地機布16一覧

竹筬組換え&自作筬枠の動画補足

久々に竹筬の組換えをしたので、記録動画も投稿しました。が、動画のサムネ(タイトル画面)に使った画像は今回組みかえた竹筬ではありません💦

筬枠も新たに作ったわけではなく、数年前のもの。

竹筬組換え&筬枠作り 素人による竹筬紹介&分解動画の続き!美しい織り道具・竹筬の筬羽を再利用&それに合わせた筬枠(又は筬框(おさがまち))の自作の様子

ちなみに前回の竹筬動画、中古の竹筬紹介と分解の動画は約2年前の投稿。

ブログの竹筬についての他の記事についてはタグ「竹筬」でご覧いただけます。

竹筬(たけおさ)という織り道具の簡単な紹介動画を投稿しました。 後半は中古筬を組直し用に解体する様子。 前...

筬羽の向き

今回の動画内で、筬羽の向きを中央で変える意味がよく判らないと言っているのですが、なるほどと思う説明を見つけました。

というか、そもそも私はこちらの方のこの記事をみて、自分も組換えてみようと思ったのでした💦(それ以外にもいろいろお世話になりました)

様々な機織り機がありますが、その多くに「筬(おさ)」という部品があります。織物の巾に経糸を保ち、通した横糸を手前に打ち寄せるなどするためです。現代では金属製の…

当時も何度も読んで参考にさせてもらったはずなのに、判って無かったのか忘れてしまったのか…

でもよかった、意味が判らないまま、うろ覚えのやり方に従うことに、何となくモヤモヤしていたので。

まあこの理解が正しいのか、昔の作り手がどう考えてやったことなのか、本当にはワカリマセンが…。

(簡略図)

織っていくと、経糸がこうなるから?

経糸は中心から離れるにつれ、耳側ほど、中心に寄る角度が大きくなるので、筬羽との接触も頻繁になり、力も強くなっていく。

中古の筬羽も、耳側ほど破損が多いのはその為だと思います。

筬羽が真っすぐな場合の簡略図

竹の丸みのある筬羽の場合は、その接触の仕方が違う、少しマシということかと。

まあでも実際どうなんでしょうね、この図はかなりオーバーに作ってますし。

筬羽もここまで丸みのあるものは少なくて、裏表が判りにくい、平たいものが多い気も💦。

全く接触しないわけではないけど

まあそれはウチにある筬が中古のばかりだから、組まれて長い年月が経過する間に丸みが無くなってしまっているのかもしれません。

そもそも筬羽の竹の加工をしたことがないので、よくわかりませんが、丸み方も、竹の部位などによって違うでしょうし。

とりあえず経糸守るためにも、貴重な筬羽を長持ちさせるためにも、幅だし・伸子をしっかり使った方がよいということですね。。

編み糸の浮きを押さえるのは

これも何となくバラバラより揃えた方が美しいし大した手間ではないしと思ってやりましたが💦、経糸に響くほどではないし…どうなのかなと思っていました。

でも筬羽同士の空間を揃えるためにも、やはり凸凹より、同じように嵌っていた方がよさそうです。

地機布16の経糸はこれで紡ぎ終わり―と思って、竹筬組換えに入ったのですが、計算したらもう少しだけ足りなかった…でもあとちょっと!


今年のライ麦販売と育種本の話など

通販のお知らせ

今年の綿のタネ販売は終了して(ありがとうございました!)、ヒンメリ用ライ麦のわら販売を始めました。

が、やはり大雨の影響か、あまりキレイなライ麦が少なく、すでに在庫わずかです。

今年は色づき始めから雨が続くまでの期間が短かった

画像の様に黒ずんでしまった部分を除いているため、L・Mサイズは少な目、Sサイズは多少余裕がある感じです。

透明感のある緑色は、季節が進むにつれ畳の様に色褪せていきますので、ご興味のある方はお早めにどうぞ!

不耕起草生・無農薬・無施肥で綿を10年以上自家栽培しています(2022年、綿実油粕・ぬか等を施肥。ブログ参照)。石油系マルチも使いません。雑草や虫と共生する、強いタネを継いでいきたいと思っています。栽培品種は、緑・茶・赤茶、和綿の白・茶。 収穫した綿は、紡ぎ車やチャルカというインドの紡ぎ道具で糸を紡ぎ、編み物をしたり...

