遺伝子組換え一覧

色綿の遺伝子組換え検査

この動画の後半部分でもお話した、2回目の遺伝子組換え綿検査について。

昨年12月に動画を投稿したのをきっかけに、あらためてもう一度検査を受けることに。

で、先に結果だけ言うと全て陰性でした!

綿のタネの発芽試験(2021&2023年産)と遺伝子組換えワタ検査の結果

過去に受けた検査は洋綿の白綿、タナ綿でした。この頃の顛末について詳細は過去記事をどうぞご覧ください。

当時譲り受けたタネそのものも保管してあったので、それらと栽培して収穫できたタネを合わせて検査していただき、陰性でした。

2017年に販売を止めたタナ綿(当時の記事はこちら)ですが、諦めきれずに時々検査機関を探していて、この度ようやく検査をお願いすることが出来ま...

一番アヤシイ、遺伝子組換え綿である可能性が高いのが白綿だったので、真っ先にこれだけ検査したのです。

が、色綿も、可能性は低いとはいえ念の為、少なくとも販売する品種は確認しておこうかと。

検査料金はかかりますが💦思い切って今回は5種類、検査依頼をしました。

【?】は白花緑からできたボリューミー白交りの綿

前述の通り結果はすべて陰性で、少なくともお願いした検体については、遺伝子組換え綿ではないとのことで、ひとまずホッと一安心。

ただ、検査をお願いした分析センターの方の話では、最近の検査でもまた、陽性の結果が出た綿があったそうです。

緑綿(赤花)の検査結果

前回の動画でお話した九州の件とは別口で、詳しくは伺ってないのですが、今回の元々の入手元はメルカリ経由、というような話でした。

先月も綿ではありませんが、カルタヘナ法違反でニュースがあり…販売していたほうは逮捕、購入した人たちも書類送検とか。

緑綿(白花)と?の検査結果

チラッとですが、こんな風に何かしら事件になったほうが、この情報が広まるんだろうな…と思ってしまいます💦。できればそんなことはないように願ってますが…。

まあ故意でなければ逮捕なんてことはないのでしょうけど…そもそもお役所の周知不足は否めないでしょうから!

茶綿・赤茶綿の検査結果

とはいえ、できるだけ辛い思いをされる方が増えないように、私もできるだけ発信を続けます。できたら皆さんも、お知り合いなどにそれとなく広めてくださるとうれしいです~。


3月播種で4/5発芽 今年も暖かいので綿のタネを播いてみた

今年はじめに綿のタネを播いたのは3/9。

一般的に播種適期と言われている5月上旬からふた月も早い。

さすがに早すぎるかなと思いつつ、播種用のタネの中でも余裕のある品種だけ播いてみた。

3/9以降も3月中に数回に分けて播種して、発芽を確認したのは4/5。赤茶・和綿白・和綿茶。

2020年の播種の様子→ 私の綿の播種方法は一般的ではありません…以下の記事をご覧くださいその他栽培や作品の記録は以下のブログ・チャンネルをどうぞ!

なぜ3/9にしたかというと、予報では最低気温が5度以下にならない日が続いていたから。丁度雨も降ったし。

ただ実際には3/19~20日に4℃になって、多分この期間、畑では霜が降りたのではないかと思います。

発芽後の降霜は、1日ぐらいなら耐えられるかもしれない。でも2日続くと、まあダメかなと…。

4/5に発芽していたタネたちは、まだ土の中でダメージはなかったのかも。

表のとおり今年は確かに最低気温5℃以下(赤)の日が明らかに少ない。細かい数字を見たらまた違う見解もあるかもしれないけど。

気象庁過去データより/最低気温の推移(5℃以下が赤)

あちこちの天気予報を見ていると、この高温傾向はしばらく続きそう。過去4月下旬~5月に霜が降りるような低温もあったけど、1日くらいなら枯草で覆ったり何だりしたら、耐えてくれるかな?と期待💦


気象庁の過去データ&yahoo!天気の予報を加工 黄色が2023年

早播きするのは、別に成長が早いことが良いことというわけではなく、私にとって、播ける時に播いていく方が楽なのが大きい。一度に作業するのが大変なので。

当然ながら、栽培期間が長い方が、つまり綿の生育に適した気温が長く続く方が、収穫量は多く、充実した実も増えるのではないかと予想するけど(残念ながらはっきりそう言えるような比較はできてない)。

