手入れ一覧

わたいとやについて

(「わたいとや」としてイベント等出店の際に配布していたチラシです)
 
 

 

綿を育てて 紡いでいます 

 

今ここにあるもので工夫して、
今の私に出来る範囲で無理なくモノづくりを…
行き届かない点もあるかと思いますが、
それも含め気に入っていただけたら幸いです

不耕起草生・無農薬・無施肥、できるだけ自然に近い、畑の生物や地下水など環境への影響の少ない方法で棉を栽培しています.ビニールマルチも使用していません.

育てて使っている綿

  •  埼玉南部で栽培している棉 約50㎡
  •  茨城西部で栽培している棉 約50㎡

棉から布にするために使っている主な道具

  • 綿繰り器
  • ハンドカーダー
  • スピンドル
  • チャルカ
  • 足踏み式紡ぎ車
  • 地機

畑作業から布にするまで、ほぼすべて手作業です。綿繰り器でタネをとり、ハンドカーダーで綿を整え、糸紡ぎはインドの折り畳み式糸車チャルカと、足踏み式紡ぎ車を使用.時々、棒と紙等でも簡単に手作りできるスピンドル.

織り機はオモチャのよ うな卓上リジット機と、昔ながらの地機.どちらも一般的な高機より時間と手間はかかりますが、たてよこ共手紡ぎ糸での織りに向いていると思い、使用しています.

ミシンはないので、すべて手紡ぎ糸による手縫いです.これも、手紡ぎ手織りの布には、機械の強い縫い目は合わないだろうから、ちょうどよいと考えています.

わたしの手紡ぎ糸

  • 太さが均一ではありません.
  • 軽くてやわらかい肌触りですが、もろく、ちぎれやすい面もあります.
  • 棉の木の葉・ガクや種の残骸などが混入していることがあります.
  • 日照などの影響で、緑綿は徐々に褪せていきます.重曹水などアルカリ液で多少戻ることもあります(数回のみ)が、色は変化するものとお考えいただき、お楽しみ下さい.
  • 脱脂・漂白等はしていません.綿のもつ油分のため、使い始めは汗などを吸いにくいと感じられるかもしれませんが、ウールのようなふんわり感も楽しんでいただけると思います.使い込むうちに肌触り・吸水性も変化します.

着用・洗濯を繰り返すうちに、油分は徐々に落ち、より柔らかくなっていきますし、糸の集まりが布へと変化し、より肌になじんでいきます.

お手入れ

着用後などシワが気になる時は、広げて、空気を含ませるようにはたくか、干す、日に当てる等しておくと、お布団と同じように少しふんわり感が戻ります.

洗濯は汚れたと感じた時のみ、ぬるま湯による手洗いで十分です.入浴の際などに一緒にどうぞ.

擦らず、揉み出すようにすると糸の磨耗を防ぐことができます.ネットに入れて洗濯機でも大丈夫です。着用の際も洗濯の際も、突起物などにはご注意下さい.

修繕など

織り目編み目の崩れ、穴あき等、小さなものなら直せるかもしれませんので、ご相談下さい(修繕は有料).不要になりましたら、雑巾でもなんでも、ボロボロになって土に還るようになるまで、使い切っていただけたら嬉しいです.

最後までお読みいただきありがとうございました

Ⓒ2011わたいとや

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2008綿栽培を開始
綿紡ぎを習う
2009綿栽培用の畑を借りて数種の栽培を開始
2010井の頭公園アートマーケッツへ出店(~2015)
2011鬼子母神手創り市出展(~2015)
2013スピニングパーティに初出店(~2019)
ネット通販開始
2014撮影協力 [ 週末田舎暮らしの便利帳 ] 金子美登
2020YouTube配信を本格的に開始


私の手紡ぎ糸について

 

(糸をご購入いただいた方にお渡ししていたチラシです)

::: 軽くて柔らか、通気性吸水性に優れた手紡ぎの糸で、
ぜひ直に肌に触れるものを作って、その感触をお楽しみ下さい :::

手紡ぎ糸の特徴

  • 糸の太さにばらつきがある
  • 機械紡績糸に比べ、繊維密度が低いため、軽い
  • 機械紡績糸に比べ、撚りが弱いため、柔らかい
  • 反面、強く引っ張ると切れる

紡績糸は機械の力に耐えるために、繊維の密度をあげ、強い撚りをかけています。もちろん手紡ぎの糸でも、繊維密度をあげ、撚りを強くすることは可能です。

手紡ぎ糸の扱い

引っ張る際は撚りの方向に、更に撚りをかけるようにねじりながら引っ張るとちぎれにくくなります。

逆に、撚りを戻しながら引っ張ってちぎると、鋏で切った場合より、糸端を織地編地に上手に隠すことができます。

収穫後、糸に紡ぎ、糸を水から茹ですすぐのみで、精練(アルカリ洗)はしていません。

染色される場合は、精練されるかもしれませんが、しなくても手紡ぎの糸は比較的染まりがよいようです。精練のやりすぎは繊維を傷める可能性もあるので、未精練での染色もお試しください。

夾雑物(きょうざつぶつ)

収穫した綿から取り残した枯葉や綿の種のなりそこないの破片などが、混ざったまま糸になってしまうことがあります。

気になる場合はピンセットや毛抜きなどでそっと取り除いて下さい。糸を洗ったり、作品完成後の洗濯等の際に自然に落ちていきます。

糸のオーダー

手間がかかるだけお値段がはるのは確かですが、もしそれでもよろしければ、紡がせていただきます。ご希望の撚り加減・色・太さなどお知らせいただき、こちらに綿の在庫があるかお問合せ下さい。

ご希望に沿うよう努力はいたしま すが、自然のもの、また手仕事ですので多少の違いはご容赦ください。

追加の注文の際はラベルをお持ち頂けると助かります。

その他、ご質問、ご意見、リクエスト等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。また、お作りになった作品のお話などもお待ちしております。  

2015年2月