その年の布一覧

地機布14 よこいとをチャルカで紡ぐ

今年はスピニングパーティも中止になったので、地機布14も、のんびり進んでいます。

毎年の収穫綿で作る布も、2019年版をまだ全然手をつけてないし。長いこと帰省できなかったから、実家分の収穫高もまだ計算できてない(汗)

画像は地機布14の、糊付けしてある経糸と、撚り止めしただけの、かなり太めにゆるく紡いだ緯糸をアップで。

冬の間に計画したように、ふんわり暖かい布にはなりそうなのですが。夏の暑さが本格的になる前に終わらせたい…。

今回も緯糸はチャルカで紡ぎ溜め、撚り止めした錘(つむ)のまま、シャトル・刀杼にセットして織りました。

精練するなら綛の方がいいでしょうが、私は基本撚り止めだけなので。

いちいち綛上げしたり巻きなおしたりしないので、少しは時間短縮できてるはず。

紡いでいるときの巻きが甘いので、緯糸の張りは多少ムラになるけど、もともと手紡ぎの糸は、調子の揃っていないものだし、今回の緯糸は特に撚りも弱いから、ある程度は気にしません。

今回気になったのは、いつも錘の芯に使っているライ麦。織のヒトの言葉では小管かな。

緯糸を使い終わった芯のいくつかが、画像のようにカビていたのです。

織ろうと決めて、水から撚り止め、脱水、織り終りまで、長く見積もっても6時間。カビってそんなにすぐに広がるもの?

それとも緯糸を紡いでから約2週間、錘のまま放置してしまったので(汗)、その間に発生したとか?糸は何ともないように見えたけど…。

そして、同じ過程を経たにもかかわらず、キレイなままのライ麦もあるのです。面白いな。

芯に使ったライ麦は、キレイであまり割れの酷くないものは何度か再利用しています。でも今はたくさんあるからほとんどは使い捨て。畑に還します。

ちなみに、チャルカの芯には、イネ科の雑草の芯も使えると思いますよ~。


2018年の布 反省点

2018年収穫の綿を紡いで織った記録用の布、織り上がり。画像ではこれまでの年とほぼ代わり映えなし(汗)。

でも近くで見たり触ったりすると、糸の太さが昨年の布より全体的に少し細目。この毎年の布は、綿の自然な色合いを残すためにカードもほとんどかけてないので、でこぼこになるのは構わず、ただもっとふんわり太めの糸を目指している。特に緯糸はぎりぎり糸の形状を保っている綿、くらいの感じにしたい。

今年はあんまりそのことを意識せずに紡いでしまった。経糸も織りやすさを優先しすぎ、見た目もスムーズになりすぎであんまり面白くない感じ。残念無念。。


2018年の布 その後

緯糸をライ麦の藁に巻いて準備。今はもう織り進んでいます。織り始める直前、拝島の綿工房さんのWSへ久々に参加して、そこで教えてもらった方法を取り入れつつ。

糸綜絖を作る別の方法も教えてもらったけど、それは次回地機布13で試すことに。

引越しの時にかなり剪定したので、今年はどうかなと思っていたけど、無事ブドウも新芽が出てきてくれた。

小さな鉢植えなので、実が生ることは全く期待していないし、葉もそれほど茂らない。毎年、新芽が出るこの季節が一番楽しみなのかも。毎年のことながら、植物の新芽の美しいこと。

 


試織と整経と糸綜絖

地機布13の試し織りがひと段落ついたので、2018年の布の整経。

経糸は全種類3gずつ繋げて紡いだので、結び目の位置に気を遣わずに。細い糸なら機結びも気にならないけど、細目とはいいがたい糸なので、今までは前後にずらしたりして、結び目が周りの経糸や糸綜絖に影響が少ないようにしていました。

その時半端に余ってしまう糸は経糸が切れたときに使えばいいのですが、あまりそういう機会も多くはなくて。ほんの少しだけど、モッタイナイなぁと(汗)。でも繋げて紡ぐことで結び目を作らず済みました。経糸が切れても緯糸で修正するしかなくなったけど。

2枚目の画像は糸綜絖も作ってもう織り始める直前というところ。

3枚目の画像は、地機布13の試織布。経糸の密度を変えて、いろんな色・太さの糸を緯糸にして織ったもの。

右側の折り畳んでいる方が11本/1cm、左が15本/1cm。

糸の太さからしてもこの中間くらいがちょうど経緯のバランスがとれる密度な気はしていたけど、その密度に使える筬がなくて(汗)、とりあえず試してみた。。

が、やっぱりあらたに組みなおす方がよさそうかな。13本/1cm。1cmに6~7の空間ができる竹筬。


2018年の布 糸準備

以前書いた2018年の綿の布の記事のとおり、緯糸はチャルカでそれぞれ紡いだのですが、経糸は足踏み式紡ぎ車で各品種つなげて紡ぎました。

昨年の設計記録を確認したら、経糸の余りや、結び目もなくて済むように一本の糸として紡ぐことを、翌年の改良点としてメモ書きしていたのを発見。緯糸は既にそれぞれで紡いだ後だったので、経糸を、一本の糸として紡いでみました。

2枚目の画像は緯糸と経糸の綛。別々の錘に紡いだ緯糸も、解ける結び方で繋いでひとつの綛に。なんか絵にならないけど。

春の雨の合間をぬって糊付け。先日の影山工房公開講座で聞いたことや、昨年数か月通った織物教室で教わったことをいろいろ取り入れたつもり。が、この記事を書いていて椿油を入れ忘れたことに気づく(汗)。

染めた茶綿も試織に向けて、ひと綛を一緒に糊付け。湿っているせいか、グレーというより黒にみえるような…。黒はあまり好きじゃないのでビミョーだ(汗)。

2018年の布は、来週には原始機にして、織り上がりそう。試し織りも始められるといいなぁ。