それよりも、まとめて一気に作業するより、分散できる方が自分も楽だしリスクも少ないかと。

4/5 発芽確認 3/17播種の和綿の白

もちろん計画的にやらないと、よいタネを無駄にしてしまう可能性も高いので、そこもリスク分散で、少しずつ。

気持ちが逸るのを押さえつつ💦

4/5 発芽確認 3/24播種の和綿の茶

そういえば、メダカ育成のカルタヘナ法違反で実際に逮捕者が出たニュースがありました。

これから栽培される方、タネを入手予定の方は、その綿が、栽培したらカルタヘナ法違反の綿でないこともご確認の上。

お心当たりのタネを栽培・販売している方は、検査して、陰性だと明示しましょう。

安心なタネが入手できた方は、天気予報をチェックしながら、ワクワクしましょう^^ 

目次巷の綿が遺伝子組換え綿である可能性洋綿白が疑わしい根拠として…分析センターの遺伝子組換え検査の結果もリース用や枝付きも含めて、...

遺伝子組換えの可能性がある洋綿の白

巷の綿が遺伝子組換え綿である可能性

以前も書いたとおり、緑や茶のカラードコットン&在来と言われている和綿は、商業的効率的な面から考えてみても、遺伝子組換え処理が行われる可能性はかなり低いのではないかと個人的に考えています。

反対に、和綿以外の白・いわゆる洋綿の白のなかに、遺伝子組換えワタが紛れている可能性は、(前述の綿と比べたら)高いのではないかと思えます。

根拠のひとつはこの記事

洋綿白が疑わしい根拠として…

2014年に農林水産省が、種子用として輸入していた中国産ワタ種子に遺伝子組換えのものが混入していることを発見、回収指導となった時の記事です。

2017年のタナ綿の記事にリンクしていた農水省の記事は消えていたので、残っていてた環境省にリンクしました。

この記事のなかで時期・商品名・販売者などが公表されています(「栽培用ワタ種子への遺伝子組換えワタ種子の混入について」でググるともう少し詳しい情報の載ったニュース記事もありました)。

栽培用ワタ種子への遺伝子組換えワタ種子の混入について 環境省報道発表資料

発覚まで約2年間輸入され続け、その間に実際に販売されて市中に出回っていた。つまり購入して栽培している人がいるのは当然で、普通に考えて、その種が人づてに広まっている可能性もあるでしょう。

(…でもこんな回収の情報なんて、実際届かない…よほどアンテナ張ってる人でないと。私も結構綿については調べていたつもりだったけど、当時見た覚えがない。それに回収率などの事後報告とかないんですかねー?法律違反と言っても本気じゃないのが見え見えなカンジ?)

分析センターの遺伝子組換え検査の結果も

もうひとつの根拠は、今回分析をお願いした分析センターの過去の調査データです。1報、2報の結果あわせて26検体中、洋綿白と思われる検体(不明含む)は14、そのなかで5検体が遺伝子組換え判定で、そのすべてが、いわゆる洋綿の白。

少なく見積もっても3個のうち1個。巷で現在栽培販売されている洋綿の白のうち30%が遺伝子組換えワタの可能性がある、と言いきってしまうにはまだ検体数が少なすぎるかもしれません。

でも疑いを持つには十分な結果かと。

遺伝子組換えワタは、食用や飼料用として流通、消費されていますが、法律上、一般圃場で栽培することはできない仕組みになっています。しかし、遺伝子組換えワタであることを知らずに栽培しているケースが見えてきました。このレポートは、その第2報です。

リース用や枝付きも含めて、コットンを販売、栽培、譲渡されるなら

そういうわけで、いわゆる洋綿の白を栽培、販売、譲渡されるなどの可能性がある方で、不安な方は、検査を検討してはいかがでしょうか(前述の分析センターは個人でも検査してくださいます)。

また、購入される方、譲り受ける方は、遺伝子組換えでないことを相手に確認することをお勧めします。綿の種のやりとりの際に、それらも必要な情報だと業界に認知されるようになっていくかもしれません。そうした情報を掲載しているところはキチンとした販売者だという判断もできます。

裸の王様に直接は言わないけど…綿情報として残しておきます

…それとも、もしかしてこれって業界では暗黙の了解的な情報だったのかな?だとしたら空気読めなくてゴメン(汗)。販売や栽培を止めろというわけではなくて、情報として載せておきたかったので。自分が知らなかったし、もっと早く知りたかったので。知って、それでどうするかはそれぞれの自由だと思います。

赤信号に気づいてて敢えて渡るのは個人の自由だけど、赤信号を知らせないまま、渡ることをお勧めするのはできればやりたくない。法律違反を唆すようなことを誰かが目の前でやっていたら…? 遺伝子組換え綿の国内栽培は、死の危険があるわけでもないし、実際、有名無実の法律だし、見て見ぬふりして、言わなくてもいいことかとも思う。

