地機布5一覧

地機布5で作ったズボンの修繕からアルカリによる色変化の話

2014年製作の手紡ぎ手織り手縫い服シリーズ(?)茶綿のズボンのお尻部分が擦り切れまして。

もうそろそろ10年経つし、ここ数年は冬の部屋着として頻繁に着用と洗濯を繰り返していました。

タネから育てて紡いで織って縫い終った茶綿のズボン。今日の井の頭公園出店に穿いていって、出店仲間に写真に撮ってもらいました。 ゴムを入れて簡...

手紡ぎ糸で手縫いしているためか、縫い糸が切れることはよくあったけど、生地の破損は初めて。

お尻の方なので、引っ張られたり擦れたり摩耗の激しい場所。

これまでこのズボンの補修には、これを織った時の経糸の余りを使っていたのですが、使い切ってしまいました。

緯糸が擦り切れた

生地も、お尻部分だけでなく、全体的に薄く柔らかくなってきているので、大きめに当て布をすることにしました。

織った時の残り布が50cmくらいあったので、ゆったり裏側に縫い付け。部屋着なのでいろいろあまり気にしない💦

色が違うのは、着用洗濯による経年変化。

てた布は少し糊が残っているのか固め

茶綿は濃くなると言われていますが、それは開絮後1~2年くらいの話かな?と。

ご覧の通り、実際は、洗濯や摩耗により、普通の服と同じように薄くなります。

茶綿も、緑綿と同様に、湯通ししたりアルカリ浸水したりすると色が変化、濃くなる現象がみられますが…

補修の仕方は雑なので参考にならないかと💦

ウチで洗濯に使用している石けんがアルカリ性なので、アルカリ浸水しても、もう変わらないということかと。

このことからも、やはりアルカリによる色変化にも、限界があるのではないかと思います。

「地機布5」の記事一覧です。

地機布14でズボン&手紡ぎ手織り手縫いズボンの比較

地機布14で作ったズボン、今年の冬の部屋着として大変重宝しています。暖かい布を目指して紡いで織っただけある。

朝、穿く時も、ジーパンなどでよくあるヒヤッと感は全くありません。

でも予想通り、毛羽立ちはしています。

股下部に、というより、全体的になので、やはり撚り弱めふんわり紡いだ糸の特性なのかなと思います。

以前、全体が毛羽立ちだらけのショールを優雅に纏っている女性に話を聞いたことがあります。できた毛羽が模様のようで面白かったから、自分でも付け加えたと言っていて、ステキだなと思いました。

ただ、乾燥して敏感になっている肌があると、毛羽立ちはやっぱり痒い(汗)。天然素材でもなんでも、敏感肌な部分は、物理的に何かしら接触があれば刺激を感じる。

毛羽立ちの多い手紡ぎ糸の布より、つるつるした絹やレーヨンの布の方が、敏感になっている肌には刺激は少なくて済む…多少マシ??かなとも思います。

今年の冬はこのズボンと地機布5のズボンを部屋着として、1週間交代で着用・洗濯。

左)地機布5  右)地機布14

地機布5の時の糸は、太め細め混合で、撚りは普通~強め。作った頃の画像はこちら

現在生地は全体的にクタっとしています。膝も出るが、洗濯すると目立たなくなる。

このクタっと感は、洗濯・着用を繰り返すなかで、繊維が少しずつ減っているのだと思います。既製のタオルやシャツと一緒。

毛玉や毛羽立ちはほぼ無し。擦れる内股部分も。紡いだ糸が少し撚り強めの糸だったためと思います。

経糸は細い糸太い糸混ぜこぜですが、緯糸はほぼ一定で少し細め。

手縫い部分のほつれ補修は何度もしていますが、生地自体の破損はありません。

同じ手紡ぎ糸を使って手で縫ったので、力がかかった時に縫い糸が切れることで布への負担が減らせているのかも。

地機布5は特にまだまだいろいろ未熟な感じだけど、作ってから8年、イベント出店や畑、部屋着としても充分着られた。

更に2年くらい、10年ももてば大満足。

これから作るものは、予想寿命の頃までウン十年もつ程度の丈夫さで、かつ柔らかで着心地のいいものを目指そうかな。


手紡ぎ手織り手縫い服の縫い糸

部屋着として履いていた、地機布13で作ったズボンが、ビリっと…。

作った時に布がギリギリだったので、姿勢には気をつけていたんだけど、ふと忘れてスクワットみたいな体勢になった時にね(汗)。

といっても縫い糸が切れただけ。布が裂けたわけではないので一安心(?)。

思い出したのは、もうずいぶん前だけど、たしか影山工房さんの講習で聞いた話。

地機布13でキュロット。縫い糸は経糸の残糸。縫ってる最中に布をまじかで見て、我ながらいい布だねぇ…と思いながら(汗)手縫い。出来上がりもなか...

手織り布を縫う時、布を構成する糸より縫い糸が強すぎると、布が裂けてしまう可能性もあるといったようなお話だったかと。

私は手紡ぎ手織りの布で何か作る時、縫い糸は同じ手紡ぎ糸を使っています。

以前は別途、縫い糸として紡いだけど、最近は経糸の残りなどを縫い糸に。

何本もの糸が集まって構成された布より、1~2本の縫い糸が切れるのは当然で、縫い糸が切れてくれるおかげで、布が裂けずに済んでいるのだと思います。

手紡ぎ手織りの布を、強靭なミシン糸などで縫製したら?

ハンカチやフキンなら引っ張られたりすることはあまりないかもしれないから、さほど問題ないだろうけど、服の場合はおススメできない気がします…。

まあ実際私はやったことがないから判らないけど。

同じく補修した地機布5の茶綿ズボン


最近作り直したもの

まず前に作った地機布5のズボンを改造しました。最初に作ったのは2014年で、ガウチョなるものが流行する少し前のことで、なんか先を行き過ぎてたカンジ?

当初、100%畑産にこだわって、ゴム入れせず袴方式にしましたが、やはり着脱が面倒。今回は畑用にしたかったこともあり、ゴムを入れて両脇を綴じました。畑に還すときにはゴムをはずさないとね。

竹筬は3月に作って、地機布12に使っていたものを組み直し。たこ糸を緩めに巻いていたせいか、織ってる最中から、筬羽が上下にずれるのが気になっていたので。分解し、別のたこ糸で組み直し。ひとつの空きに2本入れる丸羽で11本/1cm入れて織れます。53cm巾。

他に60cm巾15本/1cmの竹筬は以前作ったものがあるので、この中間で、丸羽13本/1cmくらいのものを作っておきたい。もし組み直しをお考えの方は、こちらの本が参考になると思います。私もまだ全部読んではいないのですが(汗)。

左上の小さい布は次に織るもののお試し。でも失敗。これから作り直します。

 

 

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茶綿ズボンとチュニックと

タネから育てて紡いで織って縫い終った茶綿のズボン。今日の井の頭公園出店に穿いていって、出店仲間に写真に撮ってもらいました。

ゴムを入れて簡単に作ってしまおうかと思ったものの、やはり自家製100%にこだわって、紐を作って結ぶことにしました。ポケットをつけて、腰周りの縫い目裏に当て布をして。やっぱりズボンはメンドクサイ、次回は素直にスカートにしようと思いました(汗)。

ちなみに画像の上衣も地機布4で今年作った茶綿混じりのチュニックで、靴下と巻物も自作。しかし残念ながら、下着はなかなか納得いくものができず、市販のもの。

いつも通りハギレ無し。長めに余裕を持って織ったので、45cm四方くらい残りましたが。何にしよう。