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藍の生葉染め記録2021

昨年のこぼれ種から発芽した藍、育ってきた株は充分な数なのですが、それぞれの茂り方は昨年と比較するといまいち。

前回動画を投稿したのと同じ手順で、今年2回目の生葉染め。 藍の生葉 約950g 綿 約30g+シート綿 約20g 塩 約30g ...
乾いた後はこんな色

まあ、まだこれから増えていくのかもしれません。が、早く染めたいモノがあって、葉の量は多くないのですが、今年初生葉染めを実施したので、それを記録。

  • 葉の量 約117g
  • 塩 約32g
  • 綿100%白シャツ 約100g 

また茂ってきたら、もう少し濃い色になるまで染め重ねてみようと思います。

この春、夏以外に着てる畑用シャツも、汚れをごまかす為に、鉄媒染で柿渋染めしたので、それもついでに並べてみました。

染めたのは、2枚あったダブルガーゼのシャツの1枚を畑用に着用していたもの。

柿渋は少しゼリー状になっていたのを濾して使ったためか、斑。まあ畑だし、OK。

左/今回の生葉染 中/無印二重ガーゼ 右/中の柿渋染

今回生葉で染めたシャツは元々、このガーゼシャツと同じようなオフホワイト。夏の畑用として、汚れと透けを目立ちにくくしたいのですが…今年の夏の着用は難しいかな(汗)


藍の生葉染2020 綿を染める 塩出し3回目

バジルやシソの花が咲き始めて、藍もそろそかと思いきや。

一つか二つ、蕾になりそうな芽があるくらいだったので、今シーズン最後の生葉染めをすることにしました。

前回素手でやって染まってしまった爪に、まだ青い筋がのこっているので、今回はちゃんとゴム手袋を使いましたよ(汗)。

よく染まったので、使ってよかった。

今回は晴天!あっという間に乾いてこの色

染めたのは前回2回目の時の綿。

前回は薄っすらとしか染まっていなかったけど、今回でまあまあ、そこそこ染まりました。

  • 藍の生葉 約320g
  • 綿 約30g+シート綿 約20g
  • 塩 約30g

前回の反省というか、今回は葉を洗った時の水も少し乾かして、他には水分を足さず染めました。浸水していた綿を絞ってから、塩もみで出た汁を、綿に吸わせる感じ。

綿の総量からすると、汁が足りなさそうだったので、先に綿から浸して、シート綿の時はほんの少し水を追加。それでも、1回目の綿とほぼ同じくらいに染まってます。

すごーく大雑把にわかりやすく覚えやすくまとめると、綿1:塩1:藍生葉10、こんな感じ? でもきっと思い出せなくて、来年もブログを見て確認しながらやることになるでしょ~。


藍の生葉染2020 綿を染める 塩出し2回目

前回動画を投稿したのと同じ手順で、今年2回目の生葉染め。

  • 藍の生葉 約950g
  • 綿 約30g+シート綿 約20g
  • 塩 約30g

前回の記事はこちら

動画はこちら、記事はこちら

早朝に畑で収穫してきた藍の葉。

かなりの量だったので、さっさとやってしまおうと焦ったせいか、いまいちな染まり具合でした。

第一に、藍の葉の水気を切るまで待たなかったこと。結構水分が入ってしまいました。

生葉の量は約950gでしたが、1/3くらいは水の量だったかも。

そもそも前日の夕立で、藍自体も水分を多めに含んでいたのではないかと思います。10日間日照りの後だし。

第二に、塩をケチり過ぎて、汁の絞り出しから、綿を浸している時間が、すこし長めになってしまったこと。

だから、最初に入れた綿はそこそこ染まったけど、思い立って後から入れたシート綿はイマイチになってしまったのではないかなーと。

粘度も低い汁でした
左側がシート綿

さらに、もともとの綿が、少し黄ばんだような、変色してしまった綿だったり、晴れの午後に干して、1時間も経たないうちに曇りだして、どしゃぶりの雨となったり…と、つくづくよろしくなかったですねー。

というわけで、まあいろいろいい加減なやり方になってしまいました。

最初の綿は、まあそれなりの染まり方でしたが、シート綿は乾いたら薄っ。

まあ、今回一番よく染まったのは手ですかねぇ。染色用のビニール手袋が中まで濡れてしまって、結局素手でやってしまったのです。

1年経つと、染まってしまった手の不気味さを忘れちゃうんだな(汗)

この分の色素もモッタイナイ。

藍の生葉染め 塩だし方法の注意点…?

