、実際に触ってみなければ伝わらないことも多いのですが、その前提で、言葉で表現してみます。

綿畑は借り始めた約14年前に一度耕したというかスコップで中途半端に💦起こしてから、耕していません。

始めた頃はカチカチで固かった場所も、今は比較的柔らかめ。

どのくらいの柔らかさかというと、大きいスコップを刺しこめば、30~40cmはカンタンに入るくらいです。

逆に、その先を掘るのはまだタイヘン。

Natural Cotton Garden soil softness 20230504 自然農畑の土 柔らか加減 通路→畝・畝
私はどちらかというと非力なほうです

表層30~40cmは、この10年以上の間、抜かない根や積まれた雑草を虫や微生物などが分解することでできた土だと思います。

土の中で起きたこと…根があった場所は空洞になり…この辺の詳細は自然農の本等をご参照ください💦

でも本当は何が起きているのか、土の中では観察もできず、実際には判りません。

作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

しかし見える部分でいえば、昨年(収穫量は別にして)それなりの高さに育ったわりに傾く木が少なく、添木もほぼ不要でした。

それは台風が少なかっただけでなく、今の土の状態とウチの綿の根が、バランスのよい状態だったのかなとも思います。

主に草の堆積でできてきたウチの畑の土は、表面近くは柔らかめで、深くなるにつれ固めなのではないかと予想します。

その部分まで根が伸びて、錨の様に、固めの土にしっかり食い込めれば、支柱が無くても倒れにくいのかもしれません。

つまり支柱が無くてもしっかり直立しているためには、土が柔らかすぎるだけでもよくないのではないかと。今のうちの綿畑の土は、綿の生育初期には根を伸ばしやすい柔らかめの表層・中期に固めの深層に届くという、綿が支柱無しでいられるためにはちょうどよい状態なのかもしれません。

更にウチの綿畑では草も残しています。風に吹かれて綿の幹が揺れても、周囲の草やそれらの根があるおかげで、根元の土が多少は動きにくいのではないかとも思います。

木の大きさ・形・重み

支柱を立てずに済ませるには、土の状態以外にも、まず綿の木自体を大きくしすぎないこと。この方が手軽です。

樹形を摘芯や剪定で、バランスよく倒れにくい形を保つように調整します。

四方に伸びる自然な樹形、いわゆる円錐型? とにかく全体にバランスよく。

動画はふた月ほど前に投稿したのですが、記事を書いていませんでしたので改めて。 ちょうど今の時期頃にまた剪定を悩む...

更に、ひと枝にいくつの実まで、一本の木に何本の枝まで…など、その木の状態に合わせて調整していくと、細い木にたくさんの実が付き過ぎて倒れやすくなる、ということは少なくなるのではないでしょうか。

これは私も(貧乏性)できないのですが…ついた実を間引く…ですね💦

でも今年はちょっとやってみようかと。人工的な摘果を。私の場合は、倒伏対策ではなく、量より質を期待して、ですが。

柔軟な和綿の木

これも仮説ですが、和綿の木と和綿でない、いわゆる洋綿の木を比べると、和綿の方がたわみやすい、しなやかなのではないかと。

以前の記事にも書いたのですが、和綿の実が下を向くのは、綿実の重みを受けて、実の付け根の枝のしなる性質のためだろうということです。

台風後の畑で傾いた棉の木を起こしながら、あらためて和綿とそれ以外の木の違いを意識する。 和綿の実は下を向く傾向がある。それは和綿の実と枝を繋...

この性質は木自体、幹や枝などにもあるのではないかと。だとしたら、本来比較的、強風にも耐えやすいはずなのですが、それも育て方次第かもしれない、というのが、次の項。

昔の文献にある和綿栽培法

江戸時代の農業書『綿圃要務』からのお話です。

今回あらためて検索したら、よく参考にさせていただいている木綿庵さんのサイトに『綿圃要務』の現代語訳付きPDFへのリンクがありました(リンク先ページの少し下)。

以前もどこかで読んだのですが、忘れているので💦、このかなり詳しく当時の栽培方法が書かれている文献が現代語訳付きで見られるのは大変ありがたいですm(_ _)m

大和(奈良県)の綿作 - 奈良県天理市で綿作りを通して不登校、ひきこもり、うつ、対人恐怖症など心が閉じこもりがちな人たちを支援する木綿庵

『綿圃要務』(栽培編)にある綿摘みの挿絵では、木の高さは膝上~腰程度。

密植にみえるけど「5尺に10本」とある。一畝2条の約1.5m? だとすると、約30cm間隔? 1本からの収穫は10個だって…。

そうすると、もともと和綿は、大きくしすぎたり、一本からたくさん収穫を求めるものではないのかも。

ヌカだけでも大きくなりすぎ?

でも、ウチの畑では無施肥でも結構大きくなる木もあって、小さく密植を目指したりもしたけど、なかなか難しいです。『綿圃要務』では肥料やってるみたいなんだけど、挿絵はあの小ささ…?今の和綿の大きさは『綿圃要務』時代から品種選抜が進んだ結果なのかな??

