陸地綿一覧

「陸地棉」を調べて

松村豊吉氏の文献を調べていた流れで、洋綿、陸地綿(棉)についての文献を読んでいる。

といっても、国会図書館資料を検索、陸地綿の栽培について書かれているらしき部分を複写請求して読んでいるだけだけど。

これまた戦前の文章なので、かなり難解(汗)。

まあ何となく文脈で判断はできるものの、結構楽しく、スマホで漢字辞書を検索しながら読んでいる。

著者にとっては、いかに良い繊維の実を多く収穫するか、ということが優先事項なので、私の「ヒトがあまり手を加えなくても生き残るタネを残したい」目的とは少し違うのだが、それでも読んでいて面白いと思う事柄は多い。

摘心・間引きなど、いろいろ実験してみたいとは思うけど、今は、特に今年はタネを残すだけで精一杯かも。

1枚目の画像は先週の綿畑、一番花と思われる緑綿。幹から伸びる結果枝の様子を画像に残したくて、それがよく判る位置からと撮影したら逆光だった。

朝5時前に行っても草刈りやった後は暑くて長居して観察とかできないんだよね(汗)

2枚目は翌日咲きそうな蕾をつけた和綿。と蜘蛛の子。確か前にも記事にしたと思って検索したら、やっぱり同じ時期。今年は畑のあちこちで蜘蛛の子の巣?を見かけ、生き物も増えてるんだなと嬉しくなった。


松村豊吉というひと2

松江歴史館と島根県立図書館郷土資料室で見つけた本が『出雲木綿の歴史』。流し読みでは松村氏に関する記述は見つからず。

郷土資料室では、事前に所蔵しているのを確認していた、2014年の企画展(前の記事内に書いた)の図録(?)を無事発見。

更に司書の方にダメもとで「松村豊吉氏に関するもの」と聞いたら出してきてくれた、『素行』という冊子(?)のコピー集。松村豊吉氏に関する連載あり。

どちらも必要な部分はコピーをお願いして、ゆっくり読もうと思っていたが、コピー集は綴りの紐を外さずにコピーしたらしく、端の字が斜めになって読みにくい。その場で気づけず指摘できなかったのが失敗。

厚めの綴りだったから当たり前に外してコピーしてくれると思い込んでた。図書館コピー担当職員としては当り前じゃないのか??

まあ何とか読めないことはないが、加えて、昭和30年前半の文章のため、少し難解。漢字も文脈で何となく判るけど、いちいち確認したくなる(汗)。「愈々」とか「齎される」とか「態々」とか…。

とまあ、いろいろあったけど、とりあえず松村氏とその栽培法について少し知ることができた。まだほんの一部だけど。


松村豊吉というひと

来週、松江に行く予定になり、せっかくなので近くに綿に関する施設やらないものかと、少し検索していて見つけた人。前回数年前の帰省時に探した際、特にこれと言って見つからなかったのだが、その帰省と同年に企画展があったらしい。時期はズレてたけど。

山陰中央新報社 記事「日本で初めて陸地棉の栽培に成功 松村 豊吉(松江市ゆかり)」(お子様向け記事でふりがなが多く少し読みにくい。そのうちリンク切れするかも?)

すごい人みたいに書かれているけど、その割にはあまり情報がない。記録達成したほどの栽培方法について門外不出?なのか、全く判らず。

今も「松村豊吉」の名を出して栽培している畑はあるようだけど、その方法と結果については不明。もったいないね!

そういえば先日図書館で借りて読んだ『生活工芸双書・棉』にも記述は確か無かったような。

ネットも広く浅くな感じの情報は多いけど、深く突っ込んだ情報にたどり着くのがどんどん難しくなっている気がして。

多収を一番に目指しているわけではないけど、栽培方法にはやはり興味がある。もし松村豊吉氏について詳しくご存じの方がいらして、教えてくださるなら嬉しいですm(_ _)m。

画像は記事とは無関係、チャルカで紡いだ錘を撚り止めするために水の入った鍋に入れたところ。弾いてる。