綿繰り一覧

綿繰り動画の補足 洋綿の綿繰り

(追記・洋綿と和綿の違いについての記事はこちら)

先日投稿した、綿繰りについての動画への補足です。投稿した時の記事はこちら。

いわゆる洋綿―和綿以外の繊維が長くて多めの綿が、綿繰りしにくいと感じている方に向けて、少しでも綿繰りしやすくするための方法を、動画内で紹介しました。

タネの丸みを帯びている方を先に、ローラーに吸い込ませる、といったことです。

でもこの向き、触れば判るかなと思ってたけど、それでも繊維に包まれた状態だと判りにくい人もいるかな、と思って、イラストにしてみました。

画像のような角度から見ると、こんな風。

綿の実が開いて、ふわっと繊維に空気が膨まれて、ほぐれていくうちに、徐々に位置はずれてしまいますが、もともとタネはこの向きに入っているようです。

中心に向かっている方が尖っていて、そこから栄養を貰っていたのでしょう。

だから、綿繰りにかける時は、実の外側から先に吸い込まれるようにすると、ちょっとだけ、綿繰りしやすいかと思います。

緑綿だったら、実の内側の緑の濃い方が尖っているので、外側の色の薄い方から先に、ということですね。

よかったらお試しください。そしてお時間があれば、実際どうだったか教えていただけると嬉しいです(…この梅雨時期に綿繰りする人はあんまりいないかな(汗))。


綿繰り具(綿繰り機)について・入手先情報などまとめ

綿繰りの疲れにくい使用方法についての動画を投稿しました→こちら

youtube投稿を始めた頃から撮りたかった動画の一つで、今年の初めから少しずつ進めていたんですが、公開まで半年もかかってしまいました(汗)。

綿繰りキの漢字 「器」と「機」

動画のなかでも少しお話したのですが。「機」と「器」の違いについてはgoogleで検索してみてくださいね。

ずいぶん前に糸紡ぎつながりの友人が「器」の方が合ってそう、というようなことを言っていて、私も「器」の字の方が似合うような(?)気がして、そちらを使うことが多かったです。

今回のサムネも最初「綿繰り器」にしたのですが、動画内の最後で紹介した参考文献『綿繰り具の調査研究』にならって変更してみました(その書籍のなかでは「器」だったような不確かな記憶もあり…)。

今回あらためて『「機」と「器」の違い』で検索して10サイトくらい見てみましたが、説明されている違いを読んでも、どちらにもあてはまるような気がしてきてしまったり。それに現在はあまり厳密に使い分けはされていないような記載も。

まあ工場で使われるような綿繰り機や電動の綿繰り機はやっぱり「機」だろうなと思いますが、それ以外、普通の手動の綿繰り道具は、結局どっちでもいいのかな、と(汗)。

google検索して出てくる販売サイトでは、「綿繰り機」が多いようです。「綿繰り器」でググっても勝手に「綿繰り機」で検索されるし!(「綿繰り器」で指定して検索すると12,400件、「綿繰り機」で検索すると25,800件でした)

ちなみに、Wikiの「綿繰り機」では、最初読み始めは使い分けされているのかなと思ったら、読み進めていくとそういうわけでもなさそうでした(他の内容もちょっと疑問な点があったり(汗)

動画・綿繰り具の疲れにくい使用法まとめ

  • ローラー同士の隙間の調整 こまめに
  • 道具の固定 自分にとって楽な姿勢で
  • やたらに回さない ローラーの全面を使って効率よく回す
  • 休憩を入れる ついでに手入れ
  • 使用中の注意 音・ハンドルからの手ごたえ

中古の綿繰り具の入手先情報 2020.7現在

中古の綿繰り具の入手先として、動画内で紹介しているのは、

  • オークション
  • 骨董市

私が時々チェックしているのは有名どころヤフオク。でもここは、「綿繰り」で検索しても、タグのせいか、関係ない道具も出てきますので、間違えて買わないように注意です(間違えないか)。

以前は、ネットオークションサイトをまとめて検索できるこちらのサイト を使うこともありましたが、結局ヤフオクメインでした。

最近は、メルカリにもあるようです。私、メルカリは使ったことが無いので、何となく…どうなんでしょう(汗)

骨董市情報は以前からこちらのサイトを参考にさせてもらってます。

参考になるかわかりませんが、10年前に川越の骨董市で購入した価格は4000円でしたが、サービスしてくれて3500円でした。持って行った実綿の綿繰りも試させてくれました。