支柱を立てるなら

支柱が必要になるくらい大きく育てたい場合は、支柱は最初から、播種時又は双葉時期からあった方がよいかと思います。

根を傷つけないためです。

綿の木のすぐ隣に真っすぐ立てるタイプの支柱なら、種まき時期に立ててしまうのが安心かと。

support for cotton tree 2022.8 耕された土で肥料も与えられ大きく育った和綿は、強風と重みで傾いて、添木が必要になった
前年は耕されていたであろうご近所畑の和綿(2022)

角度をかえて斜に立てるなら、ある程度成長した後でも大丈夫です。が、まぁ実際わたしは後者の方法しかやったことがないので💦 あまり参考にならないかもしれません。

耕す方法も、ビニールマルチをはる方法も、生育が早まるかもしれないけど、根は弱くなるかもしれません。雑草管理は楽でしょうが、土は痩せるかもしれません。

播種のタイミングと一緒で、栽培方法も一長一短、いろいろあります。

できれば耕した畝と耕さない畝など、同時期にいろんな栽培方法を比較してみて、自分に、土地に、栽培したい綿に合う栽培方法が選べるといいのではないかと思います。

比較実験をされている方がいらしたら、ぜひ拝見したいので、もし共有されている情報などがありましたら、お知らせください^^


7月の綿摘み ベランダ3年目の和綿

先月ついていた小さな蕾は、そのまま大きくなることなく黄色くなって落ちたけど、この小さな鉢の割に、それなりに成長。

ベランダで越冬して今年3年目の和綿に蕾がつきました。 前回のベランダの記事の後、...
Cotton picking in July, Potted cotton in its 3rd year ベランダ3年目の和綿 710 …Awkward since it's one handed…
7月の綿摘み 7/11

つけたままにしていた昨年の綿まで届いたので、綿摘み。

7月に綿摘みなんて不思議だけど。

綿殻付きの枝を残して、ちょっと珍しい風景を、少しの間楽しむ。

綿摘みから約1週間で綿殻まで届いたので、綿殻のついた昨年の枝を短くカット。

今年出た2本の枝が、同じように育って今もほぼ同じ大きさに見えたので、摘芯比較をしてみようと、左の1本だけ摘芯。

片手だと難しいので、動画撮影は一旦中止して、爪で小さめにカット。

7/19

それからまた一週間後が一番下の画像。

当然ながら、ベランダの植物は南側に傾きがちだけど、この鉢は小さいので、時々位置を変えて壁側も日が当たる時間も作っている。

今の所、この鉢の摘芯済と未摘芯であまり差は見られないかな。

Cotton Pinching in July, Potted cotton in its 3rd year 20220719 ベランダ3年目の和綿の摘芯 #shorts
7/26 左)正面・日当たり側 中央)裏面・壁側 右)上から 摘芯済・未摘芯


施肥記録3&7月上旬の綿畑

米ぬかをまく

10年以上ほぼ無施肥でやってきた綿畑に、今年春から少しずつ畑で採れたもの以外のモノを入れています。

ただ、鶏糞や牛フンのような強いモノではなく、ぼかし肥料や綿実油粕で、量も既定の半分程度のためか、今の所、あまり目立った効果は感じません。

過ぎたるは及ばざるがごとし。環境を急に大きく変えたくないと考えているので、大きな効果がみられないのは良いような、良くないような?施肥の意味ある?と考え始めた頃、以前から探していた米ぬかのよさそうなものを見つけました。

施肥記録2でご紹介した綿実油粕を購入したたまごやさんの「顆粒・脱脂糠-100%有機資材」

昨年・一昨年と不作続きで、ちょっと考えを変え、今年は少し肥料を入れてみようと思います。 いわゆる自然農だと、米糠や油粕で...
前回の畑での施肥に引き続き、別の肥料もお試しで撒いてみました。 綿のタネ播きまで1カ月半くらいの間に、土が活性化して更に...

脱脂されているということで、多少は虫がわきにくくなるのではないかと期待して。

ぬか自体は高価ではないけど、送料かかるし、大量に買っても、一度には撒けない。

でも生ぬかは必ずといっていいほど虫がわくので、保管期間のソレが気になっていたのです(汗)

(左)6/23 (右)7/7

届いてすぐ畑全面約60平米に4kg撒きました。画像の左側。梅雨の高温多湿でよく発酵することを期待していたのですが、最初に撒いた後すぐに梅雨明けしてしまい(汗) 

その後も高温の日が続いた為か、1週間後はあまり変わりなく、粒が転がっていました。

右側のように白く発酵しはじめたのを私が明らかに確認できたのは台風の運んできた雨の後。

でも期待したより雨量は少なくて、イマイチ土が湿り切っていない感じです。

綿の木もそれほど大きくなっておらず、不作だった昨年一昨年の同時期と同じくらいの大きさ。

緑綿 7/7

普通に施肥したりビニールマルチしたりしてる畑ではもう少し大きく育っているのではないかと思います。

個体差の大きいなかから、30cm程度に大きく育った木はいくつか摘芯してみました。

平均では20cm前後の木が多くて、蕾も増えてきてはいますが、とにかく雨が欲しい。

今後ぬかの影響がみられるかは、雨次第かも??

赤茶 7/7

収穫物

7/7 ニゲラ(左) キキョウ(右)

花の方は、矢車草やカスミソウからニゲラ、桔梗へ。雨が降らなくてもそこそこ元気。桔梗は伸びすぎるので、切り戻しも兼ねて、たくさん摘んできました。豪華。

左)6/14 収穫物 右)7/7 トマトは頂きもの

食べる方の収穫物はカブや青菜ばっかりから、枝豆ばっかりへ。も少しするとキュウリ・トマトばっかりになる、かも。