裸の王様を見て「裸だ」と心に思うだけで、わざわざ口に出さないのも自由だし、王様自身も裸を自覚しても恥ずかしくないなら、こちらは何もすることはない。でも見えない服を故意に売る人はなんだかなぁと思うし、個人的にそういう人とは関わり合いたくない。

ただ、遺伝子組換えと知らずに(或いは知りながらも)栽培されしまうと、交雑の心配があるので、こちらが検査済でも安心して栽培できない、というモヤモヤはあります…(テレビなどでも周知して欲しい)。

とりあえず交流のある販売者さんだけは事前に相談したけど、私が一方的にブログなどを拝見してるだけの方々には特に声をかけていません。

昔ながらの草花と健康野菜の種苗をお届け。家庭菜園が初めての方でも安心の全品説明書付き。”草めでるひとの 健やかなること いとをかし” 暮らしの中に四季折々の草花を愛でたり、お野菜を育て旬をいただくこと。忙しい現代の生活の中にこそ、そんなゆったりと贅沢な時間をみつけてみませんか。 Growing plants and m...

私のやっていることに興味がある人なら読んで判断してくれるでしょうと考え、綿情報の一つとして、ここに残しました。

将来、私のように疑問を持って検索したときに、すぐ見つかることも願って。

今話題の種苗法に関わる不安はある。こんな状態なら個人に採種なんてさせない方がいい、なんて言われかねないような?

この記事を書くきっかけになった、和綿でない白綿・タナ綿のお話はタグ「遺伝子組換え」「タナ綿」をご覧ください。

追記 2024.1.17

2023年春についで、2024年初めにもカルタヘナ法違反で逮捕者が出ました。ニュースになっていましたので、検索すると出てくると思います。メダカやベタという魚で、綿ではありませんが。。

2023年末にはYouTubeでもお話しました。文章が苦手な方はこちらもお聞きいただければ。そして日本全国に広めていただけると嬉しいです!!

洋綿の白・その綿花栽培は法律違反かもしれません。カルタヘナ法違反かもしれない遺伝子組換え綿について(音声有)

遺伝子組換え検査の結果

2017年に販売を止めたタナ綿(当時の記事はこちら)ですが、諦めきれずに時々検査機関を探していて、この度ようやく検査をお願いすることが出来ました。

洋綿白綿の遺伝子組換え検査の結果

既に結果もいただいてます。私が栽培・販売していたタナ綿は、現在主に出回っている遺伝子組換えの綿ではないとのことで、一安心(画像は拡大可)。

2017年以前にこの綿をお譲りした方、購入いただいた皆様には、ご心配ご迷惑おかけいたしました。

そもそも海外から持ち込まれたらしきタネを安易に栽培・販売してしまって大変浅はかだったと反省しております。

日本では遺伝子組換え綿の栽培は法律違反です

今回の検査結果から、タナ綿は栽培しても法律違反にはなりませんが、やはり少し怖い気もするので、できれば譲渡などはせず、しっかり管理(又は破棄)をお願いいたします(記録があれば返金します)。

といいますのも、検査機関の方に丁寧に説明していただいて、私の理解がどこまで追いついているか不確かではありますが…「現在主に出回っている遺伝子組換えの綿ではない(モンサント系)」というだけで、現在登録されている全ての型(参考・GM Approval Database/GM Crops List Cotton (Gossypium hirsutum L.)/ GM Events)についての検査は、ほぼ不可能だという印象を持ちました。

更に、未登録の遺伝子組換えの型が存在する可能性も0とは言えないようです。

それでも洋綿白綿が遺伝子組換え綿かの判断は検査するしかない

今回のこの検査は農水省の定める検査法に基づいているので、これで「検出せず」であれば、法律上「遺伝子組み換えでない」と言えて、栽培しても違反にならないでしょう。ですが、実質は、100%遺伝子組換えでないとは言えないのではないかと思うのです…。

ああ、私の無知のために面倒な問題な皆さんを巻き込んでしまい、本当に申し訳ないです。

遺伝子組換え農産物の検査をしてくれる機関

さて、今回検査をお願いしたのはこちら 一般社団法人 農民連食品分析センター です。検査にご興味のある方は、遺伝子組換え作物検査のページをお読みになり、メールで問い合せると良いかと思います。

同サイトに国内のワタについて調査研究データが第一、第二報と掲載されています。トップのお知らせからか、「調査データ公開」からご覧になれます(綿を栽培したり情報発信されれている方は、ぜひ知っておいたほうが良い情報かと思います。実際にGM綿の栽培が発覚しています)。