新品の綿繰り器の入手先情報 2020.7現在

ググればまあ出てくるのですが、私の知っているところで、検索上位に出てこないところがいくつかあるので、とりあえず、知ってる限り集めてみました(綿繰り具のページにリンクしています・順不同)。

ちなみにわたいとやは、泉工房さんの綿繰り具以外は、体験程度の短時間ですが使用経験があります。他にも何か情報がありましたら、お知らせいただけますと、情報を必要としている方も助かるでしょうし、私も嬉しいです。

綿繰りについての関連記事

綿のタネをとる方法・手でとる手順と綿繰り器と

綿繰り動画の補足 洋綿の綿繰り

実綿の繊維とタネを手で分ける動画

綿とタネを分ける方法による繊維の違い

綿繰りの前に

綿繰りの時間

B級実綿の綿繰り

新旧?綿繰り器

綿繰りしない猫

 


「綿から布へ」地機布11の制作過程を動画化


地機布11の工程を2分弱の動画にまとめました。

継続してブログをご覧くださっている方には、
とくに目新しい内容でもないと思いますが(汗)。

ここまでやってる動画を投稿している人はやはり少ないようなので、もっといろんな方法があることや、いろんな人がいることを残しておきたくて。

Windowsの「フォト」で写真を繋げるだけなら、けっこう簡単にできるのでおススメ!ただ、タイミングとかにこだわっちゃうと時間かかる(汗)

以前投稿した「実綿の繊維とタネを分ける動画 」も、編集し直して投稿予定です。縦画面だったのを横にして、字幕を少し。ミュートにして字幕だけでも、コツがわかるように付けました。

新 → https://youtu.be/0Zgz-cKhIGk
旧 → https://youtu.be/i1ICjBEolDc

以前の動画との差し替えはできないので、両方残しておきます。ほんのわずかでも、視聴してくれた人、いいねをくれた人がいたことを記録として残させてください。。


綿繰りの前に

カテゴリ<栽培方法>のなかの、
綿の育て方2~開花以降という記事内、
<開絮(かいじょ)>の項目の後、
「綿繰り」の記事の前、辺りのお話。

まず畑で、大まかに翌年播種用として可・不可に分けて収穫。実や木の状態で判断。

未熟なまま開いた実や歪な実は、使えそうな繊維があれば、播種不可分として収穫(2枚目の画像みたいな)、それ以外はそのまま畑に残し、土に還す。

そして綿繰り前にもう一度、翌年播種用として可と分類したものを選別。

特に緑綿は個体差が大きいのであらためて比較。屋外で見た印象と室内での印象も違うことも多い。

より色の濃い実、色の薄い部分の少ない実、暗めの色、明るめの色、繊維の量、長さなど、糸を紡ぐヒトに都合の良いように、私の独断と偏見も加えて選抜。

他の実とも比較しつつ、自分の翌年播種用と、販売用を選ぶ。

で、更に緑綿の場合は、繊維として、緑綿として販売できるような色のもの、白っぽい、薄い色、それ以外の色などに分けていく。こんなことやってるから、手間と時間ばかりかかって、綿繰りが終わらないのだー。


実綿の繊維とタネを分ける動画(追記あり)

かねてより予告しておりました「実綿の繊維とタネを分ける」動画を公開しました。
https://youtu.be/i1ICjBEolDc

結構長いので、再生速度を1.25~1.5でご覧いただいても。声が耳障りで聞きにくかったらゴメンナサイ。大したことは話してないし、ブログを読んでいただいている方にはご存知のこともばかりなので、ミュートにしてもOK。

今回もスマホで撮影、そのままアップした縦型画面なので、スマホの方が見やすいかも。

この方法でも実綿にして100gとかやるとしたら、そりゃあ疲れるし指も痛くなるかもしれないけど、20~30g程度ならそれほど体の負担にはならないかと思います。種取りから作業したら、もっともっと愛着がわきますよ^^

力は要らないので、もしどこか痛くなるとしたら、そこに余計な力が入っているのかもしれません。自分の体の使い方をよく観察して、楽な方法、負担にならないやり方を追求してみましょう~。

(追記・綿繰りについてはこちらの記事もどうぞ。2014年にHPで公開後、2017年ブログにすべての情報をまとめる際、転載した記事です。『しの綿づくり』にも記載あり)

(追記2 再編集した動画を投稿しました。横画面にして字幕も少し入れました。こちらの方が見やすいかと思いますのでどうぞ!)