『自家採種入門』

久しぶりに本を購入しました。通勤時間のあった頃はよく本を読んでいましたが、モノを増やしたくないのもあって図書館で借りてたもので。

この本も、よく参考にしている本の著者藤井平司氏繋がりで知って、試しに図書館で借り、中身を見て購入を決めました。


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採種についての本は家庭菜園初心者向けの本が多いなか、この本は中身が濃いというか、本格的で詳しい。とりわけ強いタネにしていきたい私にもってこいの内容。

でもタイトルにある「入門」は…ちょっと…違うかなと思います。

独特の環境、思想で育成されている「自然のタネ」。国内唯一の有機栽培向け品種育成、生産、販売活動はどのように行われてきて、今後どうなっていくのか。育成者に伺いました。

『大地の再生-実践マニュアル』

もう一冊はこれまた図書館で借りた、読んでみてよかったと思える本。

購入に至らなかったのは、今現在の私のなかに、この本の内容の需要がないから。

畑の排水にお困りの方にはおススメかも。

中規模から小規模な地域で、あるいは個人の庭のような規模で行う治水の本といってもいいような?

自然農の鍵は日本の伝統土木にあった!?大地の再生が畑づくりに革命を起こすかもしれない4つのポイント
こちらの動画でこの本を知りました

もちろん水だけでなく、空気・風・土が作用することで再生へ…となるらしいのですが、その原理の説明ももう少し読みたいと思いつつ、期限切れで返却しました。

後半イラストだけ拾い読みしましたが、イラストだけでもカンタンな仕組みとか作業の流れなどは判りやすい感じ。


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地機布16の経糸

地機布16は、ようやくそろそろ経糸の紡ぎが終わりそうです。

本格的に暑くなる前に整経から機巻きまで終わらせたいところ。

いろいろ計画を変更しつつですが、一応進んでいます。

あとこれだけ紡げば経糸は足りるはず…

地機布16の緯糸用・手紡ぎ糸をグレーに染める

水道凍結防止のため、チョロチョロ出し続けた結果たまった水を、何かに利用したくて、突然思い立った染色作業の記録動画です。

動画では紅茶とくぬぎで2回重ねた、としていますが、実は3回。

【草木染(くさきぞめ)】廃物利用で簡単&お手軽~10年以上前の紅茶の葉とクヌギの殻斗で、節約しながら綿の手紡ぎ糸をグレーに染める(音無し)

ケツメイシ(ハブ草)のサヤを煮出してみたが…

1回目は、決明子(ケツメイシ)での染めに挑戦したのですが、ほぼ染まらず(汗)

決明子の豆の実は炒ってお茶にすると、珈琲のような濃い色。

収穫後のサヤは畑に還していましたが、サヤ裏もいい色なのです。

【綿栽培】綿と共に育てる作物 in 自然農畑―まだ間に合うかもしれない落花生・さつまいも・藍など(音声あり)
ケツメイシ(エビスグサ)が登場する動画

枝なども艶のあるこげ茶のような、染まりそうな色に見えたので、それらで煮出してみたのですが、画像の通り…。

結局この時の染色は途中で中断。残念ですが、サヤなどは畑に還すことにしました。

もしかしたら呉汁処理などをすれば染まったのかもしれませんが…。

若干くすんだ色になった程度

まあお茶としては、いろいろ効用があるらしいし、染まらないということは茶渋が歯に残りにくいのもヨシ。

新芽も豆苗風に炒めて食べられたし(自己責任で💦)、生育旺盛なので緑肥としておススメかも?

煮出した汁の色と染まるかどうかは無関係

手紡ぎ綿糸を染めるには精練と呉汁処理が必要か

私は一度も呉汁処理の経験がありません…たぶん。記憶があやふやではありますが、わざわざ飲用の豆乳を購入してまで染色に使うなんてもったいなくて(汗)。貧乏が染みついていますので、できるだけお金をかけなくても染まるものしか染めてないかと(過去のブログを検索しても見つからず)。

精練は何度かやっています。精練と未精練、両方を染色して比較した記事もあり。

その結果、染材を選べば、手紡ぎ糸は未精錬でも充分染まるとハッキリしました。

草木屋さんの講習会に参加してきました。数年前、秩父で講習が開始された頃から気になっていて、ほぼ独学者の自分としては一度行ってみたか...

未精練&呉汁無しでも綿を染めやすい染材

今回の紅茶・くぬぎ両方ともタンニンが多く含まれているらしく、そのおかげで綿もよく染まるようです。

タンニンを多く含むもの…ただタンニンにもいろいろあるらしいし、含有量も様々。決明子もタンニンを含むと書いてある記事もあったけど、全く染まらなかったので、何が違うのか、難しい💦

食品廃棄物で、手に入りやすいものとしては…

  • 栗の皮(イガや渋皮・木も)
  • 玉ねぎの皮(少量でもよく染まる)
  • 紅茶
秩父講習の時の栗の木(少量でもよく染まる)

他にもあるかもしれませんが、これまで自分自身で手紡ぎの糸を染めたことのある染材で、かつ、入手しやすいモノはこの2つ。

過去の染色については、染色記録のカテゴリーをどうぞ!

渋くて暗めでシックな感じの色にしたかったので、鉄サビ媒染にしてみました。使い古しのスチールタワシに塩と酢をふりかけて放置し、錆びさせています...