もし、問い合わせる前に不安があるとか、検査結果の詳細をお知りになりたいという方は、わたいとやへどうぞお問合せください。判ることはお答えします。

また、分析センターの方には今回のデータ等はどんどん周知のために使って構いませんと許可をいただいております。とても丁寧に真摯に誠実に対応していただいて、大変ありがたかったです。

白綿を栽培・販売している方へ

この内容にも関連して、もう一つ記事を書くつもりです。特に読んで欲しいのは、和綿でない白綿を栽培されている方です。いわゆる洋綿の白ですね。

以前から栽培されている方はオンライン上でも見かけていましたが、ここ数年で、ぐっと増えてきたと感じています。

フリマサイトに限らずCreemaでも販売されているのが気になっています。それらが遺伝子組換え綿である可能性も低くないのではないかと…、そのことについて書くつもりです。

遺伝子組換えの是非は別にして、単に、前述のとおり日本では現在遺伝子組換え綿の栽培は禁止されていて、法律違反になってしまうからです(たとえ有名無実の法律であっても…(汗))。

2017年にタナ綿がそうなのではないかと疑いを持って以降、心のどこかにいつもずっと引っ掛かっていました。私のような思いをする人を減らすためにも、この情報をもう少し広めた方がよいのではないかと思っています。

私のブログでどれだけ影響が及ぶか判りませんが…。それでも、知っていて何もしないのも、ね。できることをやっておけば精神衛生上も少しマシ!


洋綿の白・タナ綿について

2015年のデータですが、全世界のワタの75%が遺伝子組換えだったそうです(参考←リンク先を変更しました2020.7)。

実は、しばらく前から、私の栽培している洋綿の白・タナ綿が、遺伝子組み換え綿(以下GM綿)ではないとは言い切れないのではないかという気がしています。

2013年にタネをいただいた時にはそこまで考えが及びませんでした。農薬や肥料は使われてきたんだろうな…と、ただそれぐらいで。それに、当時タナ湖や周辺のことを調べたりはしましたが、その土地のいわゆる在来的なワタといった印象でした。

一度疑問に思うとなかなか消え去ることは無く、いろいろ調べましたが、やはりどちらともはっきりわからず、不安な日々が続きました。

検査をしてもらおうと問合せた機関からは二件とも断られてしまいました。結局スピニングパーティから、タナ綿はタネ・実綿の販売を中止することにしました。

GM綿に、周囲の作物や環境への強い影響力があるかどうか、という問題は別にして、GM綿の栽培自体が日本では法律違反になるのだそうです。この件について参考になると思われる農林水産省のページを以下にリンクしておきます。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/torikumi/cotton/cotton_detail.html#2(リンク切れの場合、ページのPDF版を保存してありますのでお問合せください)

そういうわけで、タナ綿の栽培はお控え頂く方が良いかと思います。これまでご購入いただいた方はもちろん、差し上げた方にも、余計なご不安ご心配をおかけすることになってしまいました。大変申し訳ありません。

わが畑で3年の自然栽培後、確か昨年のスピニングパーティから少量販売を始め、今年はcreemaでも少し販売しました。ご購入いただいた方からのご希望があれば、返金(切手による)又は他の品と交換いたします。creemaでは3週間で連絡先などが削除されるので、こちらからはご連絡できません。お手数ですが、ご一報くださいますようお願いいたします。

さて、GM綿ではないという確証がないままに販売することはやめました。ですが、私はやはりタナ綿はGMではないと考えています。

タネを下さった方がお書きになったものと思われますが、頂いたタネの入った袋に「エチオピア 2012年収穫(たぶん)」と書いてありました。隣国スーダンはGM綿の栽培国ですが、エチオピアは違うようです(世界の遺伝子組換え農作物栽培状況2013)。

もちろん、これだけでは根拠としては弱いと思います。あの時このタネをくださり、その後一度だけコメントしてくださった「にゃん子さん」、もしこの記事をご覧頂いたら、ご連絡お待ちしております。できれば詳細をお聞きしたいです。

また、GMかどうかの検査をしてくれる機関をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご紹介くださると大変助かります。どうぞよろしくお願いいたします。ちなみに、上記農水省のリンクにある「一般からの遺伝子検査の受付」は終了したとの回答をいただいております。

<10/1追記 リバティ社よりタナローンは遺伝子組み換え綿は使用していないとの回答をいただきました。品質のよい超長綿を得るために原産地を変えることもあるそうですが、現在はインドが主な生産地とのことでした。それでも私の譲り受けたタネが同じ品種かはわかりませんが…>

更に後日談・遺伝子組換え綿の検査結果

2017年に販売を止めたタナ綿(当時の記事はこちら)ですが、諦めきれずに時々検査機関を探していて、この度ようやく検査をお願いすることが出来ま...