「塩だし」とか、私が勝手に言ってるだけですから(汗)

  • 余計な水分は極力入れない
  • 塩をケチり過ぎない
  • 手袋はしたほうがいい
  • 天気予報も大事

でも今回はお天気急変だったのよー。


藍の生葉染めの動画と記録

和綿シート2019年染直後(濡れてる状態)

綿栽培をはじめて約10年、同じ畑で藍も栽培し、ほぼ毎年(不作や多忙でやらない年もあり)、工夫しながら続けてきた方法を動画にしました(動画はこちら)。

カテゴリー「染色記録」からブログの記事を遡ってみても、染め方を試行錯誤してる記録が多少残っています。まとめると…

  • 記録をつけはじめた
  • 道具をプラスチックから金物へ
  • 藍の葉を絞るのにガーゼや手ぬぐいを使わなくなった
  • 水の量を少なめに

記録を残す

2019年染色2回目

初期はホント―にアバウトでした。染色の化学のこともよく判ってなかったし(今も判ってない)、あまり染色を深くやろうとは思っていなかったこともあって(今も思ってない)。

でもだからこそ、年に一回か二回やるだけでは、毎年同じ失敗をすることになりかねないと思って、記録を残すようになりました。

カンでできるようになるほどの回数はこなせないなーと。ブログのカンタンな記録でもないよりは参考になります。

プラスチックは染まる 落ちるけど

初期からやっていなかったことはミキサーなどを使うこと。あの手の道具は洗ったり乾かしたり手間だし、プラスチック部が染まってしまうのも知っていたので。

それにミキサーはそこそこ水分を足さないと、なかなか色素を取り出しにくいでしょうし。濃度をさげたくないし。

葉を濾すザルはプラスチックから金物にかえました。今も使ってしまうプラのバケツや洗面器は、染まります。日々よく使うものなのでそのうち落ちますけど。

ただ、金物も微妙に染まっている…青みがかって見えるものもあります。染め専用だから構わないという方もいらっしゃるかもしれませんが、色素がモッタイナイかなと(汗)。

藍を絞る時は、染まらないもので

どうしてもそちらに色素をとられてしまう感じがするので。だって藍の葉を布で絞る時なんて、その布が一番よく染まるだもんね。それで使わなくなりました。

ニトリル手袋だけは仕方なく使っています。1週間外出の予定が無ければ素手でもいいかもってくらい爪が染まってしまうのです。

水と葉と被染物の量

染料の水分量のことですが。最初の頃はあまり気にしてませんでした。テキトーに被染物が浸るくらいの量とかにしてて。

取り除いた茎からも発根して殖やせる

藍の葉が豊富に取れるようになった頃からか、逆に(?)大事なのは濃度だと判ってきて、加える水はギリギリ被染物に行き渡る程度だけにしてみたり。葉と被染物の割合も計算したり。

あまり関係ないけど、動画でも触れたとおり、濯ぐ方の水の量は、今でも気になります。何度も濯ぐから、つい貧乏性が(汗)。川や井戸の水が使えるならいいのだけど。

それでも生葉染めはまだ火を使わずに済むし、畑で勝手に増えてくれるし、染めるのもカンタンでヨイと思います。

色は変化する

2018年の生葉染・手紡ぎ綿糸を、2年後2020年の今、撮影した画像です。両端は比較の白。

これまでを振り返っても、この中央の糸が一番濃く、「青」と言える色に染まったかな。

2枚目の画像の時も含めて、何度か重ね染めしてるけど、多分一番最初に染めたときの濃度がかなり高かったかと。

しまいこんでいたせいもあってか、まだ退色は見られず。今回もこれを重ね染めすればよかったな。

今回染めた綿で紡いだ太めの糸を、地機布14の緯糸に入れる予定。部屋着にできたら着用しながらの退色の様子がわかるかも。…地機布14、全然進んでないけど(汗)。

※綿の状態で染色すると、繊維の油分が減ってしまい、カードのかけにくさ・紡ぎにくさを感じるかもしれません。染材にもよると思いますが、この生葉藍の場合は脱脂されたように感じられ、私は紡ぎにくかったです(特に細い糸)。


藍の生葉染め2020 塩出し1回目

1回目と書いたけど、2回目があるかはワカリマセン。藍の勢い次第。

染めたい糸が無かったので(紡いでなかった)、昨年同様、綿を繊維のまま染めました。

昨年の記事はこちら。昨年染めた綿も今回重ね染め。しまい込んでいたのもあって、ほとんど退色してなかったけど、今回重ねても、色はあまり変わらず。

このくらいが生葉染めの限界なのかなー。まあ和綿の茶にはこのくらいの色が合いそう?

染めた綿だけでカードがけ、染めていない白い綿と混ぜて篠綿を作って紡いでみました。

綿の状態で染めてしまうと、その後のカードがけや紡ぎ作業に何か違いがあるかも、と不安もあったのですが、ここまでとくに支障はありませんでした。

でも染める時は綿より糸の方が扱いやすいのは確かかなー。まあ綿で染めると、まだらな篠が作れて、まだらな糸が紡げるけど。

藍の生葉染めの様子は、後程、動画を投稿予定です。ひとつの方法として。。

追記 綿の状態で染色すると、繊維の油分が減ってしまい、カードのかけにくさ・紡ぎにくさを感じるかもしれません。染材にもよると思いますが、生葉藍の場合は脱脂されたように感じられ、私は紡ぎにくかったです(特に細い糸)。