製作記録一覧

最近作ったものとか

これは作ったものではなくて、解体中の竹筬。春に川越の骨董市で入手した、ちょっと筬羽が斜めにクセがついていたもの。立てて保管するとこうなるらしいけど、本当にそのせいかどうかはわからない。

一枚一枚割らないよう解体して、順番通り並べ、椿油で拭いて紙でまとめておく。少しでも癖が戻るように。が、1cmに筬羽20枚入っていて、なかなか終わらない。この記事は息抜きに書いている(汗)。
1cmに20枚ってすごいよね。しかもこの筬、全体的には斜めにかしいでいたけど、羽自体は形もよく揃っているし、割れも少なくて、巻きもしっかりしてて、解きにくい(汗)。どんな布を織ってたんだろうなあ。

2枚目の画像は夏の畑用ズボン。数年前に松本クラフトで購入した高島縮の布で。シャツ2枚は無印のダブルガーゼの長袖だったのをリメイク。色と形のバランスが私には微妙で。しばらく上着でごまかしていたけど、思い切って夏向けに。


地機布13 服と座布団カバーに

地機布13でキュロット。縫い糸は経糸の残糸。縫ってる最中に布をまじかで見て、我ながらいい布だねぇ…と思いながら(汗)手縫い。出来上がりもなかなかいい感じとこれまた自画自賛。

いつも通り、使いにくい形のハギレを出さないよう、股下のマチはほぼ正方形でつけてから、折り込んで縫った。多少ポケットの形が歪だったり、縫い代が一定でなかったりはする。もこもこしすぎない程度に。

ウエストはやはりゴムにしてしまったので、畑に還すなら外さないと。

2枚目の画像は微妙な出来のチュニック。ベルトをするとそれほどヘンでもないのかもしれないけど。もう少し、巾があったらまた違った形にできたのだけど、例の整経のミスがね…。

ズボンはグレーの緯糸を入れた布で。こちらも巾がもう少し欲しかった。例の整経ミスのせい…(汗)。まあ悪くない出来ではあるけど、正座したり体育座りすると、太ももがきつくてちょっとコワイ。

座布団カバーにしたのは、ゼンマイ綿が混ざった糸を緯糸にした部分。素肌に着るにはちょっとねーという肌触りだったので。渋い感じの座布団にはなったかと。

残ったのはこのゼンマイ綿の布が1m弱。スピパに持っていきますのでよかったらご覧ください。キュロットも、たぶん着用してお披露目できるかも。

次は細い糸で薄い布を織る予定。すでに少しずつ細い糸を紡ぎ始めているけど、織れるのはいつになるやら。前回の薄い布、地機布6より幅広で長く、薄めを目指して。


混ざってるのが好き2

地機布13が織上がり。織ってる最中から変だな、なかなか終わらないなと思ってたら、やはり整経の長さを間違えてた(汗)。

今回が今の整経台で最長に整経するお初だったが、なぜか、間抜けなことにその計測で間違えたらしい。

改めて整経台最長を計測すると1130cm。930cmで計算していたから、そりゃ経糸も緯糸も足りないわ。2mメジャーで測ってたからそのせいだね…。

緯糸は以前の記事の白緑の糸と、和綿の茶を経糸と同じようにクヌギで鉄媒染した糸の予定だったけど、そんなわけで足らなくなり、それなりの量があったゼンマイ綿を入れて紡いだ糸を使用。
画像左が当初の予定の部分、右が茶綿にゼンマイと、白緑にゼンマイ。画像だと伝わりにくいけど、各部分で、様々な色、太さ、トーンが混ざっていて、結構いい感じと、自画自賛。

雨続きのなか、お風呂で湯通しして一旦干して、更に糊抜きのために鍋に入れられる長さに分ける。湯通しでも縮むけど、糊抜きしたらまだ縮む。それから服か何かにして、残ったハギレはスピパでお披露目できるかも?ハギレが出れば、だけど。

 


保管方法

ライ麦の藁の保存方法を考えて、いろいろ変えて、今はこんな感じ。

白いネットは以前の住まいでベランダの粗い格子に張っていたもの。入れるスペースの変更が簡単にできるように、二枚合わせて竹の棒を縫うように差し込んだだけ。竹の棒は井の頭時代の出店道具。

後ろの襖は部屋の仕切りで、普段は開け放しているので風通しも悪くないはず。できるだけ歪まないように横方向に寝かせた状態。もちろん吊るす場所もベランダや他の部屋に移動できる。
引越し前は見栄えの良くない乾燥ネットに入れていたけど、引っ越し後はどうにかしようと思いつつ、しばらく紙袋に入れたままだった綿も、同じネットへ。やっと(汗)。ハンガーラックを利用しているので、布で隠せるし、埃も防げるかと。

緑綿は、できるだけ光に当てないよう、奥の方へ、薄い紙に包んだりもして。まあこれまで紙袋保存で問題なかったけど。隙間だらけだった以前の部屋ではね。今の住まいは以前よりは気密性が高い感じだけど、どうかなー。

 


伸子の修理

数年前、島根の義母が譲ってくれた伸子。織っている最中に針が折れてしまった。とりあえず折れた針探しして。無事発見。

画像の側は3本残っているけど、今回折れたもう一方は、既に少し前に2本になっていて、2本でしばらく織っていた。今回1本折れて残り1本。さすがに1本ではね。

織り中に布幅を広げておくための道具なので、無いとキレイに織れず。で、とりあえず曲がって使えない細い釘の先っちょだけを切断して、竹に穴をあけて差し込んだ。

3本のうち下2本が新たにつけた、先っちょだけの釘。上の元々の針と太さが全然違う(汗)。でも一応支障なく使えてる。

まあ穴は少し大きくなっているんだろうけど、手紡ぎ手織りだとさほど目立たない。

これ、なんの針だろう。たしかこの伸子は義母の手作りで、これは虫ピンと言ってた気がするけど。近いうちに島根に行く予定だから、その時にでも忘れずに教えてもらわなくては。作り方も。